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サイレント撮影(電子先幕)の落とし穴

2009年 12月 06日
時間に余裕が出来て色々テストをするが、余りに散漫な結果で幾つかボツにしている。総じて1000mmを7Dで有効に使いこなす目的のテストなのだが。普通は実際のフィールドで適応させながら慣れるものだろうが、1000mmReflexにせよEOS 7Dにせよ、少し尋常でないツールだと感じているから(それ故に魅力があり選んだというのもあるが)、「とりあえず撮れる」というレベルでは少し納得できないでいる。

超望遠に避けて通れないシャッターブレの問題には、7Dの静音撮影機能が大変有効だが、別目的でテストをしていてちょっとした問題に気付いた。高速シャッター時の撮影で画面の下方にミラーケラレの様な影が出るのだ。
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静音撮影を実現している電子先幕は、物理的な幕の遮光状態を巧みに再現しているという。シャッター幕とC-MOSには隙間があるため、後幕は正確に線を引いた様な遮光ではなく、半影を伴った(境がボケた)遮光状態で、この半影もレンズ後方の光の投影の状態により変化する。こういう後幕の遮光特性に合わせ、電子先幕側は緻密に露光開始のタイミングを調節して、露光ムラを生じない様にしているらしい。レンズの焦点距離などの情報も含めてコントロールしているので、マウントアダプターを介したレンズでは静音撮影は可能だが、補正が効かない状態になっていた様だ。

問題が表面化するのは、高速シャッター(1/2000sec以上あたりからと思われる)を使用した時で、レンズ情報が伝達できないマウント方式の場合は注意が必要だ。マニュアルによればエクステンダー、アオリ機構などの場合(補正がうまく出来ないからと思われるが)、静音撮影出来ないとなっている。シャッター速度が低速なら問題なさそうだが、どのあたりから補正が必要な露光になっているのかは、正確には判らないのが気になる。

今まで高速シャッターを使っていなかったので気が付かなかったが、実撮影の環境によっては考慮が必要だろう。そもそも、1/1000secを超えて撮れる位なら静音撮影(ショックレス撮影)は要らないだろうと言われそうだが、あくまでショックレス撮影に拘るなら、対応策としては、「ライブビュー撮影<する>」「静音撮影<しない>」という設定が有効そうだ。この設定では先幕、後幕とも動作するが、ミラー動作は無く、高速連続撮影でもシャッター音やショックの印象は静音撮影とほぼ変わらない。実質は、ミラーアッブ撮影と同じことだろう。



後日、この問題に関して少し詳しいテストをしました。 以下のリンクを参照ください。

サイレント撮影(電子先幕)の落とし穴  追補




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# by Ataron | 2009-12-06 23:27 | 撮影機材/技術 | Comments(0)