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SIGMA 17-50mm F2.8 EX DC OS HSM

2010年 10月 11日
高画素APS-C時代に焦点を合わせて造られた標準ズーム、SIGMA 17-50mm F2.8 EX DC OS HSM が発売されましたが、発表されたインプレッションは未だそう多くない様です。 評価サイトから良い評価がされ、いままで使って来た SIGMA 18-125mm F3.8-5.6 DC OS HSM のワンランク上の画質を期待して、購入しました。



二つの標準ズームを比較すると、ひとまわり17~50mm が大柄です。
焦点距離:17~50mm  最大径×長さ:83.5x91.8mm 重量:565g
焦点距離:18~125mm 最大径×長さ:74.0x88.5mm 重量:490g

しかし実際に並べると、レンズ先端の径が違うだけで他はよく似ています。
SIGMA 17-50mm F2.8 EX DC OS HSM _b0174191_3214792.jpg

F2.8を得るために、17~50mmの前玉径はさすがに大きいものです。
SIGMA 17-50mm F2.8 EX DC OS HSM _b0174191_3262425.jpg

また、後玉も比較すると大きくなっています。
SIGMA 17-50mm F2.8 EX DC OS HSM _b0174191_3325768.jpg




一番気になっていた、SIGMA 17-50mm F2.8 EX DC OS HSM の広角端(17mm)での周辺画質をチェックしてみました。
カメラ EOS7D を三脚固定(手ブレ補正OFF)とし、遠方にフォーカスし、絞り優先Av、F2.8~F16の間で絞りを変えながら Jpeg Fineで撮影。 それぞれの画像から、下の赤枠の3箇所を切出し、広角端画像の左右端とフォーカスした中央部を、等倍像で評価します。
SIGMA 17-50mm F2.8 EX DC OS HSM _b0174191_3512917.jpg

(注1)上の切出し位置を示す全体画像は、元画像 5184x3456 ピクセル を 1024x683 ピクセル(約1/5)にリサイズしたもので、excite のシステムで更に縮小表示されます。 画像をクリックすると 1024x683 の実サイズで表示されます。
(注2)撮影画像は周辺部に色収差があり、ソフトウエア的に比較的良好に補正が効くもので、この色収差の補正を行った後に、切出しをしています。
(注3)切出しサイズは 320x320 ピクセル です。

以下に、切出した結果を、絞り値ごとに横に3画像を並べて示します。やはりクリックで実際の等倍画像が表示されます。
SIGMA 17-50mm F2.8 EX DC OS HSM _b0174191_411365.jpg

画像の中央部は、高評価を裏付ける シャープさです。 たまたま、雲陰の下になっている部分が多いのですが、精細さは見てとれるでしょう。 F4からF11まで実用域でそれ以降は回折ボケが生じている様です。 18M の高画素での話ですから、F2.8開放でも充分に実用域と思えます。

問題の左右の周辺画質ですが、流れやボケを抑えるには F8~F11程度に絞る必要がありそうです。 これは遠景風景の様なパンフォーカス撮影の場合で、周辺部がアウトフォーカスでボケているのが自然な像では、絞る必要はないわけです。

また、先に色収差の補正をしている事を説明しましたが、固体差があるかもしれませんが、比較的各方向に均一で補正しやすい収差という印象です。 下にF2.8での補正の前後を示します。
SIGMA 17-50mm F2.8 EX DC OS HSM _b0174191_528242.jpg




SIGMA 18-125mm F3.8-5.6 DC OS HSM を比較対象として同時にテスト撮影しました。ここには挙げませんが、18-125 はF値で劣りますがシャープさでは負けていません。 SIGMA 17-50mm F2.8 EX DC OS HSM は色収差が素直そうです。F2.8の明るさやボケ、色自体は使ってみないと未だ判りません。 まあ、有効なレンズなのは間違いないでしょう。
by Ataron | 2010-10-11 04:14 | 撮影機材/技術 | Trackback | Comments(0)
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