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カテゴリ:原付車載三脚ケース( 17 )

原付で大型三脚を運ぶ (17) 夢見る頃を過ぎても

2009年 05月 07日
Honda Bite はスケルトンなデザインで、自転車の様にサドル昇降が可能だ。未だ乗り始めて間がない現在の印象だが、通常時はサドルは最下位が運転し易い様だ。サドルを高くすると、サドルポールの傾斜のため、ハンドル側にサドルが近づき、少々窮屈になるのも原因している。これは身長にもよるのだろうが。

三脚ケースを装着でサドルが高くなるので、ハンドルの取付けを調整する事も考えていたが、調べるとサドルだけを4~5cm後方へ調節出来る事が判った。
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説明書に無い調整だが、これで運転姿勢がずいぶん改善された。また、最初はサドルが最高位でないとケースが入らないと思われたが、ケース後部の車体に当たる部分を削った結果、サドルを一段下げる事が出来た。未だ改善の余地を感じるが、なんとか納得できる状態だ。

+

紆余曲折があったが、三脚ケースがやっと完成して車体に取付ける事が出来た。バイクで出るにはもってこいの季節だ。運搬テストを兼ねて公園に出向いて撮影した。
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ケース色が車体に近いので、変に目だつ事がなくて正解だったと思う。運転時にケースは足の間に入るが、フットレストには通常通り足が伸ばせ、降車時もなんら違和感がなかった。右足は前からも後ろからも降ろせた。ケース自体の着脱に要する時間は、一旦三脚を外に置く必要があり、丁寧に行うと5分位だろう。

三脚をかなり短くしたが、超望遠撮影で三脚を好んで長く伸ばす人はいないだろう。太くて頑丈で、出来れば短くて重い方が良いのだからね。
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by Ataron | 2009-05-07 00:47 | 原付車載三脚ケース | Comments(0)

原付で大型三脚を運ぶ (16) 最後の難関2

2009年 05月 06日
内装の保護シートの追加で、ケースは大変に窮屈なものになってしまった。その対策として、内装の改善(最後の難関1を参照されたい)と並行して、三脚自体の改造を再びせまられた。今度の改造は、横方向の飛び出しを少しずつ減らすスリム化が中心だ。ひとつひとつの改造で、次第に収納がスムーズになっていった。

+
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①ポール昇降の固定ネジ③は、様に少し飛び出している。
②これを少し短く切ったところ。締め込み時に指が掛かり難くなるので、これが限界。固定ネジを接線上で撮っているので脚より外側に見えるが、固定ネジはこの長さで既に壁に当たらない。脚のエルボーの方が円周の外側になる。
④先頭側ヒンジのケース奥の壁。左の傷跡はこの固定ネジによるもので、右(後方)の傷は脚上部のエルボーが当たったもの。ここは後に1mm厚ゴムシートを貼った。

+

三脚の出入れ時にポール昇降レバーがからみ易い。昇降レバーは、よくある収納時に折りたたむ構造だ。
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この三脚は、ポールを下げてレバーをたたむと、上の写真の③の位置になる。ここでレバーの先端が少し外に出るのを改善した。
①昇降のラックピニオンギアを納めた部分で、ギア機構は三本のネジで蓋がされている。
②これを開いた所で、シンプルな構造だ。最下位でのレバー位置を変えるために、ギアを数個飛ばせて元に戻した。
④折りたたんだレバーが少し上になった。これで少しだがスリムになった。

+

収納時の体勢を調べていて、三脚を長軸周りに少し傾けて収納するのがベストと判った。ケースに納まった時に自然にその傾きになる様に、三脚に小さな部品を付ける事にした。
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①左側は適当な傾斜角度を調べるためのウレタン材の型。右はこれを元に造った部品と取付用のネジ。
②開脚軸の中央にあるのは水準器等を取付けるオプションタブ。タブの左側には小型の水準器が嵌っているが、セコ品で水分が抜けていた。
③この予備の穴に①の部品を取付けた所。
④三脚を上から写したところ。三脚を水平な面に置くと、この部品を足として少し傾く。
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上の写真は、実際に三脚を収納した状態。手前の脚が少し揚がり、ヒンジナット等との位置関係が改善される。

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Aは開脚軸だが、脚を閉じて行くとBのステーの部品が脚に当たり止まる構造だった。当たりで塗装が剥げていないのは不思議だが、日本製には無い明快さだ。

閉脚の状態で、Cの中央ポールの下端と脚下部の間には隙間があり、Bを少し削れば脚下部はその分コンパクトに閉じる。少しでも脚を小さくしたいので、ここも削ることにした。
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上の写真の左と中央はBの部分の改造前。何故かステーの軸にネジを使わずハトメを使用している。安っぽくて気になっていた個所で、ついでにネジに取り替えた。右は改造後で、ステーの軸受部のTの部分とともに、ステーの脚に当たる部分のSも削っている。以上の結果、C点で、中央ポールと脚下部が当たるまで閉じる様になった。この改造はスリム化に効果が大だった。

+

ステーを部分的に削り塗装が剥げた様で見苦しく、またハトメ軸を抜いた穴が軸にした4mmネジより広く遊びが多かったので、ステーを自作のものに交換する事にした。もとは12×4mmのステーを削っていたので、代替用に10×4mmのアルミ棒を入手した。
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適当に余裕を持たせて切り出したアルミ棒の両端に、4mm穴を約16cmの間隔であけた。幅10mmの中央に正確に穴を作る様に注意した。

穴にネジを通し、10mm径のワッシャーを表裏に固定。遊びがあるので、調節してアルミ棒の幅の中央に固定。これをステー端の円弧の型材にしてヤスリで整形した。
①途中の荒削りの状態
②半円弧の整形を済ませたところ
③ステーのセンターポール側の軸は、4mmネジを5mmネジに変更するので、整形後に穴を拡げている。右側は元のステー。

b0174191_0502929.jpgセンターポール側の取付けは、取付け穴、ネジを5mmに拡げてガタを払拭した。



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脚側のステー端の様子。Cは脚伸縮固定のクリップでSはステー。Lは伸縮固定具自体をバイプに締付け固定する20mm長の4mmネジで、ステーの脚側の軸はこのネジを利用している。おそらく最初からだろうが、ステーの厚さは4mmなのに、固定具側の隙間は10mm程度あり、遊びがありすぎた。Eは4mmネジ用の樹脂製スペーサー。5mm長のものを削って3mmにしてステーの両側に嵌めた。

振動対策としては気分程度の効果もないだろうが、ステー周りの遊びを減らした。
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by Ataron | 2009-05-06 23:22 | 原付車載三脚ケース | Comments(0)

原付で大型三脚を運ぶ (15) 最後の難関1

2009年 05月 06日
後は内装として緩衝材などを貼り付けるだけと思っていたら、困った事に足をとられ続けた。最初、ヒンジ部などの保護材に2mm厚のゴムシートを貼付けたところ、三脚を収納するとハッチが窮屈で閉じなくなった。その上、ゴムシートの接着に失敗している事が判り(接着剤の性能をテストするを参照されたい)、全面的にゴムシートの接着をやり直すことになった。同様に糊付ワンタッチテープは粘着力不足と判り、接着剤を使って糊の無いタイプを貼り直した。最後の難関の各章は、そういった遠回りは省き、完成に到った過程のみを記録した。

+

先頭部に緩衝材を貼った。経験上、運搬物がカーゴ内で受ける衝撃の大きなものは、殆ど進行方向、つまりブレーキ時に生じるものだ。ここは、5mm厚の硬質発泡ウレタンシートを使用。
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もっと厚い方が良さそうだが、筒長の制限でぎりぎりの厚さだ。硬質発泡ウレタンは食器用スポンジの硬い物という感じで、断熱建材や車両用として広範に使われている。 ①はペンで型をとり、カッターで切っている所。②は接着を済ませ完成。接着剤はボンドSU、輪郭部と要所しか付けていない。

+

カンヌキ機構の突起保護。ここは2mm厚のゴムシートを使用。
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③ハッチ側のカンヌキで、ゴム材を寿司ネタ様に載せた感じだ。ネジの突起部でゴムが反るのを圧着して無理矢理おさえ込んでいる。ボンドG17を使用。ゴムのたわみに抗して、接着後の経過は良好だ。
④本体側。三脚の脚が直接当たり、スペースの余裕がない個所。2mm厚ゴムシートにネジ突起部ごとに穴をあけた。余り保護材を厚く出来ないので、ネジの頭隠しは無し。ナットが三脚をキズ付けそうだが、すれすれでセーフだ。アルミ材表面をペーパーがけして接着剤はボンドG17を使用。
⑤は④の接着時の圧着の様子。圧着に使っているのは撮影用ライトのクリップ。

+

ヒンジ部の保護シートは、同時にハッチ開口時の衝撃を吸収させるダンプ機構の役目を持たせた構造だ。収納時の内側へのたわみ込みや、ハッチ開口の制限が生じるかなど、実際に取り付けてみないと判らない。そこで安全策として、ハッチ側は調節の効くワンタッチテープ固定とした。
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図の上側Frontはケース先頭側のヒンジ周り。ヒンジ(黒)は、3.5mmネジで固定されていて、取付けナット(赤)の突起保護が必要な場所だ。ハッチ側のナットは、3mm厚のゴムシート(紺色)を加工したものを貼付け、周囲をなだらかにカバーする。その上に1mmのゴムシート(ブルー)が被さる。保護材の厚みを抑えるために苦労した個所だ。灰色で表した台は後述。

図の下側Rearは後部側のヒンジ周り。ハッチ側の保護カバーは同様だが、ケース本体側はパイプの端材を加工したものでナットをカバーしている。これに1mmゴムシート張付けた。後部側(三脚の脚側)は最もケースに入り難い。段間伸縮の機構で脚径が4~6mm太くなっている事によるが、実際はこの図より窮屈になり、僅かに尾部を斜めにして収納される。
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①後部の本体側ナットカバー。端材から削り出して微妙な曲線を造っている。
②後部ヒンジのハッチ側ナットカバー。3mmゴムシートの周囲を削っている。先頭側も全く同じ構造だ。接着面をペーパー処理してボンドSUを使用。
③本体側ナットカバーと1mmゴムシートを接着して完成したところ。 ケース本体とナットカバーは塩ビ専用接着剤、ゴムシートはペーパー処理してナットカバーへの接着はボンドSUを使用。

+

三脚が収納される位置や体勢は殆ど固定され、その位置にまで納めるために、頭側の台が有効と判って来た。台があると、重さを預けられて楽で、収納時の三脚の姿勢が矯正され、狭くなりそうに見えるが、かえってスムーズに収納できるのだ。
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この台の導入で、先頭側の本体側ヒンジナット保護は不必要となった。ヒンジ保護の1mm厚シートは、この台の下に挟んで接着せずに固定した。

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保護材の取り付けの最終工程。ヒンジカバーシート裏の、ワンタッチテープの接着をしているところ。シート面をペーパー処理してボンドG17で接着。ハッチ側のワンタッチテープの接着もボンドG17を使用した。
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by Ataron | 2009-05-06 02:22 | 原付車載三脚ケース | Comments(0)

原付で大型三脚を運ぶ (14) 塗装作業の光と影

2009年 05月 05日
塩ビ材の塗装は難しいらしい。可塑剤(エンビの硬さを調節する添加物)などのせいで、最初は上手く行った様でも、後で剥がれて来たりするらしい。雨樋を塗ってくれと要望しても断わる業者が多いそうだ。

店で塗装スプレーを調べると、確かに塩化ビニールに適合すると書かれている物は見当たらない。聞くと、やはり下塗りスプレーを薦められ、TEROSONというメーカーの出している「ミッチャクロン」という下地スプレー(プライマー)を使う事にした。その上にアクリルラッカースプレーで仕上げる方針で、色はバイクの車体と近似色のコバルトブルーを選んだ。

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先ず全てのネジを外し、ケース本体とハッチ、カンヌキのツマミ2個を分離、塗装剤の付着を良くする目的で全てペーパー研磨した。
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塗装は温度が低いと苦労するので晴天の日に行った。下地剤を塗布して乾かし、もう一度塗布。プライマーの効果は?とも思うが、情報を信じるしかない。

b0174191_21363532.jpg着色は15分程の間隔を置いて、パーツを順にスプレー塗りして行った。
本体は置き様がなくなるので上部下部を分けて塗装。何度も乾かしては塗り数時間を要した。研磨地が埋るほど塗り重ねていないので、半分つや消しみたいな段階だ。しかし、スプレーが切れて来たか噴霧に粒が混じり出し、ここで終了。塗装は焦りと深追いで失敗するものだ。後は部屋で換気しながらストーブで暖めて乾かした。

+

塗装というのは、かねがね大変難しいものだと思って来た。途中で思わぬ垂れが生じて台無しになったり、塗装中や乾かしている間に小さな埃が付いて固まったり、だんだんマイナスが重なって行く。下手に修復を試みて余計に悪くするのを嫌ほど経験する。ごくまれに何の欠点もなく仕上がる位で、思ったより上手く行くなんてことはまず無い。とにかくそんな風に、いつも思う。プロの仕上がりや、メーカーの技法には、いつも及ばない事を痛感する。まあ、昔よりはマシにはなったが。

+

今回は、はげて来ればやりなおすか、糊付きのシートを貼り付ける様な方法に方針転換もありと考えている。 まあそれでも、塗装を終えた筐体にメタルの部材等を取り付ける時は、「映える」のを実感できる一番楽しい瞬間だ。
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だが、現実は厳しい。一番の失敗は、塗装の肉厚でカンヌキ機構のスベリがみんな悪くなってしまった事だ。
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ツマミ部分はシート類を使うのは困難で塗装に頼りたい所だが... 動きが悪くては仕方がないので、すり合わせが生じる部分の塗装を剥がした。裏面等は最初からマスキングすべきだった。
b0174191_214757.jpgペーパーがけで塗膜の厚みがなくなると、なんとか元どおり動く様にはなった。そんなわけで、ツマミは樹脂の地が一部露出する惨めな結果になった。ここは改善が困難なので、無視して先に進む事にした。
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by Ataron | 2009-05-05 21:54 | 原付車載三脚ケース | Comments(0)

原付で大型三脚を運ぶ (13) 塗装前の残務整理

2009年 05月 05日
塗装に入る前に、各所に残った処理を終わらせた。先ず前部の隔壁と後部のキャップの接着。車体取付けテストで軸周りの捻れを修正して、既に接着位置の確認はしていたが、接着で後戻り出来なくなるので置いていた。
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上の写真は、前部隔壁を接着した後、その前面側に補強材を貼り付けているところ。この補強で、隔壁は割れない限り筒から抜けなくなる。隔壁は最低でもケース重量の半分を支える要所だ。

後部のキャップは、本来木槌などで「叩き込み」で装着するものらしい。キャップは内径が先細りに狭くなっていて、パイプを普通の力では奥まで嵌められないし、下手に嵌めると外せなくなる。このため、パイプの側をかなりヤスリがけして、奥まで納めて工作を進めていた。そこまでは丁度良い固さだったのが、塩ビ専用の接着剤を塗布して嵌めようとすると、途中までしか入らなくなり、大慌てで木片を当て金槌で叩き込んだ。大型部材の接着は注意が要る。

+

次に接着に並行して、庫内の突起個所を丸める処理をした。ヒンジ固定ネジ、カンヌキ受側のアルミ板等の角が、三脚を傷付けるからだ。後に庫内に保護材を貼り付ける予定だが、その下の突起は最小に抑えるのが好ましいだろう。
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ネジは全て外して、ダミーの樹脂板にナットで仮取付けし、余分な長さを一本ずつヤスリで削った。仮固定のナットはヤスリで頭を削られるので犠牲になった。
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上の写真はヒンジ部のビスの頭を揃え終えたところ。このビス、3.5mmの少し特殊なネジで、ステン製が入手できず真鍮製だったのが幸いして、削り易かった。塗装のために再び外すので仮固定だ。
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by Ataron | 2009-05-05 20:58 | 原付車載三脚ケース | Comments(0)

原付で大型三脚を運ぶ (12) 三脚を改造する

2009年 05月 05日
後部の本体キャップは接着固定せずに、本体長の修正の余地を残していたが、前後の固定具が完成してケースの実装長が確定したので、三脚を切り縮めることにした。マンフロット074Bは、改造して短くするのが簡単な部類に入るだろう。

b0174191_1849176.jpg写真の右は、第1段の根元を分解したところ。卓上型の電ノコの上で脚パイプを回転しながら切るので、第1段をフリーにする必要があった。パイプカッター等を使う場合は、この分解は不要かもしれない。第1段の開脚軸は、両側が雌ネジになった部品だ。両側のボルトを外し、片側に別の長い6mmボルトを付けて、ボルトを金槌で叩いて抜き取った。スムーザーとして、樹脂のワッシャーが本体側との間に挟まれている。

写真の左は、第1段(最上段)と第2段の構造。第1段のパイプ内側全長にわたって4本のレールが十字の位置に造られている。第2段の根元端は、逆絞り加工で少し径が太くなっていて、その部分に十字の位置に溝が造られている。これらのレールと溝がかみ合い、第2段は向きを固定されスライドする。伸縮作業の便や収納上の理由から、第1、第2段のパイプの向きを揃える仕組みだ。

伸縮の固定は、上隅に写っているシーソー様の動きをするクリップによる方式。クリップは第1、第2段の脚先側に付属する。三脚を切断する場合、こういったパーツの機能を残す様にカットする部分を選んで行く必要がある。

+

第1段はクリップの取付けネジを緩めて外せば、何処でもカットできる。第2段は逆絞りの端部を再現するのは大変なので、それのない脚先側をカットする。カット部分は第3段を固定するクリップがあるが、外してカットし、再びクリップを付ければOK。

第3段のパイプは最下段でクリップがない。そのため、都合の良いことに向き固定の仕組みはないが、抜落ち防止のため根元端は逆絞り加工がされている。第3段の脚先側は、三脚のヒール機構(石突)が加工されているから、逆絞りの部分をカットするしかない。短くした後、適当なパイプ材を接着するなどして、逆絞りを再現することになる。

三脚のカットは、おそらく殆どの場合、各段で同長を切りつめる事になる。伸張時の全長をなるべく稼ごうとすれば、結果的にそういう方法となるのが理解されるだろう。今回は各段を185mmずつ短くした。

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上の写真は加工の前後での比較。77cmを58cmにまで短くしたが、ずいぶん印象が異なる。元が長いタイプなだけで、これでも充分と思うが。

下は、ケースに収められるかテストしているところ。これが上手く行くかどうかが心配だった。ケースにギリギリの大きさで、実際に入れられるかは図面上では判らなかったからだ。
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まず脚端から斜めに入れ、頭側を振って入れるが、最初は脚ゴムを挙げて石突を出した状態でないと入らなかった。このため、第3段を10mm弱短くしてクリアーした。第2段の固定具と脚ゴムが収納時にその分だけ近づくが、元々余裕があるので問題は無い。

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マンフロット074Bは、雲台の昇降ポールと各脚の間に補助ステーがあるタイプだ。ステーの役目はいうまでもなく重要で、最大の開脚度を決めつつ三脚を補強している。
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補助ステーはシンプルなアルミ材製で、各脚の第1段のクリップ固定用のネジに渡されている。切り詰めにより、クリップの位置が上にずれるために、そのままでは異常に開脚する三脚となってしまう。このためにステーも適当な長さに改める必要があり、切った側の軸穴を新しく作ることになった。ステーの長さは、最大の開脚角度が本来の仕様より少し多目になる程度に決めた。この方が、開脚角度の選択範囲がひろがる。
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中古のネジ類は、酸化でクスミが出ていたり、六角レンチのネジ穴が甘いのもあり、以前から気になっていた。この際、たいしたコストもかからないので、ステン製の新しいものを奢ってやることにした。写真は、新旧のネジ類。

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第3段の脚は、逆絞りの「抜け落ち止め」を切り落したので、それに代わるストッパーを工作した。電線配管用のパイプ継手が使えそうな径で、これを利用することにした。
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写真の左端が規格径の継手。径が僅かに細かったので、ガス火であぶり柔らかくなったところで、切断して不要のパイプに被せて内径をあわせた。次にドリルで回して、適当な外径になるまで削った。左から二つ目が加工後で、ずいぶん薄くなっている。これを第3段の切断部にボンド付けして完成したのが右のもの。ぴったりなパイプが入手出来れば貼り付けるだけなんだが。
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by Ataron | 2009-05-05 20:13 | 原付車載三脚ケース | Comments(0)

原付で大型三脚を運ぶ (11) 後部の装着構造2

2009年 05月 05日
後部の固定部品が完成し、これに合わせてケース本体の後方を工作した。
ここはパイプの大型のキャップ蓋を貼り付けるだけのシンプルな構造だが、後方のサドルなどと噛合う部分を削る必要がある。
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この噛合いをさせることで、ケース全長を最大限に確保している。「上側の当たり」と「下側の当たり」の形状は、車体にケースを合わせながら削ったものだ。この加工で出来た穴は、後で内側から適当に塩ビ材を接着して裏打ちをした。

また、このキャップの中央には、雄ネジの固定具を通す径32mmの穴を加工する。ドリルで大穴を空ける刃があるが、この程度の穴なら工具を自作して済ます事が出来る。

b0174191_1833986.jpg右がドリルに装着する自作した工具だ。先に6mmの穴を空けておいて、この工具の6mmボルトの軸を嵌めてドリルで廻す。刃は4mmネジを削って角を作ったものだが、エンビ材は加工性が良いのでこれで充分だ。刃がスタックした時は跳ね返りがあるので作業は注意が要る。チャックに噛ませる部分が結果的に円筒になったが、この方がスタックした時にスリップするので安全だ。
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by Ataron | 2009-05-05 18:10 | 原付車載三脚ケース | Comments(0)

原付で大型三脚を運ぶ (10) 後部の装着構造1

2009年 05月 05日
Biteは自転車の様に昇降可能なサドルを備えた少し変わったバイクで、ケース後部はバイクのサドルポールに固定する。前部は固定位置がシビアなので、後部はサドルポールの上下スライドは許容する程度の遊びが必要だろう。

b0174191_14294910.jpg固定の部品に、径40mm程度のエンビ管用のネジ継手を利用する事にした。右の写真の黒い(実際は濃紺)のがネジ継手で、ホームセンターで入手出来た最大の径のものだ。前後に殆ど余裕がない場所へ、ケースを装着する事を考慮した結果、ネジ継手が有効と判断した。
他に応用できそうな継手(写真のものは既に一部加工されている)を集めて試行錯誤しながら、しだいに固定部品の構造が決まって行った。
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上図は、固定部品を上から見たものだ。ケース後部の内側から、ネジ継手の雄ネジを締めて固定する。左の灰色の縦の面がケース後部のキャップ面だ。

キャップ面とポールの隙間は25mm程だが、ポールを挟む形状に雌ネジ側の加工をすると肉厚が心細い。そのため、スペーサーを含め3層に継手部品を重ねた構造にした。また、最後部にポールから抜け落ちを防ぐキャップを付け、これをネジ留めしている。ケースを搭載しない時も、固定部品は車体のポールに残したままにする。

+

b0174191_15513014.jpg3層の部品をそれぞれ予備加工して噛合いを確かめ、3層の全部を接着した後に、ポールを挟むU字状の削り込みをした。
表面にカットラインの正確な印(キズ)を付け、最初は電動糸鋸で大まかにカット。その後をヤスリと自作工具で仕上げた。右の写真は、ポールに当たる円筒面を仕上げるために作った工具だ。サドルポールと同径の金具を探して来て、表面に刃となるキズを付けてヤスリ代わりにしている。

下の写真は削りが終わったところ。切削面にはけっこう複雑な断面が現れている。強度は充分だ。
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最後尾のキャップは、適当な径のパイプがなくてけっこう手間がかかった。
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左は後側面、中央が前側面。全部で4層のパイプを使っているが、外の2個の円弧状の層以外は、本来は違う径のものを代用している。外から2層目が38mm、その内径に合わせて3層目の外径を削った。4層目はそれに内接させるために、やはり継ぎはぎしたもので、ナットの脱落と回転防止用。これは熱加工も必要だった。 右端は、完成したキャップを取り付けたところ。

エンビ材の塗装に関してはケース本体の塗装時に調べる予定だが、アクリル系スプレーの「つや消し黒」が余っていたので、試しに塗装してみた。つや消しは塗面の前処理がなくてもたいてい上手く仕上がる。一回塗る毎に電熱器で乾かし、3回程度の重ね塗りをした。
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良く見ればカット時に付けた印も残っているが、ちょっとメタルに見える仕上がりに満足。 ('')v
キャップ部には、サドルポールに当たるクッションラバーを貼り付けた。後部固定具が振動でビリつくのを防ぐ目的だ。
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by Ataron | 2009-05-05 16:50 | 原付車載三脚ケース | Comments(0)

原付で大型三脚を運ぶ (9) 前部の装着構造2

2009年 05月 05日
b0174191_3325180.jpgハンドル下部の樹脂カバーは、全てで4本の固定ネジだけで取り付けられている。これらを外し、かなりの力を入れて開いた。左側は開くが、右側は抵抗があるので無理をしていない。カバーに固定具の取付け位置をサインペンで描き、ドリルで下穴を開けた後、リーマーで位置を調整しながら拡げた。


b0174191_3465929.jpg固定具を取付けている所。右カバーが開き難く、車体本体との1~2cmの隙間で六角レンチを使わないとならない。表側の固定具座に1mm厚のゴムを貼り、カバー表面の保護とスベリ防止にしている。このため、固定具を嵌めてみると、雄ネジ雌ネジ間が予想より少し厚く、背部側のワッシャーを外した。


b0174191_357633.jpg右は固定具の取付けが終わったところ。微妙に左側が低いが、軸の平行性は合格で支障はない。座部品の塗装までは凝らないことにした。

+

車体側の固定具が完成し、ケース本体側の取付け方法を詰めた。最初は固定具を掛ける穴を瓢箪型としていたが、掛け始めから固定位置に到るまでに、20mm程の押し下げが必要になる。一方、ハンドル下部のカバーは「くの字」に折れた形で、ケース前部を押付けて20mm下方向にスライドさせるのは、どうも無理に思えて来た。

そこで、掛ける方法自体を変更する事にした。下図の①が変更後の固定方法で、掛ける際の下方へのスライドを3~4mm程度に抑えている。
b0174191_4274286.jpg
掛けた後にブルーの抜け防止具を下からはめ込み、黄色のローレットネジで固定する。横の方向にはいささか強度がなさそうな構造だが、前部は垂直方向の他には殆ど力がかからない。
②固定方法が決まり、ダミー板を作ってケースの隔壁板の代わりにケース前部に嵌めた。車体側の固定具にダミー板を掛け、ケースを仮固定させて最適な隔壁板の穴の高さを決めた。
③この現物合わせの採寸を元に、前部隔壁板に必要な穴位置を書き込んだ。
④穴を工作してケース前部に嵌めたところ。未だ接着固定をしていない。

+

図面に従って、隔壁板の穴にセットする抜け防止具を工作した。隔壁板の四角い穴の上辺を固定具に掛ける。右は、抜け防止具を固定時の状態に取り付けたところ。
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by Ataron | 2009-05-05 05:11 | 原付車載三脚ケース | Comments(0)

原付で大型三脚を運ぶ (8) 前部の装着構造1

2009年 05月 05日
ハンドルの支持部を囲う、ポリカーボネート製カバーに、ケースの前方を固定する。カバーの厚さは約3mmだ。
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左上が最初に考えた固定方法で、要するに大きなネジ2本に引っ掛ける形だ。カバーを上から見た断面は緩やかな曲面なので、固定具のネジ(段付き平頭ネジという特殊ネジ)の軸が平行にならない。

①段付きネジを曲面の法線向きに固定する場合。ネジをカバー面に固定する座部品はシンプルで、その代わり曲面の接線に合わせた本体側の固定面(淡い青の面)が必要。ネジ軸が平行でないため、固定穴は少し余裕がないと着脱できなくなる。
②左右の段付きネジを平行に固定した場合。ネジの座部品は曲面を補正するテーパーが必要。ケースの隔壁にネジが垂直となり、こちらが有利と判断した。

傾斜面を持った座部品の工作は、意外にすんなりと出来た。パイプ端材から幾つか傾斜面の素材を切り出し、角度の良い部分を選んでヤスリがけで仕上げた。 ここまでは良かったが、座部品の厚みで段付きネジの長さが不足する事が判った。ネジ部の長さは10mmで最低14mmが必要だった。色々探したが適当な特殊ネジが入手出来ず、あるホームセンターで代用案となる段付きの雌ネジを見つけ、これを採用することにした。

図の下段、緑の部分が、調達した段付き雌ネジになる。座部品、雄ネジ、ワッシャー、カバー材、固定穴、等の寸法を勘案した結果、中央の固定方法を選択した。

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この案では段付き雌ネジを削って短くするが、0.5mm以上の精度でパーツを採寸しなおし、下の図に纏めた。
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aは段付き雌ネジ。ネジ部は6mmだが、途中から六角レンチの穴となっている。b、eはステンワッシャーで、bは雌ネジ胴に合わせて穴を拡げている。c、dは、座部品。図面では直線テーパーを描いているが、実際は緩やかな曲面。fは段付き雄ネジ。この胴長は5.5mmで、ケース隔壁の厚さにぴったりだ。

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段付き雌ネジを切り縮める加工は、頭が六角レンチを使う形状で、径は17mmあり組し難いものだったが、専用の固定軸を作り、ドリルに取り付けて加工する事にした。
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①作った固定用の軸。6mmの雌ネジに合う適当なボルトの頭を切ったもの。ボルトをドリルに噛ませ、回転させて金鋸で切断した。次に、ネジ部を端の5mm程を残して、やはりドリルを回転させてヤスリで削った。太さが六角穴に通るまで削っている。
②、③この専用軸を段付き雌ネジに通した所。最後はペンチで軸を握って廻すと、理想的に固定された。
④これをドリルに咥えさせた所。撮影の都合上、段付きネジは既に切削後の状態だ。

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b0174191_354231.jpg段付き雌ネジの製品の胴部は12mm。必要な胴長は10mmで、2mmを削るのはけっこう大変な作業だ。ドリルを使ったのはそのためで、低速回転ドリルがあれば安全で楽に出来て、面の垂直性も良い。左の写真はその作業の様子だが、手袋してヤスリを押付けている。反発でネジの位置が移動しない様に、回転するネジを指で抑え込むところがコツだ。高速回転では熱くなり、手袋を噛んだ時に危い。
b0174191_3103316.jpg削り終えて軸を抜いた後、適当に雌ネジ端のバリや角を取って仕上げた。最後の写真は出来上がり。右は削る前の雌ネジだ。
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by Ataron | 2009-05-05 03:27 | 原付車載三脚ケース | Comments(0)