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カテゴリ:撮影機材/技術( 195 )

カードリーダーの分解 BUFFALO MCR-A27/U2

2017年 06月 03日
カメラの記録媒体の読み取り機器としてカードリーダーを使われる方は多いでしょう。 私は、BUFFALO製の MCR-A27/U2 (USB) というカードリーダーを10年近く使用しています。

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コンパクトフラッシュやSDカードなど5種のスロットがあり、実際にはそれ以上の種類の記録媒体に対応する様です。 このカードリーダーの筐体はネジを使用せず、プラスチックの爪でパックされているだけです。 下図の4ヵ所の爪を外すと筐体を開く事が出来ますが、爪を痛めず分解するにはコツと用心が必要です。

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上図は、筐体上面で鏡面装飾のある側ですが、私はUSBコネクターの左右の爪から外して開けました。 結果として爪の一つが割れましたが、筐体を元通りパックするには問題はありません。 爪の位置と向きを参考にして、薄いプラ板等を刺し入れて爪組を外しながら開くと、無傷で開けられるかも知れません。

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プラスチック筐体でパックされた内部の基盤は、下の様なものです。(内部の基盤を底面に納めた状態です)

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カードリーダーを分解した理由は、ロックタブが少し削れて消去が不安定になったSDカードを、不便なく使用するためでした。 ロックタブの無いカードは、普通はカメラ側で使用不能です。 しかし、カメラでは使用可能なのに、このリーダーでは消去(書き込み)が不安定なカードが有ります。 リーダーに刺して消去不能と表示されると、何度か刺し直して消去可能にして使用していました。 それが不便で、今回の分解と改造を試みたのです。

SDカードのスロットには書き込み禁止タブ(ロックタブ)に対応するロックスイッチ(LOCK SW)があります。 下図は、分解したリーダーのSDスロット部で、ロックスイッチの位置を予測して白色で書き込んでいます。

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このスイッチ接点は上図の青円の2枚の端子に繋がり、基盤配線にハンダ付けされていました。 ロックスイッチの動作は以下です。
  アンロックのSDカード挿入 → ON
  ロックされたSDカード挿入 → OFF

従って、このロックスイッチを常時ONとすれば、タブの削れたSDカードでも安定して消去可能となります。 改造は簡単で、上図の青円の端子をハンダで短絡しました。 問題のSDカードやタブをLOCK側にしたカードで試すと、消去/書き込みが可能となる事が確認出来ました。 ところが、予想外の落とし穴が...

このリーダーはマルチタイプで、1つのスロットが使用されている時は、他のスロットが認識されないのです。 上記の改造ではSDスロットが常に使用中と判断される様で、コンパクトフラッシュを読む事が出来なくなりました。 私はコンパクトフラッシュも使うので、改造を諦めて短絡を外し、カードリーダーを元に戻しました。

リーダーの機構やドライバーにも関係しますが、マルチタイプリーダーでも、他の種類の媒体の読み取りが不要なら、ロックスイッチ端子の短絡改造は有効と思われます。 世の中には多種のカードリーダーが有りますが、似た様な物が多いはずで、分解や改造の参考にしてください。



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by Ataron | 2017-06-03 16:56 | 撮影機材/技術 | Comments(0)

IXY DIGITAL 200 のファインダー内のクリーニング

2017年 05月 15日
Canon IXY Digital 200 は2001年発売のCCD受光素子を使用したカメラです。 レンズ交換式デジタルカメラが庶民の物となる前の時代を担ったカメラです。

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沈胴式のレンズ構造が採用され始めたのは、各社とも200万画素(2Mピクセル)を越えたあたりからです。 デジタルカメラの創成期は40万画素のビデオ機用撮像素子が流用されていたのですが、80万画素、140万画素と、一気にデジタルカメラ専用の素子を得る流れが起こり、写真愛好家達はワクワクしていた時代です。 メタリックで印象的なこのスタイルは、そんな息吹を感じさせます。

IXY Digital 200 は、ズームに連動する光学式ファインダーを搭載しています。 この時代のデジタルカメラは画像の処理能力が低く、背面液晶は撮影設定と撮影後の画像確認しか出来なかったのです。 それ故、この光学式ファインダーの役目は大きいのです。 後世のユーザーは、このファインダーはデザインかオマケだと思ってしまうかも知れませんが。


今ではコレクターズアイテムになりつつある IXY DIGITAL 200 ですが、過去にこのカメラのファインダー内のゴミを清掃した経験があり、メンテの参考資料として挙げておく事にしました。 ファインダー内の清掃のため少し分解をしますが、そう大変なものではありません。

IXY Digital 200 は、表面と背面と上面/側面の3つのカバーが本体を囲う構造で、小ネジを外していくと簡単にカバーが外れます。(背面だけ、表面だけという外し方が可能です) 小ネジは種類がありますから、元の取付け場所を置き方を工夫して忘れない様にしながら、カバーを外します。 セロファンテープで台紙の上に、小ネジを貼り付けながら分解すると完璧です。

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下はカバーを外した背面側で、液晶の枠にSONYの刻印があります。

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表面側は下の様になっていて、基盤をフイルム状のシールドが覆っています。

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下図上側はレリーズ/ズームボタンを配した上面/側面のカバーです。(写真の左端は切れています)
下図下側はカメラ本体を上から見たものです。 光学ファインダー全体は少し複雑な形をしてますが、グリーンでおうよその形を示しました。

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ファインダーを背面側から見た写真が下です。 接眼するルーペになるレンズは、プラスチック製のファインダー外郭に単に嵌っているだけで、力を加えるとポロリと取れます。 ルーペの下にはまたグラス面(たぶんプリズム面)があり、これとルーペの間はホコリが入り易いところで、ゴミは綿棒などで取り除けます。

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しかし、これだけでは肝心のフォーカシング面のゴミはどうしようもありません。 最初はプリズム全体を取り出す事を考えていたのですが、そのうちルーペの右横に張られた小さな細長いテープに気付きました。 このテープをピンセットで剥がすと、上の写真の様に縦長の小さな間隙が出て来ました。

ここからブローすれば何とかフォーカシング面に届かないかと思い、やってみるとこれが大正解でした。 これは、フォーカシング面を清掃するための穴と思われます。 テープはゴミを防ぐために、再び貼っておく必要があります。

IXY Digital 200 は、この様な方法でファインダー内の清掃が出来ます。(背面カバーだけ外せば良く、前面や上面/側面のカバーを外す必要はありません) IXY Digital 200 のファインダー清掃について書きましたが、Canonのこれに近いシリーズ製品が同じ方法で清掃可能か、情報をお持ちの方はコメント戴けると幸いです。






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by Ataron | 2017-05-15 12:35 | 撮影機材/技術 | Comments(2)

Panasonic G VARIO 12-60mm F3.5-5.6(標準ズーム)の望遠端の描写性能

2017年 05月 11日
Panasonic G 12-60mm F3.5-5.6 は、広角12mm始まりで望遠は60mmまでをカバーし、日常的な撮影でとても役立つ標準ズームレンズです。 Panasonicとしては、このエリアをカバーするズームは初めてで、私のニーズにピッタリでした。

Lumix初期の標準ズーム G 14-42mm F3.5-5.6 もそうでしたが、Panasonic は標準ズームに対して、リーズナブルな価格ながら性能の高いレンズを提供し、Lumixの愛用者を拡大する使命を課していると、私は考えています。 最高クラスの性能ではないにせよ、G 12-60mm F3.5-5.6 は非球面レンズ3枚、EDレンズ1枚を使用したミドルクラスのレンズです。 Panasonicは現在、このレンズをG8とGH5の最新機種の標準ズームとして販売して、このレンズのランクを示していると受け取れます。

私にとってこのレンズは現在最も使用率が高く、その性能に納得しています。 ところが最近、ネット上でこのレンズの望遠端の性能を危惧する話題がある事を知りました。 その元となったのは、以下の「ePHOTOzine」のテストと再テストに関して報じた「デジカメinfo」の2つの記事です。

最初の記事
再テスト後の記事
評価サイトの「ePHOTOzine」では、最初のテストレンズが「外れ玉」で、後に別の「まとも」なレンズで再テストをしたとして、特に「望遠域」の評価の書換えがありました。 更に、このテストを引用した「デジカメinfo」のコメント欄で、初期不良品の交換依頼の話が書き込まれ、性能のバラつきや、レンズ自体に問題のある様な印象を与えます。

過去のフォーサーズ時代に、初期ロットに問題があった際に、Panasonicは公開して対策処置を施した事があります。 また、程度によっては非公開に対策する場合もあると思います。 今回は特に報告はない様ですが、いずれにせよPanasonicがダメな製品を販売し続ける理由はなく、性能を疑うならちょっとテストをすれば判ることです。



そもそも発端となった「ePHOTOzine」の記事のサンプル画像を見て少し驚きます。 望遠端60mmの画像がとんでも画像のオンパレードです。 良く見ればテスト目的で変な画像になったとも取れるのですが。 最初のテストレンズが「外れ玉」と言うのは言い訳で、テストサンプルの撮影や選択が酷すぎた「失敗テスト」が実情に思えて仕方ありません。(私はPanaファンですから)

この記事の60mmのサンプルがどれだけ誤解を生み易いか説明しますが、実際の画像は以下のリンク先のサンプル画像で、「High Res」を押して確認出来ます。

「ePHOTOzine」のテスト記事

◎サンプル1
これは「CA Test」(色収差のテスト)で、空と塔の境界での色収差の目立つ部分を見て欲しいらしい。 しかし、そんな事を知らずに見ると、フォーカスが塔の下方に有り「何ともピントの悪い」写真だと思ってしまう。 失敗撮影でブログにも載せたく無い絵で、普通ならもっと上部にフォーカスを採るでしょう。

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◎サンプル2
「ドラキュラ伯爵」だそうで、イベント役者を数コマ撮影しているが、普通は顔にピントを置く撮影が、お腹のあたりにピントがあります。 また、マイクロフォーサーズの知識が無いのか「F11.0」は絞り過ぎ。 素人の撮影?

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◎サンプル3
これは「Flare Test」が目的で、鳩の実像の上の「紫のフレアー」などを指摘している様です。 このレンズは「逆光耐性は余り優れていない」という意見が多く、それをテストするのは妥当です。 しかし、この写真を単に60mmのサンプルと思ってしまうと、鳩にはピントが来ていないし、フォーカスが何処にあるのか判らないボツ写真です。

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以上が60mmサンプルの全てで、これが故障レンズのせいなのでしょうか。 他の焦点域は問題が感じられず、それはにわかに信じ難いのですが。 もし極端な片ボケなど撮影中に異常を感じたなら、コントラストAFですから中央一点やタッチフォーカス等でもう少しマシな写真が撮れたはず。 後でマシなサンプルが出せないとは、プロならテスターとして失格です。「デジカメinfo」のコメントには、60mmの写りはこんなモノと思い込んで書き込んでいるらしい人も居る様子です。



私の G 12-60mm F3.5-5.6 のテスト撮影の結果を、対抗して載せておきます。 都市伝説がひとり歩きしがちですが、普通にこの程度は写るレンズだと思います。

望遠端60mmの画質をチェックするために、レンガ塀を約15mの距離で絞りブラケット撮影をしました。 三脚固定、電子シャッター、絞り優先Aモード、F値は「5.6 / 8.0 / 11.0 / 16.0 / 22.0」と自動的に切り替わっています。「F22.0」は小絞りボケが明らかで、普通は使わない絞り値なので結果は省いています。

下は撮影した基本の画像を1/5程度に縮小したものです。 切り出し部分の説明のための画像ですが、マイクロフォーサーズは歪曲が綺麗に整えられている事が判ります。

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下は「CE,C1~C4」の範囲の等倍切り出しを、F値毎に並べたものです。 画像をクリックすると拡大表示し、等倍で表示されます。

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1行目が中央部「CE」、2行目~5行目が周辺部「C1~C4」です。
2行目~5行目の左端の「F5.6」は、周辺光量補正をしていなので他の絞り値より若干アンダーに写っています。 この理由で「F5.6」がコントラストが良く見えるきらいがあります。 良く見ると各行とも「F8.0」の方が精細に写っていると思います。

中央部は「F5.6」(開放)から問題の無い写りです。 周辺部は、中央部と比較してどの程度劣るかが良く判ると思いますが、そう酷くはないと思います。「C1」「C2」が「C3」「C4」より僅かに良い様な気がしますが、誤差の範囲でしょう。 このテストは重箱の隅をつついている事を思い出してください。

壁の絵だけでは実感に乏しいかも知れないので、街中の写真を1コマ。 元画像のサイズを1/2、Jpeg圧縮で画質を少し落して掲載しています。 建物の壁面にフォーカスしていますが、シャープネス等の調整は無しです。

F6.3 1/200sec ISO100 at 60mm
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G8の標準ズームとして充分な写りと思います。
サンプルをもう一枚。 画像を1/2にリサイズし、Jpeg圧縮率を上げ 500KB以下としたのは上と同じです。

F5.6開放 1/640sec ISO800 at 60mm
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by Ataron | 2017-05-11 23:22 | 撮影機材/技術 | Comments(0)

TASCAM TX-2 のマイクノイズテスト

2017年 05月 07日
G8の内蔵マイクによる動画録音のノイズに関して調べて来ましたが、比較的安価な外部マイクや、マイク用のヘッドアンプの追加では、内蔵マイクに劣る結果になりました。

ここに至り、信頼するに足るSN比を持つECMマイクをテストするしか、実相を確かめることが出来ないと判断しました。 むろん将来の使用を考えた上の話で、「TASCAM TX-2」という製品を入手しました。 これは、デジタルカメラ用に設計されたステレオ仕様の外部マイクです。

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以下のリンクは、この製品に関するメーカーサイトです。
公開されている特性は以下です。

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SN比 74dB は、おそらく信頼できる値でしょう。 マイクユニットは、同ブランドの「リニアPCMレコーダーDR-40(SN比92dB以上)」と同等と言われています。 PCMレコーダーの驚異的なSN比をどの様にして得ているのかは、一般には公開されていません。 もしSN比の優れた録音のみが目的ならPCMレコーダーを導入しますが、今はアナログ的なアプローチでG8の録音機能を調べたい事や、大きさや取り回しを考えて、こちらを選択しました。


入手後に、早速G8に繋ぎ、今までと同様の方法でテストをしました。

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◎PCの音響アプリで基準音と無音部を繰り返すデータを作成し再生させる。
◎DA変換器(USBデジタルオーディオプロセッサ)からLINE-OUTを引き出す。
◎生活機器や雑音の少ない静かな部屋にPAアンプを置き、DA変換器の出力を繋ぎ込む。
◎PAアンプから1m程度の位置で、カメラや外部マイクで録音。
◎最終的なPAアンプの出力は、カメラ録音ゲイン0dBの設定で、クリップ限度(赤表示の出る直前)に納まる様に調整。

◎録画の音声を音響アプリに取り込み、基準音のレベルが揃う様に増幅し、各録音の感度を揃える。
◎その場合のノイズ部を比較。 但し、ノイズが判り易い様に+20dBの増幅を加える。

以上の操作で、幾つかの設定での録音のノイズを比較した結果が下図です。

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各サンプルの横幅(時間)は10sec程度です。 縦幅は各種増幅操作をしているので、絶対値での表記が困難です。

G8の内蔵マイクは、音声入力がある程度以下となるとなだらかにゲインが減り、ノイズゲートの動作をしています。 従って、左端の最も大きな縦幅が内蔵マイク本来の無音時ノイズレベルと考えられます。

2種の外部マイクに関しては、それぞれ3つの設定で録音しています。

Tascam TM-X2 の最初の設定は、G8の録音ゲイン設定を+6dBとした場合です。 この設定で内蔵マイクと同程度の感度になりました。(TM-X2の設定は常に、出力H、ローカットOFF) 外部マイクにはノイズゲートが働きませんから、ユニット自体の特性は内蔵マイクと同じかそれ以上と判ります。 TM-X2は低域カット無しでこのレベルですから、かなり良いSN比だと言えます。

TM-X2 の2つ目は、G8の録音ゲイン0dBの設定で、録音レベルはクリップ限度より少し低くなります。 結果は、先とノイズ特性は変わらずです。

TM-X2 の3つ目は、間にマイクアンプを入れた場合で、少しクリップ限度を超える録音レベルになりました。 録音された波形を見ると実際はクリップしておらず、G8のメーターは余裕を採っている印象があります。 TM-X2は内部にパスパワーで働くヘッドアンプが内蔵されていて、マイクアンプを入れるのは逆効果という結果です。

右の3つは、安価なAndore(ピンマイク)を TM-X2と同じ条件でテストしています。
G8の録音ゲイン設定+6dBが少し良い様ですが、やはりECMマイクユニットの特性の差が出た様です。


今回のテストで、TM-X2のユニットの素性が悪くなさそうだと言う事は垣間見えました。 しかし、内蔵マイク録音と、このTM-X2を使った録音は、ノイズは大きく変わらないという結果です。(ノイズの音質は異なりますが) バックグラウンドノイズを問題にした場合、おそらくどんなECMマイクを選んでも、決定的には変わらないのではないかと思えて来ました。

誤解の無い様に書いておきますが、音質は別の問題です。 G8やG3の内蔵マイクは、おそらくハンドリングや機械的な雑音を抑制する目的で、デフォルトで低域を大幅にカットしています。 外部マイクは基本的に低域の特性をフラットに持たせている(メーカー/機種により味付けが異なる)ので、録音音質は大きく変わります。 投資が無駄という事は全くありません。

ノイズを減らすのに単にマイクを変えれば良いという考えは間違っているのでしょう。 録音時に音源に近付き大きく取り込み、下手なAGCに頼らない、環境雑音を減らすなど、テクニックの駆使が必要です。 外部マイクは、そういった事が可能になる事を前提に導入すべきで、本気でノイズを減らしたいなら、カメラシュー取り付けに拘ると足枷になると思います。

また、このテストは、静的なノイズ特性を比較しただけで、ダイナミックレンジを見ていません。 オンマイクにした大きな音圧でも歪まず録る事が出来るマイクは、ノイズを可聴域以下に追い出せます。 そういう録り方が可能な場合、静的なノイズ性能が劣ったマイクの方が、録音結果は高SNとなる場合が出て来ます。 マイクの評価は単純ではないと言えます。



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by Ataron | 2017-05-07 00:21 | 撮影機材/技術 | Comments(0)

ECMマイク専用のヘッドアンプの製作

2017年 04月 27日
G8の動画録音に関して、内蔵マイクの録音ではSN比が芳しくなく、外部マイクの録音ではどうなのかをテスト中です。

ネットを調べると、YouTubeに録音テスト風の動画が多数有り、どうやら「ユーチューバー」達が自分達の動画音声の品質を気にし始めた事が判ります。 アテにならない情報は無視して、メーカー仕様、価格.com情報、色々な人の実験的情報などを参照して、現在およそ次の様に考えています。

①カメラの動画の同時録音には、PCM録音機器(デジタル録音機器)からカメラへのライン入力がベスト。
➁PCM録音機器との間にアッテネーターが必要か(減衰比は?)は、機器側/カメラ側の仕様により異なる様子。
➂デジタルカメラ専用の外部マイクは評価が微妙。 しかし、専用外部マイク製品は豊富化しつつある。



私のテストしたかった点は、「外部ECMマイク」「外部ECMマイク+ヘッドアンプ(初段アンプ)」の構成が、内蔵マイク録音のSN比を改善できるかという事です。 それで、カメラのパスパワーの電源ノイズ等の影響の有無が見えて来るでしょう。

押入れを探すと、昔に自作したボーカルマイク用のブーストアンプが出て来ました。「オーディオレベル」より少しアバウトな「楽器レベル」の代物でしたが、これをECMマイク用のヘッドアンプに改造しました。

オペアンプを1個使う9V電池で働く回路で、元回路はエレキアンプ用に出力インピーダンスが高く、そのままでは使えません。 そこで、ネットの専門家達の知識を輸入しては、以下の回路に改めました。 テスト入手した安価なECMマイクを繋ぎ、ノイズを耳で確認しながら色々と定数を変えた結果ですが、今後も改める所があるかも知れません。

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●(マイク側)入力インピーダンスは10KΩ、出力インピーダンスは1KΩです。 一般のECMマイクユニットやG8の外部マイク入力のインピーダンスに適当な値にしています。
●ヘッドアンプのゲインは「 -20dB ~ +14dB 」間で可変です。 常識的な範囲のテストで、「ヘッドアンプゲインUP、カメラ側入力ゲインDOWN」「ヘッドアンプゲインDOWN、カメラ側入力ゲインUP」は、録音のSN比に影響が見られませんでした。 この事から、カメラ側の適正入力に合せたレベルで送り込むのが無難と考え、このアンプはマイク感度の調整用範囲のゲインで、もっぱらバッファーアンプ的な動作をする増幅率としました。
●オペアンプの片側が余るので、ECMマイク用のパスパワー4.5vをここから出しています。 2KΩの手前にローパスフィルターを入れてマイクの電源ノイズを抑えるべきかとも思ったのですが、簡単なテストでは効果が見えず省略しています。
●回路図には表れませんが、50KΩボリュームの金属ケースの接地はハム対策で必要です。 その他、マイクからの配線、回路全体がマイク感度上で働き、ノイズ/ハムに敏感です。 実用機とするならメタルケースが万全です。

下図は、この自作のヘッドアンプとマイクの接続の様子です。

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テストのために、外部マイクとして廉価なECMマイクをアマゾンで入手しました。

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▪面白いのは、購入先は全く別ですがクリップ部やマイク筐体の構造は酷似。 つまり同じ所で作られた物の様です。
▪DuaFireのSN比74dBは?ですが、感度は大変に良くてヘッドアンプ無しでG8に刺すと、内蔵マイク以上の感度と判ります。 それに対して Andoerは感度がかなり低く、上記の仕様表記通りの様です。 安い設定なのはそのあたりの理由でしょうか?
▪マイクユニットは、DuaFireは6mmΦ無指向性、Andoerは9.5mmΦ単一指向性、です。 音質は色々と録っては聴いてみないと簡単には比較できません。
▪どちらもマイク筐体が金属でDuaFireはしっかり接地されていて、筐体から来るハムは全くありません。 Andoerは接地が不十分でハムを拾い、これは改造の余地があります。(ECMマイクのシールド改善を参照)
▪どちらもコードは単芯のシールドで微弱ながらハムを拾い、かなり短く切って別のジャックのコードに繋ぎ直しました。 普通の使用では、ここまでする必要はないレベルです。

DuaFireの方はiPhone等の専用ジャックで、これはCTIA規格と言うらしく、一般のマイクジャックに挿しても使えません。 このテストでは通常のジャックに配線しています。

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▪この他に、手元に Panasonic製のECMマイクユニット WM-034CZ という部品があったので、これもテストに加えました。 下はそのデータシートです。

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テストした3種のマイク部の様子です。

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で、外部マイクを並べて勇んでテストしたのですが、現在の所は「外部マイク+ヘッドアンプ」のシステムは、良い結果が出たとは言えません。

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◎室内のPCや冷蔵庫の音が無視できないレベルになりました。 これらをシャットアウトするために、静かな部屋にテスト音源を再生するスピーカーとカメラ/マイク類を引き出してテストをしました。
◎スピーカーからテストトーンを再生、1m程の位置で「G8内蔵マイク」と「外部マイク+ヘッドアンプ」で録音。 どの場合もG8の録音感度「0dB」に設定。
◎外部マイクはヘッドアンプの増幅率を調整して、赤が出る直前の「クリップ限度」に調整して録音。
◎録音結果をテストトーンのレベルが揃う様に、増幅微調整して比較しています。

このグラフで比較する限り、内蔵マイクの方がSN上は良くて、なあんだという結果です。 その上、内蔵マイクアンプは入力が小さいとゲインがゆっくり下がり、ノイズゲートの様な動作を示します。 外部マイク側はその動作がなく、ノイズは一定です。 しかし、それを差し引いても、外部マイクのノイズは大きく劣っています。

ただし、この結果はちょっと落とし穴があり、内蔵マイクは低域が大変にカットされているのに対し、外部マイクはどれも低域が素直に伸びている様子です。 音楽録音を試すと外部マイクの方が音質上では明らかに上で、低域が文句なく録れます。 しかし、下手に外部マイクを使うと会話がこもったりしがちで、内蔵マイクはスピーチなどを明瞭に録るタイプと割り切って、カメラボディのノイズを軽減するローカットをデフォルトで設定した様に思えます。

上図の波形の音源からテストトーンは煩いので削り、バックグラウンドノイズの部分だけにしたサンプルが以下です。 ただし、「各録音のテストトーンのレベルを-3dBに合わせる操作」は、かなりの増幅があり、実際のG8の録音時のノイズは、下のサンプルほどには酷くありません。


ノイズの音質から低域の違いが判ると思います。 これらの外部マイクでは、とてもSN改善の目的には程遠いのですが、外部マイクで低域の音質レベルアップになる事は確信出来ます。

今回のテストでは、カメラの電源ノイズが悪影響しているのではなさそうな結果です。 ここに載せたテストは、外部マイクはヘッドアンプを経由していますが、直接G8に刺したテストも結果はほぼ同傾向でした。 ヘッドアンプでSN比を改善できるかも知れないという考えは、残念ながら外れていた様です。 外部マイクが感度が低いマイクの場合は意味が有るかも知れませんが、それもG8には録音ゲイン調整がありますから。

低域カットながら、内蔵マイクの方が廉価な外部マイクより良いSN比です。 Panaは、内蔵マイクなりにベストを尽くしていると思えます。 録音のSN比改善には、SN比が信頼できる本格的なマイクに投資すれば良いという、当たり前の話なのかも知れません。 ここからは投資が必要で、気軽にテストというわけに行きません。 外部マイク(パスパワー電源マイクを含む)の実際の効果について、もう少しネット上の意見を調べて見たいと思います。



〔追記〕2017.05.03
「オマケ」と思われた内蔵マイクですが、G8では思った以上の工夫や性能の現状が見えて来ました。 それだけデジカメ内蔵マイク録音は困難という証明でもあり、ユーザーが良い録音を望むなら、単なる投資ではなく録音技術と知識を持つ必要があると示しているでしょう。

私の詰めの甘い背景知識と違い、かなり詳しい方が書いておられる以下のページを発見しました。

まあ、私はG8で具体的な答えを出したいので、高いSNが保証されそうなマイクユニットを探している所です。



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by Ataron | 2017-04-27 19:42 | 撮影機材/技術 | Comments(0)

Panasonic G8 の動画録音:ライン入力は高音質

2017年 04月 13日
価格.Comのカメラ板を覗いていると、G8の動画の音質が悪いと言う意見があります。 GH5は当然ですが、G8でも動画撮影に重きを置くユーザーは少なくなく、動画と一緒に録音される音質も大事な要素になってます。

しかしG8発売当初は、ボディ内手ブレ補正の動作音が従来の機種になく目立ち、これは早々にファームアップで改善されています。 この当初の悪印象が思い込みとなった意見が見られます。 しかし録音のバックグラウンドノイズは、実際に悪いとすれば何を改善すべきなのか、ちゃんと調べないと改善は無理です。

余談ながら、この種のノイズを「ホワイトノイズ」と言う風潮があり、違和感を覚えます。 ホワイトノイズはノイズの種類を示す言葉で、バックグラウンドノイズは必ずしもホワイトノイズではないので。「動物園は色んな動物の写真を撮った」と普通に言えば良いのに「色んな哺乳類の写真を撮った」と言っている様に聞こえます。



今回はライン録音のテストをした事で、G8の録音時のノイズや音質の問題が少し見えて来ました。 以下は録音結果を纏めた動画です。


これは「G3 内蔵マイクによる録音」「G8 内蔵マイクによる録音」「G8 ライン録音(アッテネーター経由)」の3種類の録音を比較しています。 各動画撮影の条件は、

◎手ブレ補正の無いレンズ使用、全ての手ブレ補正OFF、AF動作OFF、の設定。 ステレオの20cmクラスのスピーカーから1m程度の距離に三脚固定。 PCからテスト音源を再生して内蔵マイクのテストをしています。
◎室内の蛍光燈、空調、冷蔵庫、などを停止して、外部雑音を極力抑えた動画撮影。
◎マイク録音の感度設定は、G3 レベル3(レベル1~4)G8 0dB(-12dB~+6dB)に設定。(この設定で、若干G3が感度が低い)
◎CDの送出し音量はMaxで、スピーカー音量をG8の録音メーターで「ピークが赤マークの手前に納まる」音量にアンプ側で設定。(私が日常で聴くより少し大人しいレベルです)
◎G3 レベル3では感度が少し低くメーターはアンダー目になりましたが、問題のない範囲です。
◎G8のライン録音はアッテネーターの減衰量を既に調節していたので、G8の感度設定は 0dBのままで「ピークが赤マークの手前に納まる」状態となっています。

G3内蔵マイク、G8内蔵マイク、G8ライン録りの感度差は、テストトーンのレベルが同様になる様、録音したデータを最終的に調節して比較しています。

以下はテストの信号の流れの様子で、緑はマイク録音、青はライン録音です。

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「DA変換器」は、PCで音楽を聴くための「USBデジタルオーディオプロセッサ」というONKYO製中級品です。「減衰器」はアッテネーターのことで、これは即席でバラック配線で組んでいます。

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アッテネーターは、抵抗値はDA変換器の出力インピーダンス10KΩ、カメラ入力側は数KΩと予想し、減衰比1/250(-50dB程度)にしています。 これでCD再生のMax出力に対し、G8側は録音ゲイン 0dB 設定で、メーターが最適(赤が出る寸前)となりました。(デジタル録音は、もう少し低レベルに抑えるのが一般的かも知れません) 下図はアッテネータの回路図です。(出力機器側は実際はピンジャックで製作)

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最初の動画データで、テストトーンの後に4secずつの無音部があり、ボリュームを上げないと聞きにくいですが、録音時のバックグラウンドノイズを比較したポイントです。 各動画のこの最初の範囲を音声アプリに取り込んで調べたのが以下です。

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頭のテストトーンの高さが同じになる様に、各データのレベルを調整しています。 左側の「G3 Mic」と「G8 Mic」を比べると、G3の方がノイズは少し多く、昔からGシリーズはこの程度のノイズ性能だったのが判ります。 少なくともファームアップ対策後では、G8が「ボディ手ブレ補正の搭載で非常にノイジー」なのではなく、「G7ならそれが無いから良い」と言うのはおそらく勘違いで、測定してみれば判るはずです。

右側のライン録音は、明らかにノイズレベルが違います。 最初の動画を聴くと、ライン録りは音のボリュームも大きく(低音域が豊富なためでしょうか)、聴感上のダイナミックレンジはとても良好に感じます。

下図はノイズ部のレベルをこのアプリのdBメーターで調べたものです。 注意願いたいのは、先の波形観測の図から判る様に、テストトーンはいわゆる「0dB」よりかなり小さいレベルです。 下図は、バックグラウンドノイズの程度を比較するために、テストトーンが「-9dB」になるまで増幅して各録音レベルを揃えたものです。 従って表示は「相対的」で「目盛り値=SN比」でありません。(SN比はもっと良い値のはずです)

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G3とG8のマイク録音時ノイズはG8が僅か少ないが、五十歩百歩です。 これはラジカセのレベル以下で、気にしだすと気になるレベル、問題になるのは否めません。 一方ライン録りは、予想以上の結果です。 オーディオマニアには未だ足りないでしょうが、普通の動画の音としては十分です。 ノイズ特性だけでなく、音質としても音楽を普通に楽しむレベルを満たしていると思います。

マイク録音の方は、以前のテストでも当惑した低音域の大幅なカット、高域部のみが目立つ音、と言った癖が明らかです。 これは、G3もG8も同じ、音質は昔のラジカセの内蔵ECMマイクの録音と良く似ています。 ECMの高品位なマイクを用意して外部マイクとして使用した場合、この音質の癖は改善されると思われます。 ECMの高品位マイクは、高域側の感度を落として、感度の低い低音域に近付けて周波数特性を平坦化するので、一般に感度が低い様です。 このため、バックグラウンドノイズに関しては、はたして改善されるかは疑問です。 このノイズの改善には、それが良くない原因について、もう少し考察が必要と感じます。



安価なワイヤレスユニット用のピンマイクがあったので、これを外部マイクとしてテストしました。

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予想はしていたのですが、この外部マイクのノイズ特性は内蔵より悪い結果でした。 G8の手ブレ補正をOFFとした場合(おそらくONでも動作が穏やかな場合)、その機構の振動はノイズと殆ど関係無いと言うことは、よりはっきりしました。 G8の内蔵マイクはノイズの特性が芳しくないとは言え、G3やこの安価なピンマイクより良いのです。 もしボディ内手ブレ補正機構がG8のノイズの主要原因なら、G3やピンマイクはもっと良い値を示すはずですから。

では、これらのマイク録音の全てで、ノイズ特性が芳しくないのは何故か?

ライン録音の好結果で判った事は、「内蔵マイク」もしくは、そのレベルをラインレベルに持ち上げる「ヘッドアンプ」の周辺がバックグラウンドノイズの殆どを発生させているという事です。

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上図は、マイク周辺の回路構成を推測した模式図で、上側は内蔵マイクと外部マイクに別個にヘッドアンプがある場合、下側はヘッドアンプが共用で、ジャックで切り替えている場合です。 たぶん私は下側の構成ではないかと思いますが、これはG8を分解しないと判りません。

赤い部分がノイズの発生し易いと考えられる場所ですが、上側で内蔵/外部でヘッドアンプの特性が著しく異なるとは考えにくく、また下側の場合は同じヘッドアンプです。 これは上下のいずれの構成でも、マイクユニット側が怪しいと考えるのが普通です。

ここで思い当たるのは、電気的に感度の高いマイクユニットに、カメラの回路のデジタルノイズが影響しているのではないかと言う事です。 PCとオーディオ回路を連携させて使用すると、PCの電源回路の影響下にある回路は、ことごとくノイズに侵されるのに気付きます。 PCからオーディオ信号の受け渡しは、上手くやれば優れた性能になりますが、下手をするとノイズまみれです。 デジタルカメラの内蔵マイクは、その意味でラジカセより厳しい環境です。

マイクユニット自体のノイズ特性ではなく、マイクユニットをデジタル回路と切り離さず使用しているので、ノイズ特性が悪いのではないかと、私は疑い始めました。 ライン録音の場合、ラインレベルの強い信号とアッテネーターが壁になって免れたという推測です。

 ①内蔵マイクユニット自体のノイズ性能が悪い
 ➁カメラのデジタルノイズがマイクユニットや周辺回路に影響している

Panaのマニュアル上の「外部マイクで上質の録音が可能」の説明通りなら、単に①が原因という事になります。
もし➁が原因なら、カメラからのパスパワーで動作する外部マイクは、ノイズ性能が改善しない場合が出て来ます。(低域の音質などは良くなり得ても)

実際に外部マイクで良い結果が出せれば、①か➁かは判って来るでしょう。 ECMマイクをカメラからのノイズに影響されない様にするには、外部にマイクのヘッドアンプを用意するのが確実と思います。 これは、後日に実際に試してみたいと思っています。



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by Ataron | 2017-04-13 23:57 | 撮影機材/技術 | Comments(1)

Panasonic G8 内蔵マイク の音質改善

2017年 03月 09日
Panasonic DMC-G8 の動画機能は、これまでのGH4に劣らないほどの性能ですが、内蔵マイクは本格的な音質を期待できない様に思えます。 本体のマイクはホットシューの両横にあり、小さな穴で(防水の目的とも考えられますが)、マイクは上方を向いています。 これでは環境音は録音出来ても、撮影対象からの直接音を拾うには適した設置ではありません。 マイクロフォンを音源に向けるのは、録音の原則ですから。

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Pana に限らず、カメラ内蔵マイクは最低限の装備で、良い録音には外部マイクを使って欲しいというのが、メーカーの姿勢でしょう。 色々な制約は仕方の無い事です。 でも、ちょっとしたアイデアですが、直接音を拾い易い様に「音の反射板」を置けば、どの程度の変化があるかと思い、これを試して見ました。



最初に作ったのが、下のアクリルの2部品を組み合わせたものです。 試作品なのでホットシューにセットする基板は、取り外し易い様に長くしています。

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YouTubeの音楽動画を再生させ、PCスピーカーからの再生音を録音して、この反射板の効果を確かめたのですが、これはちょっと小さ過ぎた様です。 余り違いが感じられません。

そこで、反射板の面積を拡げて再挑戦。

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これで、反射板の効果が判る様になりました。

テストは、PCのスピーカーから約1m離れた位置で、PCモニター画面を撮影しました。(PCモニターの下両隅に70mmクラスのスピーカーが有ります)
G8の録音設定は、
▪マイクレベル設定: 0dB
▪マイクレベルリミッター: OFF
▪風音キャンセラー: OFF
としています。 マイクレベルリミッターをONとすると、実際の感度が判らなくなり、また音質の違いも判り難くなるので、リミッターOFFで、PCの音量を適当に調節して録音しています。

下の動画が、その結果を纏めたものです。


先ず、録音レベルは反射板の有る方が大きく、これは他の環境音や、カメラ本体が発生する雑音などから、有利になると言えるでしょう。

一般に低音域の音に対しては、マイクの向きは影響が少ないものです。 一方、中音~高域に向かうに従い、指向性の影響が顕著になります。 マイクの向き(ここでは反射板の効果)が強く影響するのは、その音域です。 上のテストで反射板の有る方が「明瞭?」な印象なのは、高域側を良く拾っているからです。 ハイハット(シンバル)の音が前半と後半では全く違います。

音質はキンキンし過ぎに感じますが、これは撮影時に誇張された様に思います。 下は録音元のサイトの録音開始からの部分ですが、比較すると上の音質は前半/後半ともに劣化が明らかで、かなりがっかりします。


内蔵マイクが防水対応という点も気になりますが、操作雑音等を考慮して意図的に低域をカットしているのでしょうか。 元のはベースが表に出て音階が良く判ります。 撮影/録音した方の音は明らかに低音域が削がれてバランスが悪いと思います。 反射板はその傾向を更に強めてしまい、反射板のない後半の方が「まだ元に近い様」に聴こえます。 内蔵マイクによる録音特性は、悪いなりにも聴感を考慮しているのかも知れません。(※最後の注釈参照)

もし、こういった反射板を利用するなら、動画編集時に音質調整で高音域を少し抑えるべきでしょう。(これは、結果的に高域のノイズ特性の向上となります)

厳密なテストではありませんが、録音ゲインを物理的に稼ぐ事が出来るのが確認されたわけで、使い方によっては反射板の効果はマイナスではないと、私は考えています。 またこのテストの結果は、カメラ内蔵マイクの前方向き配置が、音質改善に繋がると推測させます。 内蔵ストロボの「LUMIX」ロゴの位置など、良さそうな候補場所はありますが...

〔注釈〕
Panasonic はマイクロフォンに関して、多くのノウハウを持つメーカーです。 Panaの汎用ユニットが安価で品質が優れている様で、「WM-61A」「改造」等で検索するとマニアによる改造記事が多数検索されます。 それらの記事を読むにつけ、素性の良いユニットであれカメラ内蔵という不利な条件は致し方ないのかと思えます。

GH5では、ボディからの音を別個に拾い、外部音に混入するボディ雑音を差し引く方式を導入した様です。 その効果はどの程度でしょう? 最終的に音に拘るなら外部マイクと言うことが、ふたたび頭に浮かびます。



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by Ataron | 2017-03-09 01:35 | 撮影機材/技術 | Comments(0)

Panasonic Lumix G8 Fnボタンのカスタマイズ / MFアシスト

2017年 02月 13日
現在では、ミラーレス1眼カメラは各社から発売されていますが、その先陣を切ったのが Panasonicです。 ミラーレス機がオールドレンズや銀塩時代のレンズを有効に利用できる事に気付いた慧眼なユーザーは、この今までに無かったスタイルに思いおもいに踏み込んで行ったのです。

これを決定的にバックアップしたのが「MFアシスト機能」です。 画素数増加で肉眼でのマニュアルフォーカスが不完全な状態を、EVFの拡大機能で救ったのがこの機能で、ミラーレス1眼の画期的な機能のひとつと言えます。



私は、野鳥の望遠撮影を通じてこの機能に着目し、G1、G3の機種でボディの改造を行い、瞬時にMFアシストを起動するスイッチを作りました。 当初のMFアシストは(純正レンズ以外では)起動に2ステップの操作が必要で、マウントアダプターで装着したレンズでは扱い難いものだったからです。


G3では、本体の「iA」スイッチ(インテリジェントオート)の配線を改造して、MFアシスト起動スイッチに変えています。 これは非常に便利で、超望遠やマクロ撮影時に純正レンズを使用しない場合はフォーカスポイントの拡大表示(MFアシスト起動)となり、純正レンズの場合は「絞り値」「シャッタースピード」「露出補正」の切替えスイッチになります。 後ダイアルのプッシュスイッチを代行させただけですが、レリーズボタンに並ぶため非常に扱い易くなりました。 下の写真の様に、樹脂製のネジの頭をスイッチに張り付け、探し易く押し易くしています。

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その後の Panaのミラーレスの設計は何段階も練り直された様です。 G8を導入して色々な進化を目の当たりにしますが、G8の操作性の良さは素晴らしいものです。 G3はコンパクト化に専念していた時代ですが、G8はそれを他シリーズに任せ、本格的で纏まりの良い操作性を獲得しています。 手にしっかり馴染み、ダイアル類は操作し易く完成度の高いものです。

さて、純正レンズ以外でのMFアシスト起動は、背面十字スイッチの「左」を押すだけのワンタッチ起動です。 しかし、撮影時にファインダーを覗いた状態では少し操作し難く、なかなか手探りで操作できません。

従って、MFアシストを頻繁に繰り返す超望遠やマクロ撮影では、やはりレリーズボタン周囲にMFアシスト起動ボタンが欲しいと感じます。 純正レンズなら、全く問題はないでしょうが。

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G8ではカスタマイズ可能なFnボタンが多く、この要求には「Fn1」「Fn11」のカスタマイズで対応できそうです。 もはやG3の様な改造が必要ないのは、とても有難いことです。

下図は、静止画撮影時にFnボタンに割り振る事の出来る機能一覧で、表の機能なら各Fnボタンのどれに設定してもかまいません。

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例えば「Fn1」のボタンに「AFモード/MF」(右は設定中のメニュー画面です)を設定すれば、非純正レンズを装着時に「Fn1」ボタンを押せば MFアシストが起動します。

もし非純正レンズの撮影でMFアシストを多用しているなら、この様なカスタム設定をC2等に登録すれば便利でしょう。 撮影が素晴らしくスムーズになります。



レリーズボタン周囲にあるFnボタンは「Fn1」「Fn11」だけですが、これらのデフォルト設定はとても重要で、他の機能に変えてその操作性を犠牲にするのはいただけません。 「露出補正」や「ISO変更」等を殆どしないというなら別ですが。 従って、先に書いた様にモードC2等として、非純正レンズなどの場合のみの設定にするのが妥当と思います。

しかし、レリーズボタン周辺には「動画ボタン」が余っています。「動画ボタン」は Panaとしては譲り難い独立スイッチの様ですが、私は静止画撮影が専らで、誤って動画撮影しない様にこれを「OFF固定」にしています。 つまり、私には全く意味の無いスイッチで、こんなユーザーも案外多いのでは。 動画撮影する場合はモードダイアルを「動画」にして、レリーズボタンで撮影操作が出来ますし。

今回の様に、もうひとつFnボタンがあったらと考えた時、この「動画ボタン」は実に勿体ないわけです。 システム的に「動画ボタン」のFnボタン化が可能なら、ぜひともこれはFnボタンにして欲しいものですね。



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by Ataron | 2017-02-13 22:35 | 撮影機材/技術 | Comments(0)

Panasonic G8 のハンドストラップ(自作)

2017年 01月 04日
いつの世代からLumixのストラップ幅が拡がったのか知らないのですが、G8に着いて来たストラップは35mm幅のしっかりしたものでした。 新しい機種を使い始めたら、ストラップをハンドストラップに改造するのが、私のやり方になっています。

望遠やマクロなど三脚を使う場合に、普通のストラップはひっかけて三脚を倒す恐れがあります。 また、バック収納の邪魔になり、首からカメラをかけて持ち運ぶ方法は何かにぶつけそうです。 そんなわけで、デジタル以降のカメラはハンドストラップを使って来ました。 EOS7Dも5Dも、片側ストラップでぶら下げても充分に強度があります。 そもそも普通は右手でカメラをグリップしていて、万が一手を滑らせた時の保険ですから。


私流ですがハンドストラップは手が通るぎりぎりの径がベストと思っています。 昔は、必ず手首まで通して、その上でカメラをグリップしていましたが、今は親指は通さずに、カメラとストラップを一緒に握る様な持ち方が多くなりました。

G8のストラップは、ちょうど真ん中で半分に切り、更に手の大きさに合せて少し切って適当な径になりました。 よほど手が大きな人でなければ、添付のストラップは2本のハンドストラップを作れる長さがあります。 ストラップの径をどの程度にするか、縫い代で径が小さくなる分も考慮して、慎重に最適な長さに切る事が肝心です。

適当な長さに切ったら、ストラップの断端のホツレを防ぐために、熱で処理します。 私はライターであぶって断端を溶かしますが、ちょっと練習すれば要領が判ります。 余り火に近いと燃え始めるので、火を近付けたり遠ざけたりして適度に溶かし、後は自然に冷やします。

下図は、ストラップの縫い合わせの位置や範囲を示したものです。

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ミシンが使える人は楽ですが、私は手作業で縫います。 太めの糸を使い、心配なら何重にも重ねて縫うといいです。 縫い合わせの剥離は、最悪でも少しずつほどけるので弱くなれば判ります。 実際には、私は一度も縫い合わせが剥がれた事はありません。

下は、実際に仕上がったハンドストラップと、元のストラッブの余った残り半分です。

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ハンドストラップのカメラへの取付けは、普通のストラッブと同様ですが、細紐の長さは「8の字具」「0の字具」が使える長さで充分です。 カメラに細紐を通して8の字具から引き出し、適当に余裕を残して切ってしまいます。 下は固定部分の状態です。

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細紐を切った断端も、先と同様にライターの火などでホツレ防止の処理をします。
以上でハンドストラップの完成です。

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もちろん、このアレンジは殆どのメーカーのストラップで可能でしょう。 私は、いっそブランド名入りハンドストラップを出すメーカーがいたら面白いと思います。 紐の固定具ももうひとひねりして帯端に固定するとか。 まあ、それはサードパーティに仕事の余裕を与える配慮が働くのかもしれませんが。




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by Ataron | 2017-01-04 18:21 | 撮影機材/技術 | Comments(0)

SDカードのLOCKタブ

2016年 12月 28日
SDメモリーカードには誤消去防止のLOCKタブがありますね。 私が日常的に使用していたSDカードの一枚が、頻繁にLOCK側に意図せずセットされる様になって来ました。

カードの出し入れの際に、このタブが僅かにスロット入口などに当たり移動するのでしょう。 今までそうならなかったのは、このタブのクリックストップが有る程度抵抗していたからで、クリックストップの緩みが進んだのだと思います。

で、対策としてタブが挿入時に周囲に当たり難い様に、カッターで削ったのです。 この時私は、漠然とこのタブがシンプルなスイッチだとイメージしていたのです。 愚かでしたね~。
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SDのリーダーで試すとあきません、全くメモリーの消去が出来なくなってしまいました。 これでやっと、このタブは単なるスイッチを押す飛び出しで、読み取りスロット側にスイッチがあるのだと気付きました。 昔のカセットテープの消去防止ツメと同じだったわけです。

数百円とはいえ勿体ないので、タブを1/3ほどLOCK側に移動した位置で接着剤固定しました。 その位置あたりだとスロットの検出突起が当たり、なんとかLOCK解除になったのです。

ただ、スロットに入れるパーツの接着剤固定は勧められない事です。 接着剤の削れ分が出て、これがスロット内に入り込んで不具合を生じる事が有り得るからです。 接着剤の余分が表面に残らない様に、拡大鏡で見ながらマイクロドライバーで除去しました。 今度は接着が怪しくなり、いよいよ信頼性のないカードになってしまいました。


1990年初期に、ショップ組立てのデスクトップPCを購入した事があります。 確か100MHz等がペンティアム最速の時代でした。 当時のパーツの信頼性はいまひとつで、ショップの判断で40pinATAケーブルのコネクタを、ディスク側コネクタに接着剤で簡易固定していました。 搬送途中で振動で抜けるという事があったかららしく、今のパーツでは余り考えられない事です。

それ自体は良かったのですが、この作業で溶融ガン型の接着剤が糸を引いて、クモの糸の様に空中に舞ったのでしょう。 どういうわけか、この糸がフロッピーディスクのスロットに入り、フロッピードライブの軸に巻き付いたまま私に出荷されたのです。 この糸は外れる事なく、しかもフロッピードライブも普通はちゃんと動作したので「時々生じる謎のフロッピー読み取りの失敗」に悩まされ続けました。

ある日、意を決してドライブを分解し、このからまった糸を見つけ全てが判り解決したのですが、その長い間のトラブルは安易な接着剤の扱いの結果です。 接着剤は極めて有効なグッズですが、その便利さの裏にはけっこうリスクがあり、私はいつも扱いには注意をしています。


SDカードでちょっと調べていたら面白い記事がありました。 マイクロSDカードを内蔵した入れ子型のが販売されていたという話で、まあ性能上の問題がなければそれで良いんですが。

たかがSDカード、されどSDカードです。




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by Ataron | 2016-12-28 11:03 | 撮影機材/技術 | Comments(0)