Studio TA Subsite の案内とお知らせ

サイレント撮影(電子先幕)の落とし穴  追補

2009年 12月 09日
レンズ情報をボディに伝えられないマウントアダプター使用で、静音撮影の高速シャッター時に影が出る事象について、状況をもう少し正確に確認しておきます。

現在、マウントアダプターを介して使用している望遠は、Tamron SP500/F8 と Reflex-Nikkor 1000mm/F11 の二本です。

テスト撮影は、三脚固定でフォーカスを外して雲のない空を撮影するという適当なやり方だが、フードを必ず付ければ、画角は狭いので一応C-MOSに均一な光の入射を得られると考えた。撮影設定は、TV(シャッター速度優先)で、高速側から速度設定を順に落として行き、ライブビュー用評価測光(他の選択は不可)、ISOオートで撮影した。PCからリモートライブビュー撮影を利用して、設定切替えと画像取込みの手間を省いている。



Tamron SP500/F8
b0174191_121529.jpg
縮小されているので判断し難いが、画像ごとに開いて判断すると、1/1600sec以下なら下端の影が問題ないと思われたが、厳密には1/1250secあたりから少しずつ影響が生じている様だ。 望遠撮影では、周辺減光を気にしない場合が殆どだから、1/2000sec以上を注意領域と考えれば良いだろう。

Reflex-Nikkor 1000mm/F11
b0174191_1382683.jpg
SP500より一段ほど影響の出方が早い様に思われる。1/1600sec以上が注意領域。



対策として、撮影モードは「ライブビュー撮影」としたまま、「静音撮影をしない」を指定にすれば、連写も可能なミラーアッブ撮影として機能する。(非ライブビュー撮影としてミラーアップ撮影は可能だが、その場合はシャッターが2アクションとなり連写が出来ない)
b0174191_2285093.jpg
この設定をReflex-Nikkor 1000mm で実際にテストしてみた結果が以下。
b0174191_2161270.jpg
最初の1/8000secと1/6400secが露出アンダーなのはISOオート上限3200に達してしまったため。露光ムラの問題はこれで解決出来る。もちろんモードを通常の非ライブビュー撮影にすれば、当然露光ムラは生じないが、ミラーショックの影響は一応心得ておく必要があるだろう。

先幕、後幕ともに動作するので、静音撮影の電子先幕より原理的には振動を生じていると思われるが、少しテスト撮影してみた。下のサンプルはホワイトバランス、ピクチャーモード、ノイズリダクション設定等が以前と異なるが、差し引いて判断して頂きたい。
b0174191_2565764.jpg

実は、この撮影をした時は日照が強く、比較的近距離だがシャッターブレより気流の影響がはるかに強く、ISOを1600に上げシャッタースピードを稼ぐ結果になった。以前の1/40secとは離れた1/500secなのでよい比較にならないが、電子先幕と通常の先幕の差は、野鳥撮影の実用上で余りなさそうな気がするのだが。
[PR]
# by Ataron | 2009-12-09 02:37 | 撮影機材/技術 | Comments(0)