今のPCはAudio装置としても有効に働くので、私のPCは半分オーディオ装置と合体しています。 (私なりの)ベストな音を聞きたいと思う時は、ドライブから外部のDA変換ユニット経由で管アンブで中型スピーカーを鳴らします。
でもYouTubeなどを閲覧する時には、PCに付帯したイージーな装置の方が操作上や音量や雰囲気でもぴったり来ます。 増設スピーカーはショップに沢山ならんでますが、私はありきたりの製品を買う気にならず、ちょっと楽しくて便利なシステムを自作して使っています。 遊びの気分で適当に、何代かに渡って増築改造して来たので、自分のために回路を再確認しつつ紹介するしだいです。
+
➀ PCの音量はソフト上から調節可能だが、普通のボリュームを操作する方が簡単。 机上に音量ボリュームを配置する。
② 主アンプは数ワット級で粗悪ではないもの、電源はPCノイズの回避のため別個に取る。
③ メインスピーカーは、聴取位置を選ばない上向きのスピーカー配置。
➃ 中低音を別途アンプ内蔵のセンタースピーカーで補強。 これも机上のボリュームで音量調節する。
➄ ヘッドホーンを使える様に大型ジャックを装備、また、ステレオ→モノラルの切り替えスイッチを装備。
といったところが、このシステムのキーポイントです。
+
全体の構成は下図の様に、PC本体のサイド置きのMainAMP部、机上のControl部、外部ピーカー、アンプ内蔵センタースピーカーとなっています。
+
MainAMP部
アンプはELEKITの5.7w+5.7wのステレオアンプキットです。 音量は余裕がありますが、初段の100KΩは50KΩ位で良いかも。 ➄の目的でMonoSWを設け、ヘッドホーンジャックを引出しています。 スピーカー音を出したくない場合は、Control部のMasterVRを絞ります。 ヘッドホーンには過大音量でGainVRを絞り、スピーカー再生の時は絞りません。 本当はバランスのためにヘッドホーンへはアッテネーターを入れるのが普通ですね。
MonoSWは、波形編集でスクラッチノイズか否かの判定時に有効で付けたものです。
+
Control部
ネット接続が時間単位の課金制だった時代に、接続時間をカウントするタイマーを作っていました。 電話回線がONすると時計が進むもので、上半分にはその回路が入っています。 このタイマーは今は不要ですが、下部のPC音量を調節するControl部は今も現役です。 作り直せばもっとコンパクトになりますが...
下の左はタイマー部分、右は底から見た音響用の回路の様子です。
➀➃の目的で、色々抵抗値を試して値を決めています。 MasterVRはCカーブが良いのですが2連となると見つからずBカーブです。 スピーカーに直列に抵抗を入れる何か頭の悪そうな回路です。
^^; 赤い500Ωは両チャンネルのミキシング抵抗になり、これでCenterSPへの音声信号を取り出しています。
+
メインの左右のスピーカーはエンビ配管継手をボックスにしています。
サンドペーパーで表面のツヤを取り、ツヤ消しラッカーを塗装するとなかなかいい味が出ました。 スピーカーはFostexの良品で、容量のあるボックスに入れたいところですが、ここはデザイン優先。 ③の上向きスピーカーは、ちょっと試してみたかった課題ですが、効果は?でした。 計算された反射板を付けてないから...やっばりデザイン優先で。 下は取り付けた状態です。
センタースピーカーは、中低音の増強を目的にして、専用のボックスを作りました。 ボックスは机の一部として固定され、床面から1cm程の高さでスピーカーは床に向きます。 内部に20w程度のアンプを組み込んでいます。
ダクトは2ヶ所設けていますが、テストの結果で片方を塞いでいます。 このダクトからの低音が主という考えで、回路上ではハイカットをしていません。 低音のバランスは、CenterSP VRで行います。
全くアバウトに作ったシステムですが、ネットからの音はむしろカタいこと言わない方が楽しめます。