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レンズのボケに関するテスト

2009年 09月 23日
ネットを散策するとレンズのボケについて、テストしている人が色々いる。APS-Cとフルサイズのボケ方の違いの実写テストも多い。フルサイズはボケ(を作ること)に関して有利だと結論している場合が多く、おうよそ間違ってはいないと思う。が、ちょっと待てよと思う。フルサイズでなくても、それなりのボケは作れるし...

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ここにフルサイズ版のカメラがあり、それを物質縮小装置にかけたに等しく、正確にサイズだけをコンパクトにしたAPS-C版カメラがあるとする。この2つのカメラで撮影した場合、色々ややこしい理屈の結果 ^^; として、後者の方がパンフォーカスな像になってしまうという。これは、撮影対象や環境(撮影距離など)が同様に縮小されていないからで、もし撮影する環境ごと物質縮小装置にかけるとしたら、両方から全く同じ像が得られると思う。

そういう訳で、現実にはAPS-Cの撮像素子が小さい分、短い焦点のレンズ(元が50mm標準だとすれば約30mm)を付けたところで、現実の撮影環境に戻されたとすると、カメラから見て1.6倍遠くから、1.6倍の大きくなった物を撮影している絵になってしまう。つまりボケが控え目になるということだね。

しかし、1.6倍遠くから、1.6倍の大きくなった物を撮れば、元とどれくらいボケ方が違うのかと言われてもピンと来ない。ファインダーに見える対象物の大きさは元と同じという事は判るが、近接で1.6倍離れるのと遠景で1.6倍離れるのでは、これはだいぶ異なる様な気がしてしまう。ピンと来ないのは皆同様らしくテスト撮りに至るのだが、色々のテストを見た実感として、驚くほどは違わないという印象だ。下にちょっと例を紹介します。
フルサイズセンサー ~ぼけとパースペクティブ~
ここの宣伝色のある文面では絞りで2倍の違いになっているが、どうやら絞りで1.6倍の差になると想像される。

先の話に戻ると、フルサイズと同等のボケが欲しければ、30mmレンズのF値を1.6倍に開く必要があるわけだ。しかし、そんな明るさに余裕のある広角レンズは、昔は余り見かけなかった。需要が少なかったのか製作が難しいのか判らないが、これはちょっと心配事だった。だが、最近はニーズに応えた明るい広角、APS-Cにとっての明るい標準レンズが作られる様になって来たらしい。30mmF1.0などは作られないだろうから、フルサイズ同等の条件にはならなくても、標準域で充分にボケを使える環境になって来たと言えるだろう。レンズを開発販売するのは、なかなか一朝一夕に出来ることではなさそうで、今後も時間をかけて充実されていくのだと思う。

余禄だが、APS-Cのフランジバックは35mm銀塩のを流用してしまっている。もしAPS-Cの撮像素子サイズから逆にカメラを設計して行けば、ミラーを小型化してフランジバックを少し短くする事も可能だったはずで、F値の低い広角の設計がより楽になったのではと思われる。 過去のレンズ資産とマウントを継承する形でデジタル一眼レフが作られて行ったところで、APS-Cは不利を被ったことになる。マイクロフォーサーズの様に、APS-Cやフォーサーズ近辺の素子サイズから、レンズもボディもラインナップしなおす方が、民生向けデジタルカメラには適しているのではと思っているのだが。

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世間から見ればかなり遅れなのだが、手持ちのレンズのボケ具合を少し調べてみたくなった。APS-CのKissDNに、レンズは、SIGMA 18-125mm 3.8-5.6 DC OS HSM と CANON EF 50mm 1.4 というものだ。もっぱら2m程度離れたてすりにフォーカスさせ、ほぼ無限遠の遠景のボケ具合を読んでいる。

最初のはSIGMAで、54mm(ズームでCANONに画角を似せると54mmになったので、アバウトで50mmというところ)と、125mmでテスト。125mmでは開放絞り値F5.6となるため、54mm側もそれに合わせて撮影。てすりで撮影像の大きさを揃えてトリミングしている。
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このレンズでボケを強調するなら望遠側を使うしかない。コンパクトなズームで、125mm側でそのままマクロ1:3.8の撮影が出来る。手ぶれ補正でF値の暗さを補え、使えるレンズだ。ただ、ボケとなると弱い。

次に、SIGMA 54mmでは開放絞り値F5.0となるので、これに合わせ CANON 50mmをF5.0と設定、更に CANON を開放絞り値F1.4まで開いた設定で撮影。これらのボケ具合を比較した。ボケの程度は、白い幅の判り易い柱状物の像で判断している。
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右2つを比べると、ほぼ同焦点距離、絞り値なのに、明らかにCANONの方が背景のボケが強い。有効口径の違い、要するにCANONの方が明るいレンズなのだね、当たり前なんだが。また、CANONのF1.4では、さすがに圧倒的にボケる。フォーカスしたてすりも、輪郭の位置で僅か遠いためにボケている。

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SIGMAは外観上の口径はCANONの1.5倍はあるが、有効口径は逆に小さい。有効口径は見かけでは判らないのである。こいつは便利さで選んだので納得しているが、ボケを目的にレンズを選ぶ時はF値を基準にすべきと、いまさらながらの確認だ。
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by Ataron | 2009-09-23 04:42 | 撮影機材/技術 | Comments(0)

映像のボケについての二三の考察

2009年 09月 22日
F値の小さい明るいレンズで、なるべく絞らずに撮れば、おうよそボケの強い写真が撮れる事は自明だ。「ボケ味が良い」と評判のレンズを求める気持ちが働くが、似た様な条件のレンズで、ボケ味の違いなんてどれ程かとも思う部分もある。
オーディオの話になるが、ブラインドテストをちゃんとやると、超高級機とそれなりの機器とを聞き分けられる人は殆ど居ないらしい。(オーディオの真実を参照) 「ボケ味」とか「描写」とか実証しにくい言葉をやたらもてあそぶのは、オーディオの蒙昧に似た事が生じている様で余り好きではない。

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日常の視覚上で経験するボケは、写真映像とはかなり次元の異なった物と思う。そもそも人の眼は、カメラでいえばパンフォーカスに近く、遠くも近くもボケずに見えている様に思う。「前景ボケ」を経験するのは、自分のまぶたや、極端に眼に近付けた指や自分の鼻や肩など、注視した物がボケて見える場合で意識され易い。一方、「背景ボケ」は余り強く出ない上に、両眼視しているために焦点にない背景がずれ、これに脳機能が強く働き意識を向けない背景物として捨象する結果、意識されにくい様に思われる。本来見ようとしないところに生じているものだから。(常時メガネをかけている人等は少し異なるかもしれないが) また、視野の周囲は、色感が劣った視細胞が受け持っていると言うが、おうよその様子が見えているだけのぼんやりとした世界で、こちらの方が見慣れた「背景ボケ」と言えるかもしれない。

こういう風に考えると、日常の視覚体験では希薄なボケを、しっかりと定着させてしまう写真映像のボケは、おおいに興味深いものだ。

ネット辞典に、「ボケと文化 」として面白い事が書いてあったので、紹介しておきます。

ボケ(写真) ボケと文化 Wikipedia

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ボケに関して、APS-Cとフルサイズのカメラで、同じレンズで、同じ距離から撮影したら、撮影像のボケはどう違うかという、初歩的でややこしい問題を少し整理しておきたい。

この場合、素子面に出来る像は全く同一で、当然ボケも同一で、APS-Cで得られる像はフルサイズの像の中央部分を切り出した像と考えて問題ないはず。両者は像の範囲が違うだけだから、ボケは同じに見えるかというと、これは簡単には答えられない。

APS-Cとフルサイズで実際「ボケ感」が異なるのか、写真の切り出しただけだが、シュミレーションしてみた。先ずフルサイズで撮ったと仮定した像。
b0174191_21141052.jpg
次は、中央部分の1/1.6を切り出して元の大きさに拡大したもので、APS-Cで撮ればこうなるはずだ。
b0174191_21163989.jpg

要するに拡大しただけの画像だが、視覚上ではボケが増えた様な印象ではないだろうか。映画館で前の方に座ると、やたら画像のボケが意識されるのに似ている。写真を印刷物の挿絵にする場合など、誌面全体とのバランス、画像の切り出し方、写真自体の大きさなどによって、「ボケの程度」の印象が微妙に異なって来ると思う。また、逆にPC上のファイルとして鑑賞するなら、縮小拡大が自由だから、印象の差異を無くしてしまう事も可能だろう。

結局、写真映像のボケ像と思われる部分の幅や面積がどれだけあるかで、その映像の「ボケの程度」が意識されていると思う。画像内のボケ像の比率が多いとボケの印象は強まり、写真撮影時の光学的なボケの程度とは比例しないことになったのだと考える。
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by Ataron | 2009-09-22 02:41 | 撮影機材/技術 | Comments(0)

まあるい部屋の窓

2009年 09月 13日
円い建物には無駄が多いぶん、おもしろさがある。なんとなく好印象。こういう部屋は音の反射で定在波が生じ難いので音響的には良いと聞く。
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2階の窓の中から見たらどんなだろう。ファクトリーにはこんなのもいいなと、あらぬことを考えさせる。ドットの見える絵にノスタルジーを感じて、わざとドットを出してみた。
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by Ataron | 2009-09-13 13:28 | 単なる写真 | Comments(0)

文鳥 1960年代前期

2009年 09月 06日
私はローティーン時代に文鳥達と毎日楽しく遊んでいました。 おさがりの35mmカメラで写真を撮りはじめた頃ですが、フイルム代や現像プリント代は小遣いに比してままならない時代だったから、何かの理由が無いとフイルムを入れず、空のカメラを弄くっている時の方が多かったと思います。 このあたりは、デジカメの現代とは大変異なるのです。 それでも、友達であり共同生活をしていた鳥さん達だから、大事なコマ数を幾つも奮発して撮影したものです。 凡そ40年を経てスキャンする機会を得た映像が、過去の時間をたぐりよせます。 よく撮っておいたものだ、よく残っていたものだと思うしだい。 カメラはおそらくバラバラに分解してしまったのでは。(記憶がない^^;) 時代考証と記憶から照合するとカメラは Fujica 35EE らしい。

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最初の2コマは廊下の隅で、午後の西日が射しています。 ビンの蓋に入れた水を飲んでいます。 クチバシの色からすると、成鳥になる前の様です。
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ここからは別の日の撮影の様です。 3羽の未だ毛の生え変わらないスズメみたいな文鳥の子供達を、縁側干しの敷布団の上で遊ばせているところ。 皆んな良い子達です。
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2羽は何を見上げているのでしょう。 あどけない左の子はまた別の方を見ています。
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この3羽の子供達の他にも、2羽の大人の文鳥が写っていますが、左のカゴにはもう1羽いたかも知れません。
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大人の文鳥達もよく外に出して遊んでいたので、出して欲しそうにしています。
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Fujica 35EE で撮影、画像はクリックで拡大表示します。



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by Ataron | 2009-09-06 11:34 | 鳥さんの写真 | Comments(0)

2009年夏の終わり頃

2009年 09月 02日
夏が過ぎようとしていて、夜や朝にはその気配。でも、日中は天気が良くてまだ眩しい陽射しが続いている。少し光線が良くて風景が誘うと写真を撮りたくなる。

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2009_0824 Panasonic DMC-FX33 (Lumix)  神戸市

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2009_0901 Panasonic DMC-FX33 (Lumix)  神戸市

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2009_0901 Panasonic DMC-FX33 (Lumix)  加東市
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by Ataron | 2009-09-02 23:42 | 単なる写真 | Comments(0)