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三脚の入るカメラバッグ (1)

2011年 10月 26日
三脚の入るカメラバッグというのは、有りそうで無いのです。 500mmミラーレンズとパナG1という軽量望遠セットに用意した三脚は、雲台込みの縮長がほぼ500mmです。 この長さは、携行の便と高さ強度を勘案した結果です。 三脚はケース別持ちというのも有りだけど、カメラとレンズがとてもコンパクトだから、三脚もひとまとめに携行できる方が良いにきまっています。
そんなわけでカメラバッグを色々と探しているのですが、これが見つかりません。 先ず、そのリサーチで気になったものを以下に紹介します。

Kenkoが販売している「バッグ&三脚セットDVC-0502」は良い所を突いているのですが、残念ながら長さが250mmしかありません。
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両横の収納部分のチャックを開けて少し長い三脚も入れることが出来る様ですが、これに500mmの三脚は無理があるでしょう。 もうひとまわり大きなバッグなら、なんとかなるかもしれませんが。

Kenkoはミドルユーザー(ハイアマ等といきがらないユーザーの意)の方に良く目配りが出来る様です。450mmクラスの小型三脚の収納部を持ったリュック「AOC-TDRK06」も販売しています。
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アオスタというメーカー製らしいですが、三脚収納部はとても評価できます。 もう一息長い三脚に対応できれば良いのですが。

Lowepro製品の「スコープポーター200AW」は、発表されて間のない斬新なスコープ用のバッグです。
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このバッグ、スコープのカバーをリュックバッグにした感覚で使えるというもの。 三脚を着けたままスコープを背負って移動し、観察時はスコープの横にぶら下げたままという事も可能です。下がその紹介ムービーです。




あちこち探したのですが、今のところ必要なイメージの製品は見当たりません。
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上の様なバッグが欲しいのですね。 適当なバッグと三脚ケースを組み合わせて改造するしかないでしょうか。

こういう製品が無いのは、バッグのスペースを損すると考えるからでしょう。 でも、公共交通機関(電車やバスなど)内で三脚を露出させたくないという人は多いはずです。 多くのバッグは側面や背面に三脚フォルダーを備えていますが、裸の三脚を着けて混んだ電車に乗るのは無茶です。車でフィールドに乗り付けられる人はあれで足りるでしょうが。

また携行する機材は、なるべくコンパクトで軽くしたいのは当然の要求です。 ミラーレス機なら余剰スペースの要求は少ないでしょう。 そのあたりを考えると、ミラーレスが超望遠を扱うのが常識になった時、こういうバッグが求められると思うのです。



価格.COM用に概観図を清書しなおしました。掲示板では色々な情報を教えてもらえます。
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収納の方向、つまりチャックの場所や各所の開口方法は臨機応変でしょう。 三脚は、上からポンと突っ込めると使い良いはずです。

その板のコメントで、カエラム製 メリウス45というリュックの情報を教えてもらいました。カエラムは登山用バッグのメーカーらしく、カメラ用途と登山用途のどちらも両立させたとあります。
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これは、殆ど目的にかなったリュックです。 ただ、少し重いことが問題になるかもしれません。 保護材や備品用構造が完璧過ぎるのでしょうか。 ともあれ、こういう撮影者の機微に通じた商品が沢山出て来ると有難いですね。



こんなのも有りかと、新しいスケッチです。 腰周りで安定させるため、ウエストに廻すベルトがオプションで装着できると良いでしょう。
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このデザインは前持ちにも向いてます。 つまり、電車などの中では反対に掛けて、三脚を胸の前に持って来ることが出来ます。 いかがなもんでしょう、特許なんて言わず造ってくれたら良いのですが。

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後日、上記デザインをイージーに実用化しました。
 三脚の入るカメラバッグ (2) に続きます。
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by Ataron | 2011-10-26 00:10 | 撮影機材/技術 | Comments(0)

ヒヨドリっち元気だもん

2011年 10月 23日
公園に出かけたら雨が降り出し、濡れるのを避けて帰って来たらまた日が射して。 結局元気に騒いでいたヒヨドリっちを撮ることに。
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ピントがよそに行ったけど、ガォーッて感じで面白いでしょ。 彼等は絶好調なのです。

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彼等が行く庭木には、こんな実が成っていました。 雨の後で濡れています。

この樹の実は食べる気がない(実が未だ無い?)みたいですが、とまるには都合が良いのでしょう。
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同じ高さから撮れたのですが、残念ながら逆光です。
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Panasonic DMC-G1 + Reflex-Nikkor 500mm/F8 で撮影、画像はクリックで拡大表示します。
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by Ataron | 2011-10-23 17:58 | 鳥さんの写真 | Comments(0)

夏が終わり秋に

2011年 10月 22日
9月初旬、三田市の東の外れ近くでしょうか。 長屋の様だけど、住めるのかどうか。 作業現場ならプレハブだろうが、それよりもしっかりと組まれた赤い骨格。 緑が屋根を覆いつくして、全体を飲み込んでしまう程になっていました。 まだ暑い夏の名残の中です。
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9月なかば小野市、ここは加古川の西岸土手道路を降りたところです。 雨をいまにも降らそうという空。 こういう光は面白い色が出る時が多い。 カラスの仲良しが民家の屋根にいた。 やっぱり雨が来るなと相談しているのだろう。 未だそう涼しくなっていなかった頃でしょうか。
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10月初め、小野市。 そろそろ実りつつある稲田の所々にみごとな樹が立っています。 空は秋らしい雲が。
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Panasonic DMC-FX33 (Lumix) にて撮影、画像はクリックで拡大表示します。
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by Ataron | 2011-10-22 18:24 | 単なる写真 | Comments(0)

三脚選びあれこれ

2011年 10月 22日
SLIKの三脚 PRO 330EZ を先日購入したばかりですが、脚長が私の感覚からすると長過ぎです。 3段脚は脚径上で好ましく、これを納得できる長さに切り縮めるつもりでしたが、調べると改造が大変だと判りました。(SLIK製三脚のレバーロック機構を参照されたい)
そこで少々勿体ない話ですが、必要な長さの脚部の三脚 PRO 340DX を購入し、その脚部を利用することにしました。 SLIKのこのクラスは脚部のみの販売がなく仕方がありません。 PRO 340DX は海外向け製品(4段脚+SH705E雲台)の逆輸入品です。 パーツは国内製品と同一で、なにより好ましい価格^^; AMT脚で最大径23.4mmは 330EZ と同じで、4段で縮長が短くなり、これを3段以下で使えば強度は同等以上の計算です。



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SLIKのカタログ上の縮長は雲台込みですが、ここでは雲台ベース面から脚端までの縮長を測って表記しました。 左から「改造した グッドマン エース」、「PRO 330EZ」、「PRO 340DX」、「SPRINT MINI II」です。

「グッドマン エース」や「SPRINT MINI」は所有のリュック型カメラバッグに収納できます。 「PRO 340DX」は三脚ケースの別持ちとするか、バックに穴でも開けて突き出すなどの工夫で、列車での遠距離旅行にも携行可能と思えます。 「PRO 330EZ」はケース別持ちしかなさそうですし、フィールドでもかさばりそうな気がします^^;



PRO 330EZ はフリーターン雲台ですが、PRO 340DX は標準的な小型3ウェイ雲台です。 実は3ウェイ雲台が初めてなのですが、ハンドルでの操作が上下左右ともやたら重い(粘る)のに驚きました。 レンズ方向の微動で視野移動をしたくても、これでは力が入り過ぎ飛んでしまいます。 熟練者には自明の事かもしれないが、この程度の重さが3ウェイ雲台の標準でしょうか? 風景等ならこれで良さそうですが。

b0174191_234725100.jpgもっとも、この回転の抵抗は、回転軸のボルトを緩めて調整出来そうです。 実際に緩めてみると、ガタは出ずに軽くスリップする様にも調整出来ました。 2本ハンドルは収納性が悪く、雲台本体の高さもあるので、あえて野鳥撮影に使おうとは思いませんが、使えないわけではない様です。



フリーターン雲台は、1本のハンドルで縦横のロック/フリーがコントロール出来ます。 完全にフリーな状態からハンドルを絞って行くと、最初は縦方向がロックされ、更に絞ると遅れて横方向がロックします。 (実はこの遅れ具合も芯の加工で少し調節できますが)この傾向に慣れると、ロックが甘いと縦方向に首が振れてしまう望遠撮影では、都合が良い様に思います。

一方、フリーターンに問題がないかというと、けっこう注文点があります。
先ず、3軸目となるクイックシュー台の回転は、野鳥撮影には不要です。 フリーターンの主旨から外れますが、これを省いたタイプを造ってくれると良いのですが。 普通のレンズで縦位置が出来なくなるので、まぁこれは無理な注文かもしれません。
もう一つはけっこう切実な注文で、右ハンドルでないと困るという点です。 マニュアルフォーカスの場合、雲台のハンドルは右側の方が有難いのです。
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右利きで右目でファインダーを覗く事を前提にした話ですが、標準の「Left Handle」は右手でハンドル操作をしにくく、ファインダーも少し見づらい姿勢となります。 左手はフォーカスリング操作(オートフォーカスでない場合)、右手はハンドル操作とリモートレリーズでレリーズというスタイルが、三脚を使った望遠撮影での私の基本スタイルですが、明らかに「Right Handle」が落ち着きます。

スポーツ等の望遠撮影では、左手でハンドル、オートフォーカスで右手で本体をレリーズする操作が、この雲台の標準スタイルなのだろうと思いますが、マニュアルフォーカスに向いた逆ハンドルのタイプもぜひ造って欲しいものです。

まあ、普通はこういう事を望むなら、ビデオ雲台を選べば良いわけですが...
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by Ataron | 2011-10-22 02:11 | 撮影機材/技術 | Comments(0)

SLIK製三脚のレバーロック機構

2011年 10月 16日
SLIK製三脚のレバーロック機構を分解して調べました。
実は脚長のアレンジを考えていたのですが、脚パイプの穴加工が大変と判り、今回は改造を見送りました。 しかしながら、レバーロック機構の情報がネット上には少ない様で、他の参考になればとアップします。 SLIKの近年の製品はおそらく同様の機構でしょうし、他メーカーの機構も推測できるのではないかと思います。



先ず、レバーロック機構の分解方法です。 これは、レバーの回転軸になっている「軸ピン」を抜くしかありません。 軸ピンを抜くには、ピンの直径以下の適当な「打ち抜き工具」が必要です。 打ち抜く際にピンの頭にフィットしてずれない形だと何でもOKでしょう。
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打ち抜き作業をする前に、必ず目的のレバーをアンロックしておきます。 また、レバーロック機構の本体部分「ロックボディ」の下に、抜く力に対抗させる様に木片を当て支えます。 当て木をしないと力がレバー機構の各所にかかり、分解の段階で壊してしまう可能性があります。
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上図左は木片を当てた様子です。 右は木片を少し手前に引いて、軸ピンの抜け先用にあけた穴を示しています。 この様な準備をして、工具を軸ピンの頭に当てがい、小さな金槌などでたたいて抜きます。
軽く手加減してたたくだけで充分で、軸ピンが抜け始めるのが判ります。 一気に抜かず、少しずつ抜くのが安全です。 抜く方向は、上図は脚下段の方向ですが、逆でも問題はなさそうです。 この軸ピンの中央にはエラが張り出していて、これがレバーの軸穴にかかり、軸ピンが固定されている構造です。

軸が抜けるとレバーが外れ、その下から小さな樹脂製の「ブレーキシュー」が出て来ます。
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上図の左上が、レバーとブレーキシューの拡大です。 ブレーキシューは下が凸で、これが常にロックする対象の脚パイプの溝に嵌ります。 レバーの軸穴周囲の形状を見れば、レバーを倒すとブレーキシューが脚パイプ側に押されることが判ります。
図の下側は、軸ピンやレバーなどを外したロックボディを本来あった上段脚から右へずらした状態です。 下段脚を少し抜くと、白い樹脂製の「下スペーサー」が抜けて来ます。 更に下段脚を抜いていくと、最後に「上スペーサー」が2個出て来ます。 これらのスぺーサーは、下段脚と上段脚の摩擦を減らすもので、小さいながら大事なパーツです。
ブレーキシューは、ロックボティの穴の中に納まっていて、上段脚の穴、下スペーサーの切り欠きを経由して、直接に下段脚を圧迫する配置になります。



下図の①②は、レバーロック機構を分解して、各スペーサーを外した上段脚と下段脚の端部です。
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ロックボディの固定されていた上段脚の下端①は、穴が1個あります。 ここにブレーキシューが嵌るのは先に書いたとおりです。 ロック対象の下段脚の上端②には、上スペーサーをパイプ端に固定するための穴が2個あります。 固定と言っても位置がずれない様にするだけで、下段脚を無造作に抜くとパラリと上スペーサーが外れ落ちます。

さて元に戻す時の留意点です。 ③は下段脚パイプ端に上スペーサーが正しく嵌められた状態です。 ④は正しい位置に嵌ったものを横から写しています。 上スペーサーは逆向きにも嵌り、それが⑤の状態です。 誤った位置で組むと、伸ばした時の脚長が少し短くなるはずです。 また、上スペーサーの上側辺と下側辺は微妙に形状が異なり、伸ばした際の当たりが変わって自然分解などの不具合が出るかもしれません。

下段脚に、ロックボディ、下スペーサー、上スペーサー2個を嵌め、順に上段脚の中へ送り込みます。 下段脚を軸まわりに180度回しても嵌りますから、他のクリップと向きが揃う様に嵌めます。 間違えればやりなおせば済むことです。
そしてロックボディを上段脚の下端に被せた時、その穴から下段脚が見えなければなりません。 後はロックボディの穴にブレーキシューを落とし、その表裏を確認します。 レバーを上から嵌めて、軸ピンを刺します。 意外に抵抗がなく、金槌を使うほどでもないという感じです。



改造や自己修理は、当然自己責任の下での話です。 結果として高い機材の損傷などを生じても保障はありません。 しかし、こんな当たり前のことを言う必要は、昔は無かった様な...
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by Ataron | 2011-10-16 12:11 | 撮影機材/技術 | Comments(0)

SLIKの三脚

2011年 10月 12日
SLIKの三脚にはなにかと縁があります。

最近よく使っているのは、SPRINT MINI II という縮長350mm4段のかなり小型軽量モノです。 小さな糸付きの値札に「6000円」と手ごろ価格、小型旅行用を欲しいと思っていたので、この値段ならと店員に色々と話してレジに持って行くと、「はい16000円になります」と言われましたね。 えーっ、あららそうなのと思ったが後にひけず、まあ格好いいからと少し無理して買ったのですが、後で値札を見ると「1」が枠線の上にちょうどかかっていて見え難い、これは確信犯だわと思ったもんです。
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しかし、使い出すと価格の価値を感じさせる三脚でした。(現代的な三脚を買ったのは初めてでしたし) ロー開脚機能は小物撮影などに最適、クイックシューは便利だし、室内ならデジ1にも充分に使えるし軽くて扱いが楽です。最近は Panasonic G1 の野外望遠撮影にも使っていて、軽さを優先する場合なら超望遠にもアリの組み合わせなのです。(3段しか伸ばさないけどね)

私が最初にSLIK製三脚に出会ったのは、フリーマーケットで買った「スリック グッドマン エース」というものでした。 箱に印刷された社名は「SLICK」で、現在の「SLIK」となったのは74年だそうです。 従って、この三脚は発売時期の1967年以降で1974年以前の製品と思われます。 この機種はかなりのロングセラーとなったそうで、造りも良いと感じました。 しかし、思い付きでしかも安価で入手したという、そもそものきっかけが粗末な扱いを促進してしまいました。 先ず持ち運びを優先して軽量化、エレベーターを切断してリフトレバーを取り外し、次には重量望遠にも使える様に上2段以下を抜いてしまったりと、まあ改造の限りを尽くしたあげく殆ど使わなくなってしまいました。 しかし、フリーターン雲台が望遠撮影に向いているというヒントをくれたとも言えます。

最近は Reflex-Nikkor 500mm を入手し、SPRINT MINI だけではちょっとヤワ過ぎではと思い始めました。特に、自由雲台は望遠には適しません。 そこで500mmミラーに適した三脚を色々考えたのですが、可搬性は大事なポイントです。 MINI は脚径20mmなので、脚径はひとつ上のランクとし、セッティングの素早さで脚伸縮の固定はクリップ式が良いはず。(野鳥はモタモタを待ってくれない事もよくあります) 雲台はフリーターンという判断から、結局 SLIK PRO 330EZ を購入しました。
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ずいぶん年代の違う二つのフリーターン雲台の三脚が揃いました。
比べるとACEの雲台はチルト軸部径が24mm、330EZは28mmとひとまわりの差があり、後者が本格的なものと思われますが、他の部分をスリム化してコンパクトに纏め、ACEと比べても大きいと感じさせません。
脚部はACEは24mm径の円筒型、330EZは23.4mm径の溝付き円筒型です。近代の330EZはアルミ合金で肉厚も薄く軽量化が図られている様です。

330EZのフリーターン雲台SH-707Eは、470g 高さ81mmです。3ウェイ雲台の同クラスよりおそらく軽量でしょうし、アームが一本、高さも低いなど、搬送上で良いことずくめです。 おおよそ超望遠レンズには三脚座があり、縦横方向の回転(水平調整)が可能です。 雲台側の調節機能は無い方が強度上からも良です。 鳥撮影に適しているのは1本の使い易いアームと、程良くて方向ズレの少ないロック機構でしょう。 オイル式等も良さそうですが、軽量なミラー望遠とミラーレスボディにはフリーターン雲台も良いのではと考えています。
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by Ataron | 2011-10-12 00:57 | 撮影機材/技術 | Comments(0)

Reflex Nikkor 500mm 三脚座改造

2011年 10月 11日
三脚座改造といっても、前後の向きを換えるだけの話です。

80年代の軽めの銀塩カメラの Nikon New FM2 は540g 、Panasonic G1 は 440g (バッテリー込み)と軽量です。 ところがこの軽い G1 を装着しても、Reflex-Nikkor 500mm の三脚座の標準位置では レンズの先が上がってしまいます。 一体どんなつもりでこの三脚座の位置を決めたのか謎です。 バラストを巻いたフードでも着けないとバランスが悪く、今の標準的なデジタル1眼ボディに着ける場合には、ボディ側で三脚固定した方が良いかもしれません。

そんなわけで、入手早々に三脚座の向きを変えようとしたのですが、意外に苦労しました。
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丸帯状の「三脚座枠」の部分は、鏡筒本体にマウントの側から嵌められている様です。 そして、その抜落ちを防ぐ部分が上写真の「テールリング」です。テールリングは大きな円環状のネジにほかならず、自然に回転して緩まない様にイモネジを打たれています。 イモネジの位置は固体によりズレがあるかもしれませんが、当方では「MADE IN JAPAN」の刻印の「E」あたりでした。このネジ位置は後でテールリングを戻した時に必要になりますので、加工前に確認しておくのがベターです。
写真の左はテールリングにガムテープを巻いたところです。 イモネジを外しテールリングを緩めようとしても、固く締められていて苦労しました。 最終的に、無水アルコールをネジ面に滴下し、何度もリングにアタックして緩めることが出来ました。ゴム製の「フィルター廻し」が世の中にはある様で、これを使えばもっと簡単に外せたかもしれません。

三脚座はレンズを回転させた時、縦位置、横位置でクリックストップする仕様で、この機構は台座部に仕込まれています。 下はそのパーツを外したところです。(三脚座は改造後の向き)
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三脚ネジ穴の横に「蓋ネジ」があり、これを緩めると「バネ」と「ボール受け」が取り出せます。 金属のボールが更に奥にあり、これを本体に押付ける構造です。 レンズ本体側には、ボールが嵌る浅い溝が4ヶ所あります。 おそらく、このバネ等を外さなくても三脚座枠は外せそうですが、敢えて分解しました。 おかげで蓋ネジが傷だらけです^^;

下はテールリング、三脚座がはずれたところです。
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三脚座の向きは改造後の向きで撮影しています。 テールリングが外れると、その雌ネジ面の一箇所に「イモネジ跡」があるはずです。イモネジを締めた時に当たるところで、テールリングを戻す時には、このイモネジ跡がテールリングのイモネジ穴の真下に来るまで、ねじ込む必要があります。 それが本来の固定位置ですから。

向きを元と反対にした三脚座を本体に嵌め戻し、テールリングを元の位置まで締め、イモネジを留めて改造は終わりです。
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G1を着けたところ丁度重心が台座上に来て、手で持っても落ちつきます。 上はドヤと言ってる写真です。



余禄ですが、主ミラーの背部あたりにネジが6個あります。 これを外すと筒本体の分解に進める様です。
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実はテールリングの構造が判断出来ずに、この6個のネジを先に外してしまい、筒本体を分解してしまいました。
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余計な事をしたと気付いた時は遅く、元に戻すのに大変苦労しました。

レンズのおおまかな構造は、
①前部筒
筒部はフォーカスリング、前面の補正レンズと副鏡などが一体になっている。
②後部筒(主鏡部)
主鏡を納めている。 前部筒と後部筒はヘリコイドでかみ合わされている。
③後部筒(マウント部)
実際は②と一体に固定されるが、マウントや副鏡以降のレンズ群が納められている。

外してしまった後部筒(マウント部)を戻すのに苦労したのは、それを抜いた位置(前部筒との回転上の位置)が判らなくなってしまい、色々やっている内に後部筒(主鏡部)も廻してしまい、なにがなんやら状態になってしまったのです。 後から考えると、③の独特の形状が関係していた様です。 これは、フォーカスリングの2回転程の可動範囲を決めるストッパーでしょう。 位置の修復には①②を無限遠の出る正しい位置にして、①の無限遠マークに③のカーソルマークを合わせる位置に被せれば良かったのでしょう。 しかし、これらがズレ始めると、無限遠の正しい位置を調べ様にも、①③が半回転しかできない等、ストッパー位置の異常に陥ってしまうのです。
かなりの時間、ああやこうや弄くっているうちに、なんとなく無事元の位置にもどせて、無限遠も問題なく出たのでホッとしましたが、分解には注意が要ります。 回転角上での①②③の互いの位置関係を、分解する直前にしっかり確認しておかないと、元に戻すのにとても苦労するということです。



ヘリコイドにおけるストッパーが、正常に働かない場合を解析してみました。
下の図で、グリーンの帯はフォーカシング筒のストッパー面を模式的に表したもので、筒の回転とともに右へ向かって行きます。
グレーの「S」と「E」が、フォーカシング筒側に作られたストッパーで、「S」は近接端、「E」が無限遠端を決めるものです。 また、赤はマウント側筒に作られたストッパーです。
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「正常」動作でのストッパーの移動を説明をすると、フォーカスの近接側では、マウント筒のストッパーはフォーカシング筒のストッパー「S」に接してします。 フォーカシング筒を遠方側に廻すと、ヘリコイドにより二つの筒は縮まり、赤のストッパーは上方に移動して行きます。
フォーカシング筒を1回転させたところでは、マウント筒のストッパーは上方に移動して、再び「S」に当たることはありません。 また、「E」の下をすりぬけるので、フォーカシング筒は2周目に進めます。
更にフォーカシング筒を廻して行くと、マウント筒のストッパーは無限遠端で「E」に接して、ここで回転が止められます。

「正常」の下の「深い」「浅い」の図は、マウント筒のストッパーがズレた場合の動作を表現しています。 「深い」「浅い」は、マウント筒側のストッパーの初期位置が深いか浅いかを意味しています。 こういった狂いがあると、フォーカシング筒の回転が制限されてしまうことが判ります。

以上の解析は、Reflex-Nikkor 500mm のストッパー動作を、厳密に表したものではありませんが、鏡筒を分解して戻せなくなった場合の状況は、まさにこの通りだったのです。
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by Ataron | 2011-10-11 01:23 | 撮影機材/技術 | Comments(0)

明石公園 2011.10.09

2011年 10月 09日
Reflex-Nikkor 500mm/F8 で始めてフィールドで使用しました。 遅めに出かけ連休の人出を避けようと思ったのですが、人は未だ多い上に夕方のうす曇りで光に乏しく、いつものセキレイ達もいません。 ようやく林の一角でジッジッという声を聞きつけて、2羽のコゲラ君のモデル撮影となりました。

とても暗く、三脚をセットしにくい場所で手持ち撮影です。 動きも早くて手ブレも必至で、ISO1600、露出補正-1.33としながらも、半分あきらめていたのですが数打てば当たるもんです。
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全てトリミング無しで縮小、ガンマ補正を1→1.4、シャープネス+15%の処理です。 元画像のコンタクトシートを下に提示します。
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思いのほか見れるコマが撮れていたのは、幾つかの要因があると思います。 セッティングが効いて1/1300secと予想より早いスピードで落ちていたこと。EVFで暗所のフォーカシングがし易い事。MFアシストも使っていないが、近距離で何処かにフォーカスが来ているので多ショットを撮ればヒット率があること。また、レンズがシャープで、フォーカスの山が判断し易くなったこともあると感じます。

三脚とMFアシストを使った「決め」の撮影がテスト出来ませんでしたが、次の機会にです。 でも、やはり今までよりワンランクシャープな絵の印象に満足しているところです ^^v



Panasonic DMC-G1 (Lumix) + Reflex-Nikkor 500mm/F8 で撮影、画像はクリックで拡大表示します。
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by Ataron | 2011-10-09 19:26 | 鳥さんの写真 | Comments(0)

Reflex Nikkor 500mm を導入

2011年 10月 07日
銀塩時代に評価が高かったミラーレンズ Reflex Nikkor 500mm F8 を使ってみたい欲求が押さえられず、とうとう購入してしまいました。 手持ちのミラー500mm は2本あるのだけれど、フレアーが強かったり、シャープネスが満足でなく、これはある程度の投資をしてレンズの品質に問題のない中古を入手するしかないと決断したのです。 もう少し待てばパナソニックのミラーレンズが出るのだろうけど...



Panasonic DMC-G1 にマウントアダプターを介して着けると下の様な感じです。
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このレンズが出た当時、500mm ミラーはコンパクトさと最短撮影距離を競っていたと思われます。 最短で1.5mまで近付け、G1に着けてもそう違和感がありません。 ただ、三脚座よりボディ寄りに重心が来るので、フードを拡張したものを着けるとか、三脚座の向きを前後逆にする(その様な改造が出来るかはまだ試していません)と良いと思われます。 もっとも手持ちの場合は困りませんが。



さっそく画質のテストをしました。 比較対照レンズは Tokina Reflex 500mm / F8 で、以前のテストと同じ夜間の看板を標的にして、G1のMFアシストでフォーカスの絞り込みを繰り返し、数回撮影した中の最良の結果を比較しています。 これは、撮影時の気流、振動、フォーカスずれ等の劣化条件を払拭して比較したいからです。

前回より少し露出をアンダー補正していますが、前回とほぼ同じ範囲(面積で元画像の約1/4)にトリミングしたものが下です。左がNikkor で右が Tokina です。
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どちらも変な光芒がなく、コントラストも良さそうです。 所有の Tamron SP500/F8 だけはミラーに問題があるのでしょう。

上と同じ像を等倍で比較したものが下です。
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これを見ると、シャープさは Nikkor がかなり優れているのが判ります。 像自体も Nikkor の方が数%大きく、トリミングできる絵が期待できます。 投資したかいがあった様です。
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by Ataron | 2011-10-07 23:49 | 撮影機材/技術 | Comments(0)

八哥鳥を探せ (続5)

2011年 10月 06日
週中の休みが入り、今日は魚住(明石市の西部)にある金ヶ崎公園をリサーチしました。
天気が良いのですが、残念ながらカラスとヒヨドリの声ばかり。 北端で聞きなれない鳴き声とちらりと動く影を見たのですが撮影には到らずです。

この公園はこじんまり纏まっていて、周囲には池が多くて水鳥なども探せそうでした。
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中央にあるゲートボール場は大変立派で綺麗です。
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付属のトイレも綺麗で、こういうアウトドア施設の充実は歓迎されますね。
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帰りはJR魚住駅まで2~30分ほど歩きました。 ようやく駅のホームが見えて来たあたりで、黒い羽に白マークが目立つ鳥の群れに出会いました。
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八哥鳥(ハッカチョウ)に違いなく、4~5羽程が線路横の電柱に止まったところを撮影。
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カササギの居る浜の宮には八哥鳥が多く、ここから西へ10km程です。 彼等は明石から加古川にかけて、それなりの数が定着しているのは間違いありません。 東の大阪にも居るそうで、内海沿岸の各地に定着していることになります。 どんな風に生息域をひろげて来たのか知りたいものです。

駅の方にも彼等が居る様で、近付いてみました。 ここは、駅直下のコンビニです。
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上の写真、電柱を拡大すると2羽とまっているのが判ります。
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彼等はここにとまって色々な鳴き方をして存在をアピールしていました。
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ちょっとワイルドなハッカ君です。
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この2羽は、私が駅のホームに登ってもまだ鳴き続けていました。 コンビニのゴミなど宛てに、ここを縄張りの一つにしているのかもしれません。



野鳥は EOS7D+Canon EF300mm F4L IS USM 、環境はSIGMA 17-50mm F2.8 EX DC OS HSM で撮影、画像はクリックで拡大表示します。
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by Ataron | 2011-10-06 20:29 | 鳥さんの写真 | Comments(0)