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EOS 7D ファインダーの謎

2010年 01月 17日
以前、EOS 7D 視野率の評価で、7Dのファインダー構造を推測して模式図を書いたが、もう少し念入りに調べてみて、模式図の修正が必要と思われて来た。実際に分解しないと判らないところがあるが、以前より詳しい観察を基にしている。



手段として、アイピース側から補助光を入射させること、それに合焦時の赤色内部照明を発光させることなどでプリズム内を明るくし、これをミラー側から接写撮影して観察する方法を採った。撮影された写真の中で、以下の部分は構造を特定するポイントになっている。
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①はフォーカシングスクリーンの取付け構造に関するもので、細いスプリング棒でボディのスクリーン取付け位置に押し付けられている。Kiss DNでは薄い金属板の枠を用いているが、7Dでは棒状のスプリングに変わっている。スプリングはフォーカシングクリーン短辺の中央を、左右計2箇所で押し付ける構造だ。
構造解析としての着目点は、この2箇所の背部を中心にスクリーンを押し付けられる側の「当り面」が存在するという事だ。この写真でスクリーンの端部の厚みがぼんやり見てとれるが、端面から裏面に折れた部分が、ボディとの当り面であると考えられる。
②はその当り面がスクリーン短辺に沿って伸びているのを写している。スクリーン長辺に近づくと途切れ、長辺は当り面を持たない構造だ。
③④は、フォーカシングスクリーンのマット面の範囲を調べた写真で、スクリーンのミラー側の面全体がマット処理されているらしい。なかなか判りづらいが、表面の明るい反射部分が辺縁まで伸びている。

以上の観察をまとめて示す。下の写真はマット面にゴミが載っていて、これにフォーカスして撮影したが、マット面が散光するために、下側にある液晶表示はどの様にしても鮮明に撮影できない。液晶像はアイピースから覗くと、もっとスリムな線なのだが、アイピース側から光を当てるとずいぶん太く見える。
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下は、これに構造を推測した書き込みをしたもの。
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フォーカシングスクリーンの約1/4が写っている。

不明瞭な図中の「凸面」の特定は悩ましい。 スクリーンの当り面は、スクリーンの厚さなどからも間違いないと思われ、また液晶裏面はクッキリと判る。 この両者の間がとても開いていて、間の辺縁にボケてはいるが四隅が反った直線でない線が続いている。 これはコンデンサーレンズ凸面の辺縁に思えるのだ。 コンデンサーレンズの中央部は高さがあり、液晶面と凸面辺縁が離れているとすれば一応納得できる。

前回、マット面の直上に液晶面があると推測したが、どうもそうではないらしい。 フォーカシングスクリーンは、マット面の裏面をコンデンサーレンズとしたものではないかと想像するのだが。 (分解しないと確証が得られないが)

マスクに関しては、マット面側から視認出来ないが、アイピースから覗くとグリッドがマスクにカットされているのが判る。これから液晶よりアイピース側にマスクがあると推測している。

以上の結果で模式図を書き改めた。
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コンデンサーレンズ一体型は推測の域だが、その利点は、部品点数の削減、コンパクト化、ゴミ混入と反射による光ロスを減らせる事などが考えられる。

マット面と液晶面が離れていて視差が気になる。 実際、フォーカスポイントやグリッドの表示は、アイピースの端へ覗く位置を変えると視差を生じる。 グリッドで水平確認でするには問題ないし、フォーカスポイントの誤差も許容できるが、視差が目立つのは余り好ましくない印象だ。 マグニファイアを使って確認すると、液晶面とマット面は深さが異なる。 視度調節は液晶面ではなくマット面を対象にする必要があるが、それでも眼は液晶面に焦点を合わせてしまい、マニュアルフォーカスはとても困難だ。



後日、Kiss DN のフォーカシングスクリーンを調べていて、マット面がペンタ側になっている事に気づいた。 この向きは銀塩時代の常識とは逆で、更にマット面と反対側は一見凸面に見えるが、実際は膨らみがない。 これをコンデンサーレンズと誤っていた。 (Kiss DN はコンデンサーレンズを省いた構造と考えるべき) 以上のことを修正して、再度 模式図を書き改めたものが以下。
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DNのスクリーン上部のスペーサーがマスクの様に受け取られそうだが、ペンタ開口部付近の筐体がマスクになっているのではないかと思っている。



美しい透過型液晶を野心的に盛り込んだのだが、さらに改善の余地を残したという所か。 ファインダー内のグリッドや水準器も使い方では大いに有効な場合もあるはず。撮影範囲枠表示、撮影データや撮影結果表示など透過型液晶には色々と発展可能性があるだろう。 今後は視差を改善したものが発表される様になるのかもしれない。



追記になるが、理想的な透過型液晶を使ったファインダー構造を、知識情報不足をおいといて考案してみた。
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①ファインダー交換方式にしない。ゴミの混入を防ぐためと、液晶導入はファインダー交換の目的を半分は達成している。
②透過液晶部の厚さは入手できた情報を元に1.7mm前後としている。
③撮影野表示マスクは液晶で表示する。マスクという形態をとらず、矩形ラインを表示するものも可能とする。また、実撮影野に適合させる微調整機能をもたせる。
④フォーカシングスクリーン部(下部はマット面)と、コンデンサーレンズ部が液晶パーツをサンドイッチする一体化構造とする。これにより、液晶に関係する部品を光学的に少なくし、同時に補強する。
⑤液晶表示部周辺がファインダー内に露出する場合は、不要部用前置マスクを構成する。

どんなものでしょう?
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by Ataron | 2010-01-17 21:52 | 撮影機材/技術 | Comments(0)

TASCAMのCDRWドライブを交換

2010年 01月 10日
TASCAM(タスカム)はTEAC社のレコーディング機器のブランド名で、とりわけミュージシャン・スタジオ用製品に使用されているものだ。 昔からTEACの録音機器のユーザーで親しみがあり、なんとなくプロ機器風のTASCAMデザインが好きなところなのだ。そんなわけで、PC外付けのCDRWドライブとしてCD-RW4Uというこじんまりとしたレコーダーを愛用している。
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本来は、この機器だけでアナログ信号をCDR記録出来るのだが、PC外付けのドライブとしてのみ使って来た。少しもったいない使い方になったのは、導入前後してPCの音編集アプリや外付けDACを使う様になったからだ。でも、デザインも良いしディスク出入れのし易い場所に置け、日頃CDを聞く(PC→DAC→AMP)には常にこいつ、CDR焼きにはやはりこいつと愛用して来た。

ところが、去年末あたりから再生時にノイズが出始めた。CDの末尾の方(外周)のトラックにさしかかるとノイズがパチッ、パチッと混ざる様になり、ひどい場合はトラッキング不能になる。分解して光学ヘッドを掃除して見たが、全く改善せず。駆動機構部分はしっかりしてそうなので、レーザー出力低下等ではないかと思うのだが、判らない。素人には手が出せないことだけは確か。以前にもこの調子でPCのドライブを交換したことが何度かある。



本体の外装は、背部パネル、上下部ケース、前面パネルと、比較的簡単に外す事が出来る。内部のCDRWドライブは左右にケタを渡して宙に固定されているが、これも簡単に外せた。
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ドライブはCD-W54Eが使用されていて、これはPC用そのもの。TEAC社のドライブはCDR記録が主流だった数年前に評判が良かったと思う。ドライブと本体主基板は40PinのATAケーブルとお決まりの電源ケーブルだけで繋がれていた。(下の写真①)
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デザイン上でCDトレイの前部にメタル色の樹脂製カバーが付いている。写真②は強制イジェクトしてトレイを引出している所で、引出して裏側から複数の小爪の噛合せを丁寧に解くと、トレイから上方にカバーをスライドさせて外せた。

ドライブの接続がPCと全く同様の扱いであることから、別社のドライブでも使えるのではとすぐ思い付いた。PLXTOR PX-W4012TAというCDRWドライブが余っていたので、さっそく繋いでテストをした。
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予想通りPCからはこのドライブが認識され、早い話がドライブをUSB接続させる変換ユニットとして機能しているだけらしい。

PLEXTORのドライブは5mm程奥行きが長くて納まらない。また、使わないのだが単体レコーダーとして動作するかは判らない。それで、TEAC社製のCDRWドライブをネット調べたが、既に生産は中止されていた。元のCD-W54Eの後継機種の一番後の物を探すと、CD-W540Eという品番があるらしい。これなら間違いないだろうとオークションで探すと、何件か中古が出ていたので、良さそうなのを入手した。

取付けてテストした結果は上々で、PCからCDR焼きを行ったが、全く問題なし。中古ドライブなのでどれ位使えるか判らないが、とりあえずTASCAMは元通り使える様になった。トレイの中の色は黒からPCホワイトに変わったんだけどね。



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by Ataron | 2010-01-10 21:42 | 音響関係 | Comments(4)

街中にて

2010年 01月 10日
コンテジは常時持ち歩けるが、一眼はいつもというわけにいかないのが辛いところだ。

街中でカラスにばったりと出会って驚く。向こうも少し驚いてる様だが ^^; コンデジを急いで取り出した。
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後ろの方でも飛びまわっている仲間がいる。
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Panasonic DMC-FX33 (Lumix)

昨日も三羽のカラスが抗争状態になり落ちるのを見たが、彼らの飛び技術は興味深く、良い写真に撮れたらなぁと思う。



KissよりデカくなったEOS 7Dは、本気でないと持ち出せない根性なしだ。 Kiss を手に入れた時は嬉々としてよく持ち歩いていたが、7Dはどうも取り出すのが恥ずかしい。 今のカバンも7Dにはヤワで、カメラ運びだけでなく日常用途(たとえば通勤)にも使えるしっかりめのバックが欲しいところだ。
たまたまお散歩撮影にと7Dを持って出ていたら、駐車場の隣の林から鳥の囀りが聞こえた。125mmでは無理かなと思いながら行って見ると、声の主とは違うジョウビタキが一羽、フェンスの上にいた。
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そうろと近付きながら撮り始めたら、何やら木の実を食べている。木の実は手品の様に出て来たから、噛み切れないのを喉から戻して来たのかもしれない。
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このSIGMAのシャープなところを利用し、7Dの高画素ならトリミングでいけるかと判断。まぁ、125mmとしては寄った絵が得られた。寒さ対策で真ん丸く毛を膨らましている。
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125mmは短いと思うが、携帯できる望遠で手持ちのフットワークで撮るか、三脚を据えた超望遠にするか、で野鳥撮影は対象とチャンスがずいぶん変わって来るな。しばし付き合ってくれたビタキ君も、次の実を捜しに林の中に戻って行ったのである。
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SIGMA 18-125 F3.8-5.6 DC OS HSM




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by Ataron | 2010-01-10 13:14 | 鳥さんの写真 | Comments(0)

Test Post Field (13) 画像の縦間隔

2010年 01月 04日
写真画像関係でExciteブログが有効だと思ったのが、お付き合いのきっかけだったのだが、大きな画像を縦に並べた時、画像どうしの間隔が開き過ぎていて気になっていた。 同じExciteには、センス良い間隔にレイアウトされている方も見受け、なにか指定の方法があるのだろうと思っていた。

それで休みの余裕にまかせて徹夜で調べた。最初は「Post」(投稿本文)上の事だから、CSS(スタイルシート)の「Post」の行間隔に準じていると考え、投稿文内の画像の前後に行間指定になりそうなHtmlタグを書き込んで試して見たが、文字の行間に効いても一向に画像の上下余白には変化がありません。

色々やっても駄目で諦めかけていたが、自分のページを表示して、そのソースコードを調べていて、ようやくキーが判りました。
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上記が投稿画像を表示する部分で、画像のURLが異なるだけで同様パターンが画像ごとに繰り返されます。

「OnClick」の項は、画像をクリックしたら別ウインドウで開くのを指定。「OnMouseOver」の項は、文字通りカーソルが画像上で手の形になる意味。それが判り、残る「img class="IMAGE_MID"」というのがやっと見えて来ました。class指定しているのだから、CSS内のどこかに「IMAGE_MID」というクラス定義が書かれているはず...
ありましたねこちょっと。見落としてました。

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上のは書換え中ですが、この項で「MARGIN-TOP値」「MARGIN-BOTTOM値」を指定していたのです。

このマージンを「15PX」から小さめの「8PX」に指定すると、下の図の様に画像周囲のマージンが変わります。
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漢字(日本語のフォント)は、表示された行間内で上側に少しシフトするので、「MARGIN-TOP値」は少な目に「7PX」とし、「MARGIN-BOTTOM値」を「11PX」と現在は設定しています。こうしないと、画像の間に入れた一行がやたら上の画像に寄って見えてしまうからです。
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by Ataron | 2010-01-04 03:36 | ブログスキンのアレンジ | Comments(0)

三宮Cityの九龍城

2010年 01月 03日
いつからか目立つ建物が出来ていた。 時々撮りたいと思っていたので、正月の夜にぶらりとやって来た。

ブティックや服飾、それも少し高いのを商っていそうな店が寄り集まっているのではないかと思われるが、まあ縁がないので良く判らない。つぶさに見ると「Hotel」の看板もあるが、一体どんな人が泊まって行くのだろう。ここは三宮のど真ん中だ。香港や台北とどこか通じる気配が、この街にはあるのだよ。そこんとこを楽しんでいってね。

この建物、デザインが気に入っている。映画のカキワリの様にも見えるし、紙で作ったオモチャみたくもある。賑やかな正月の夜に近づいて見たら「九龍城」という気がして来た。
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広角を持っていなかったので上の方が撮れず、縦で撮っておくことにした。 実は28mmを探しに来たのだが店は正月休みだったのだ。(おバカだね^^;
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EOS7D EF50mmF1.4
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by Ataron | 2010-01-03 01:51 | 単なる写真 | Comments(0)

EOS 7D 視野率の評価

2010年 01月 02日
EOS 7D の視野率に関して、価格.comでは相変わらずの不毛なネガキャンにうんざりする。一般には聞けない専門的分野の知識に基づく意見が封殺される場合もあり、これには腹立たしい。 機器の特性や問題点、撮影の手法やレンズなど周辺機器について知りたいのだから、その内容での有意義な議論は歓迎するが。けなす事に終始する連中が、ほとんど有効な知識を与えてくれる事がないのは、この間の7D版を見ていて良く判った。知識を持ち寄って高める様な環境の成長は阻害され続ける。Niftyのフォーラムとはだいぶ時代が変わったか。



7Dのファインダー視野率に関して、当の掲示板では余り語られていない点を含め、自分で決着をつけるべく、なるべくちゃんとしたテストをしてみた。余り語られない点というのは、7Dのファインダーは透過型液晶が組み込まれており、これが足枷となり本当なら視野率の精度をもっと上げられた可能性があるという事だ。

フォーカシングスクリーンは、一般にマット面をミラー側に露出しているはずだ。なぜなら、マット面がプリズム側にあればレンズ側に硝子(または樹脂)素材が介在し、フォーカス精度が不正確になるからだ。
(後日訂正し追記:調べると銀塩時代のニコン機種にマット面を上にした図があったが謎だ。またEOS Kiss DN では、マット面がペンタ側になりミラー側へ露出しない向きとなっている。 光沢のある露出面側から見るとマット面のフレネル形成で凸レンズ様に見えるが、スクリーン自体には膨らみが無い。 撮像素子前面には赤外フィルターやローパスフィルターなどがあり、マット面の前方に樹脂板があっても整合に問題はないらしい。) 

7Dのスクリーンをミラー側から観察すると、やはりマット面を下側に露出している様だ。 また、透過液晶にグリッドを表示してミラー側から観察すると、グリッド(白く見える)はマット面より2~3mm程奥まった位置に見える。液晶はおそらくスクリーンの直上に組み込まれていると思われる。液晶の表示面とマット面との距離が離れると、ファインダー内でどちらかの像がボケるので、両者を出来る限り近付けた構造だろう。

ファインダーのマスクは視野率に直接関わる。視野率95%等のファインダーでは、コスト上、ダハミラーの大きさやルーペ性能を控えて、マット面の像をあらかじめマスクで小さめに切り取って扱っているだろう。それに対し、視野率100%を目標としたファインダーでは、実撮像に相当するマット面像より少し大きな像面積を扱えるダハミラーとルーペの光学系を備えていなければならない。これをマスクでトリミングして、100%に限りなく近いファインダー像にしているはずだ。プロ用機器ではこのマスクの取付け精度を手作業により上げていると聞くが、取付け精度を期待できない工程に頼る機種の場合は、誤差を勘案してマスクの開口を僅か小さめにする必要が出て来ると考えられる。

マスクは一般のファインダーでは、フォーカシングスクリーンの直上に置かれる様だ。マスク辺縁をボケさせず視差を減らすためにはマット面から離せないが、ゴミ付着を避けるためにプリズム側に持って来るのだろう。ここで、7Dでは透過型液晶があるので、どちらをマット面に近くするかの問題が生じる。これは、より視野中央に表示される液晶が優先されたと考える。

7Dのマスクについては、もしかすると液晶の筐体と合体した物かもしれないが、マット面と液晶面とマスク面の位置関係は、ほぼこの順だと想像する。



厚さ寸法は誇張があるだろうが、EOS 7D と Kiss DN のファインダー構造の模式図で、以上のことを判り易く示した。
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図中、Kiss DN では、マット面はコンデンサーレンズ(水色で示した部分、おそらく樹脂製)の背面に加工されていて、これ一枚でフォーカシングスクリーンを成している。7D の方は、マスクの上側にコンデンサーレンズを配置していると想像しているが、このあたりは余り自信がない。
(注: 上記の図については間違いがあり、「EOS 7D ファインダーの謎」で修正しているので、参照されたい)

この図で言いたい事は、7Dではマット面とマスクの間に少なくとも透過型液晶が入ると考えられ、Kiss DN 等の一般のものより両者の間隔が開くということだ。

この事が影響する一番の問題は、マスクのトリミング範囲の視差が大きくなる事だ。ファインダー視野率の測定に際して、眼球の位置によって視差が大きいことが報じられていたが、不正確な測定になりやすい事、どこまでをファインダー像とし考えて視野率を求めれば良いか判断が付き難いことなどで、反ネガキャン派にはマイナス要因になっていたはずだ。



実際にどのくらい視差が生じるかを確かめて見た。 Tamron SP500/F8 を7D と Kiss DN に装着して遠景にフォーカスし、それぞれのファインダー像をコンデジで撮影した。

①三脚固定でフォーカスポイント(ファインダー中央)をなるべく正確に固定し、コンデジの適当なズーム倍率に調節してファインダー全体像を撮影。
②コンデジのズーム倍率を変えずに、ファインダー右端をアイピースの出来るだけ左端から撮影。

以上の撮影、なかなか良い像が得られず苦労したが、何度も繰り返してなんとか実際に視認される視差に近い写真を得た。以下に、7D と Kiss DN のマスクの視差を比較した。

EOS 7D
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EOS Kiss DN
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ファインダー内の撮像は、焦点距離が肉眼に近いためかコンデジが適している様だ。一眼レフのレンズは大きくてアイピースから離れる難点もあるだろう。かなり怪しい歪みやボケのある像だが、両機のマスクの端部の視差を概算してみたところ、7D は 約6.2% 、Kiss DN は 約1.5% という値になった。銀塩時代のOlympus OM2をひっぱりだし見てみると、やはり Kiss DN に近い。透過型液晶を搭載していることで、7D のマスクの辺縁の視差が大変大きくなっているのは間違いないだろう。



明らかにワンランク上の光学系を奢った 7D のファインダーだが、このマスク視差はいかんともし難かったのか? 液晶自体にマスクをさせれば良かったのでは? 開発談に記された難度の意味は、特にこの透過型液晶による視差拡大のことの様にも思えて来る。

このマスクの視差も考慮に入れて、出来る範囲の正確さを期して視野率測定をやってみた。実測した写真が以下。
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①EF 50mm F1.4 を 7D に装着しF8に設定
②ミラーを床に置き、約1mの高さにカメラを三脚固定
③レンズがミラー中央に入る様にカメラの向きを調節
④メジャーを床にガムテープで固定
⑤メジャー目盛り50cmをファインダー中心とし、グリッドとメジャーが平行になる様に三脚ごと位置調整
⑥ライブビューにて中央拡大し、50cm目盛りを中央に捕らえているか再確認、微調節。
⑦単純撮影に戻し、
 A) なるべくアイピース中央より観察し、メジャー両端の目盛りの無理なく見える範囲を記録
      16.2mm ← [50mm] → 15.8mm
 B) アイピース右端からマスク左端、アイピース左端よりマスク右端を観察。見える最大範囲を記録
      16.6mm ← [50mm] → 16.4mm
 C) ライブビューで中央拡大、位置ズレがないか確認。拡大解除し、モニター上の両端までの範囲を記録
      16.2mm ← [50mm] → 16.2mm
⑧ライブビューで中央拡大し、位置ズレがないのを確認して撮影

以上の測定と写真により視野率を計算すると、
 A) をファインダー視野の標準とすれば、98.8%
 B) をファインダー視野の標準とすれば、101.9%
 C) ライブビューモニターの視野率 100%

という結果になった。 マスクの視差が大きいとはいえ、B) の様なファインダーの使い方は普通はしない。つまり、ごく当たり前に肉眼で覗いた時の視野 A) を視野の標準範囲としてCanonは考えていると思われる。そして、この7Dは視野率 98.8%前後という当然の正常値だ。ネット上のデータに類似しているとすれば縦の率はもう少し悪いだろうが、もう充分だ。 また、C) も機構上で当然の納得される結果だ。

望遠レンズで右端部の視差は約6.2%という値だったが、50mmレンズでは約3.8%と、両端で100%を超えるとはいえ、かなり落ち着いた値となった。視野率測定はレンズにより変わるとされており、同様の原理が働いていると考えられる。 測定作業で、ライブビューでは端部に拡大確認できない範囲がある事も判った。写りこみ確認などといった細かい事をするには少し不向きだが、PCからのリモートでは可能かも。 また、7Dのファインダー光学系の機能として、マスク配置の調節をすればもっと視野率を上げることは出来そうに思われる。ただ糸巻き型の歪は拡大率の無理をした結果だろうか。透過型液晶の無いオーソドックスなファインダーだったら、もうワンランク良いファインダーになったのか、それともマスク視差が減じただけなのだろうか。専門家でないと、これ以上は判らない。次の機種にはCanon自らの率直な評価が反映されると思われるが。
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by Ataron | 2010-01-02 05:29 | 撮影機材/技術 | Comments(0)

こがらしに吹かれて

2010年 01月 01日
仕事度以外で外に出る元気がなく、インドア派に終始した一年だった。

やっと正月休みに入り、雲はあるが晴れ。仕事を理由に自分を外に引っ張り出すことにした。機材を背たろうてバイクで職場に行き、簡単な残務整理の後に野外撮影と考えたのだ。しかし、外に出るとやたら風が冷たく強く、おそろしく寒い。原チャリで30分程かかるのだが、途中に何度も引き返したくなった。しかし、この仕事という釣り針は強力で、始めた事を逆戻りさせない。とても悲しい習性なのだ。

仕事の後始末も野外のもので、半時間ほどで南極探検隊員になった気分だった(おおげさだな)。足から体が冷たくなって行き、手は細かい作業が怪しくなって来るのが判った。どう考えても昨日とは違う。きっと寒波がやって来てるに違いないと、空の流れる雲を見上げた。社屋に入り一息ついたが、ビュービューという冷たい風の中で、1000mmでまともに撮影出来ないのは明らか。それでも悔しいから社屋の裏にカメラを持って出た。

近所の電線にムクドリの群れが集まってとまっていた。彼らのジュリリという鳴き声は好きなのだ。ちょっと文鳥にトーンが似ている様に私は思う。仕事日の朝にはカラスとヒヨドリを多く見かけるのに、今日は大群のムクドリだ。時間帯のせいか、気温のせいか判らないが、ちっとも鳥達のことが判っていないのだと思った。

彼らは日陰になった電線を選んで集まっていた。トラックが通ったのかわっと移動してしまったが、何羽かは気にせずに居残った。人なら少しでも日当たりが気になる寒さも、彼らには関係無いらしい。寒くて三脚をセットする気にもなれず、バイクのシートに押し付けて撮影した。体はガチガチになって背中が痛い。かろうじてISO800のあたりが良かろうと計算してセットしたが、露出補正まで気がまわらない。未だ使いこなすに程遠いEOS 7Dだ。初心者マークで阪神高速環状線に乗ったみたいなもんだ (xx; ブレとフォーカスに腐心するのがせいいっぱいで結果はなんともの写真。 まあ、これが私の現状だから素直にアップしておこう。 もっとまともな環境でじっくり撮らなきゃなぁ。
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EOS7D Reflex-Nikkor 1000mm/F11
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by Ataron | 2010-01-01 01:05 | 鳥さんの写真 | Comments(0)