人気ブログランキング | 話題のタグを見る
Studio TA Subsite の案内とお知らせ

Panasonic DMC-G1 解体新書 (1)

2011年 05月 12日
Panasonic Lumix G シリーズは大変にマニアライクなカメラで、ユーザーの中にはレンズのマウント部改造までされている人もいる様です。 私の場合、G1の本体の改造を考えていて、その目的で筐体を開ける方法を調べました。 ネット上には本体の分解写真などが散見されます。
Panasonic DMC-G1 解体新書 (1)_b0174191_14123197.jpg
こういうのを参考にしましたが、なんとか背面を開くことが出来たので、その手順を紹介します。 G1本体の内部にアプローチしたい方は参考にしてください。



下は、G1筐体の背部を開くために、外す必要のあるネジの場所を一覧したものです。中央下の背面図に全てのポイントが記入されていますので、上の左右(側面)は補足説明と考えると判り易いでしょう。
Panasonic DMC-G1 解体新書 (1)_b0174191_14195254.jpg
〔背部筐体の開放手順〕
①あらかじめ、本体からレンズ、バッテリー、メモリー等を全て外しておきます。
②最初にアイカップをはずすために、アイカップゴムの下面の2本のネジ(CL,CR)を外します。
Panasonic DMC-G1 解体新書 (1)_b0174191_12442515.jpg
アイカップは上縁の2個の爪で本体側に掛けられています。上の写真を参考に爪を折らない様に外します。
③アイカップが外れると、下の様にEVFフインダーの両肩位置にあるネジが2本見えます。(赤印 EL,ER) この2本のネジ(長い)を外します。
Panasonic DMC-G1 解体新書 (1)_b0174191_1643720.jpg
ネジは多種のものが使用されていて、元の場所を忘れる可能性があります。 紙に見取り図を描いて、その上に貼り付けて行くと、紛失や間違いをなくせます。
Panasonic DMC-G1 解体新書 (1)_b0174191_1665830.jpg
④次は左右の側面にあるネジ(S)を6本外します。場所によって長さが違いますから注意。
⑤更に、底面にある背部筐体側のネジ(G)の3本を外します。 底面には三脚穴より前方に、前部筐体側の3本のネジがありますが、外す必要はありません。
⑥以上で、背部の筐体は本体から分離することが出来ます。 無理な力を加えない様に、背部筐体の全体を少しずつ本体から浮かせて行きます。 周囲のハッチを開いて指をかけ、少しずつ開くのが良いと思います。
Panasonic DMC-G1 解体新書 (1)_b0174191_16171830.jpg
上の写真の様に1対の細いリード線と、2枚のフレキシブル基板が本体と繋がっていますから、開く際と開いた後にも、これらに無理な力をかけないよう注意します。
Panasonic DMC-G1 解体新書 (1)_b0174191_1415484.jpg



現在、ここまで分解で到達しました。 この後の改造方針の考察中です。


  この Panasonic DMC-G1 の改造記事は(1)~(10)まであります。
  以下にリンクをまとめましたのでご参考に。
     Panasonic DMC-G1 解体新書 (1) 背部筐体の開放手順
     Panasonic DMC-G1 解体新書 (2) スイッチ基板の回路解析
     Panasonic DMC-G1 解体新書 (3) スイッチ基板のフレキの改造
     Panasonic DMC-G1 解体新書 (4) 2段動作スイッチ実装時の動作シュミレーション
     Panasonic DMC-G1 解体新書 (5) 「単動作スイッチ+電子回路」方式の考察
     Panasonic DMC-G1 解体新書 (6) 上部/前部筐体の開放手順
     Panasonic DMC-G1 解体新書 (7) リモコンジャック基板の改造
     Panasonic DMC-G1 解体新書 (8) 専用リモコンの回路
     Panasonic DMC-G1 解体新書 (9) 専用リモコンの押しボタンの製作
     Panasonic DMC-G1 解体新書 (10) リモコン筐体とジャック部の製作


by Ataron | 2011-05-12 16:24 | 撮影機材/技術 | Trackback | Comments(2)
Commented by じいちゃん at 2016-08-01 15:40 x
GH1のストラップの金具が取れてしまいました。以前はサービスに出しましたがこれは設計ミスではないですかね。
走行中に車のタイヤが外れるようなもの。メーカーはリコールしていないようですが分解してはんだ付けしようかと思いここで分解方法を
教えていただきましたので試してみようかと思っています。有難うございます。
Commented by Ataron at 2016-08-01 19:17
コメントありがとうございます。
G1のストラップ金具の件、価格.comで書かれてましたね。 私のはその兆候が無かったのですが、ネジ抜け防止は接着剤を使う方が適当かも知れません。 ハンダ付けする部品だけを本体から取り外せて、樹脂の熱変形の心配が無く、しかも要所がハンダが効く金属という条件が揃わないと、ハンダ付けは難しいと思います。 ネジ山に2液性スーパーセメダイン等を塗ってネジ込めば、再び抜く事が不可能な程度に固着すると思います。 どうぞ、上手く処理をやっつけてください。
名前
URL
削除用パスワード

※このブログはコメント承認制を適用しています。ブログの持ち主が承認するまでコメントは表示されません。