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マイクロフォーサーズの超望遠は何処へ行く

2015年 07月 18日
何度か開発の発表がありながら、なかなか超望遠レンズの開拓が進まないPana そしてOlympus。 これはずっと続いて来た状況ですが、7月16日にPanaから新しい開発発表があった様子。 詳細は以下のリンク先です。

デジカメWatch
パナソニック「100-400mm/F4-6.3」「25mm/F1.7」を開発発表


ネットから拝借したPana 100-400mm/F4-6.3 の写真です。
マイクロフォーサーズの超望遠は何処へ行く_b0174191_18521713.jpg
なんだか高そうだけど、野鳥撮影にはちょっと? な気がします。 だって、400mmだとF6.3でしょ。800mm相当の望遠の手持ちで、いくら良い手ブレ補正が付いても、ちょっと光の少ない場所だと厳しくない? 小さな鳥さんほど素早く動くので、マイクロに限らず少しでも明るいレンズで、早いシャッター速度を確保しないと。

Canonが新しい100-400mm F4.5-5.6L IS II USM を出し、野鳥撮影に導入し始めた人も多い様子。 ズームとはいえ400mmで F5.6を達成しているもんね。 でも私は、ズーム比を半分に落として、400mmの光学性能を上げて欲しい。 実際に必要なのは「望遠端」だから。 ホントに欲しいのは400mmの単焦点、不要なズーム機能(光学性能を落としても上げる要素は何もない)を省いて、より軽くて無意味に高くない価格のレンズを出して欲しいものだと思う。 Canonなら、EF400mm F5.6 の新型か、EF400mm F2.8 との間を取る様なレンズ。

別にCanonを真似たわけではないでしょうが、何故この様な超望遠ズームを持ち出したのか? これは、野鳥撮影だけを販売対象に考えていないからでしょう。 スポーツとかトレインとかあり、メーカーは先ず広い層を対象とした安全策しか通せない。 それに、Pana得意の動画を考えるとズームは外せないのはごもっとも。でも、その分、野鳥撮影のレンズとしては残念なものになります。
そして、小型軽量であることを外せないマイクロフォーサーズ、400mmで F6.3の選択は、F5.6だとCanonと変わらない大きさになるからでしょう。

私、最近はもっぱらEF70-200mm F4L IS(APS-C)で撮っていて、ほぼ200mmとして使います。 もちろん400mmを持って来てたらと思う事はありますが、鳥さんに近付く手管如何では、やたら長い望遠は無くてもとも感じます。 かえってこの近付く苦労が面白かったりするのです。 ほんとに近付き難い状況では三脚据えて400mm以上でしょうが、手持ちでマイクロフォーサーズの小鳥の撮影なら、単焦点300mm F4 あたりが妥当で、結果として良い撮影が効率良く得られるだろうと考えています。

これは、400mm APS-C(×1.6)= 換算640mm が、手持ち撮影に適しているという経験上の感覚を元にしています。 これをマイクロフォーサーズに当てはめると、300mm M4/3(×2)=換算600mm が手ブレで近い条件になるという予測です。 強力な手ブレ補正機能を考えれば、400mm M4/3 という案は無理ではありませんが、動体ブレを考えると結局明るいF値が要求されると考えます。

今回の発表、当然240fpsの高速AFや空間認識AFを謳っていますが、超望遠域でこれらの新機能を上手くマッチさせることが出来るかという課題もありそうです。 このレンズが実現するか気になりますが、たとえ上手く行ったとしても、手持ちの野鳥撮影にはちょっとなぁと私は思いましたね。 これが100-300mm ~F4 だと、ずっと適った話なんですけど。



by Ataron | 2015-07-18 01:14 | 撮影機材/技術 | Trackback | Comments(0)
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