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小型ダットサイトをホットシューで取り付ける  

2009年 04月 29日
超望遠で撮影していると照準器(ダットサイト)が必要と思いだした。一時は簡単でフレキシブルなハリガネ様のポインターの自作を考えた。しかし、ネットを調べると、ダットサイトは、眼を固定の位置に持って行かずにポイント出来て便利そうだ。片眼はダットサイト、片眼はファインダーという技を使う人もいるらしい。
この照準器の起源は軍用(Dot Shight=ダットサイトと発音する)だそうだ。それを真似たエアーガン用のレプリカが作られ、それをまたバードウォッチャー達が流用しだしたのだという。色々な方の機器や製作記事を調べて、しだいに問題点が判って来た。

それは、ダットサイトの取付けに苦労するという事だ。10cm程の長さの標準型(?)はゴテゴテしそうだし、ホットシューの強度も心配だ。三脚の雲台に直結するアームを使用する人も多いが、雲台の上が盆栽みたいになっている人もいる。
アウトドアではフットワークを確保したい。ホットシュー取付け式なら、運搬時や使わない時は簡単に外せて良い。標準の半分位の小型のダットサイトがあるので、それならなんとか強度上も納得できると結論した。

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ホットシューは、カメラにストロボを取付ける所と言えば判り易い。大昔からカメラの共通規格みたいなもんだったが、調べると電気接点は各社各様で、取付け枠の寸法が同じだけみたいだ。

小型ダットサイトをホットシューで取り付ける  _b0174191_15124577.jpgホットシューに取付ける台座の部品は、ジャンクのストロボから頂戴した。ジャンクで入手したのはKakoという過去のメーカーのものだ。しかし、こんなのに乾電池を入れて、ホットシューの上に突っ立てる方式、昔から強度はどう考えてるのか疑問だった。

さて、ホットシューへの固定部分だけが必要なので無慈悲に分解を始めたが、肝心のところが難航不落。ハンダゴテで周りを溶かして無理矢理に開けて、やっと構造が判った。
小型ダットサイトをホットシューで取り付ける  _b0174191_15183522.jpg取外した台座の部品が次の写真だ。台座をホットシューに固定する締付け環にネジ穴があり、その奥にネジの頭が隠されていたのだ。筐体の固定ネジを目だたなくさせるギミックが色々あるが、みごとに騙されてしまった。

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ホットシューの台座を調達後、小型のダットサイトをオークションで入手した。その取付け方法を思案したが、台座を完全に分解してやっと納得の行く案にたどり着いた。次の写真は台座の構成部品を並べたものだが、左側の樹脂製の締め付け環と、その雄ネジ側になる樹脂製の軸、その軸を取り付ける小ネジだけを利用することにした。
小型ダットサイトをホットシューで取り付ける  _b0174191_15295528.jpg
2mm厚のL字のアルミ板を切り出し、これにホットシューへの固定部品(樹脂製の軸)を直接に取付ける。軸中央には最初から電極用の穴があり、それに通した3mmネジで固定しているが、2本のタッピング小ネジが回転緩みを防止する構造となった。
小型ダットサイトをホットシューで取り付ける  _b0174191_1746461.jpg
L字板の上にはダットサイトの固定用に1mm厚のプレートをスペーサーで浮かして固定している。ダットサイトの底部にはツメがあり、左右から固定用プレートを挟み込む仕様で、ツメを締め付けるとダットサイトがL字プレートに平行に接する。1mm厚のプレートは締め付けで少し反るが、固定の精度には影響ない。

また、L字板の後部にゴム保護材を貼っているが、これはカメラ接眼部に装着したアングルファインダーの根元を押さえる部分。アングルファインダーはダットサイトの視野を邪魔するので、照準のたびにアングルを退避させる。この繰り返しでアングルが接眼部から抜けない様に、固定する構造にしたものだ。EOSの最近の機種では、ライブビューの拡大機能があるので、いずれアングルファインダーは不要のものになりそうだが。
小型ダットサイトをホットシューで取り付ける  _b0174191_1833751.jpg
ホットシューの固定は僅かに遊びがあるが、固定時の要領を決めておけば、ターゲットポイントの調節をやり直す必要は無い様だ。
by Ataron | 2009-04-29 18:44 | 撮影機材/技術 | Trackback | Comments(0)
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