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スピーカー音質ぐうたら改造法

2016年 12月 05日
メインスピーカーに20cmクラスのフルレンジのSeas FA22RCZ というユニットを今年の5月頃に導入しましたが、中音域にピークがある様で何か喧しい様な音の暴れに苦労しています。 グライコで調節してエージングして様子を見ているのですが。周特を測ったり、ネットワークを調節したりがベストでしょうが、時間をとられたくないので、今回はぐうたら作戦に出ました。 適当ですがそれなりに効果がある方法で、中高域を輻射するセンターキャップにダンパーとして植毛シートを貼り付けます。

今回のユニットの場合は、加工するのはダブルコーンのサブコーン部になります。 植毛シートは東急ハンズや手芸部材店で入手出来るもので、背面に粘着面が有るタイプです。 効果が不要になったり、意にそぐわなければ、丁寧にやれば剥がせて元に戻せる事が条件です。 植毛シートは音のダンプ(吸収)の目的ですが、薄手のスポンジシートも良いかもしれません。


サブコーンはラッパ状のカーブを持つ紙の整形部品です。

スピーカー音質ぐうたら改造法_b0174191_18032772.jpg

先ずサブコーンの型を取りますが、正確な型は無理です。 中心より外周部にフィットする事を重視した型紙を求めました。 色々な半径のドーナツ型紙を作り、現物にあてがって最適なものを探しました。 最終的にはセロテープで型紙を円錐型に貼り合わせて、フィットを確かめています。

スピーカー音質ぐうたら改造法_b0174191_18122916.jpg

型紙が決まったら、植毛シートを型紙に合せて切り出します。 これは、円カッターを利用した方が綺麗にできます。

スピーカー音質ぐうたら改造法_b0174191_18143568.jpg

下は切り出したシートの様子ですが、ラッパ状の局面にフィットさせるために、植毛シートに適当に切込みを入れます。 植毛シートは強い力で伸縮しますが、スピーカー表面に貼る場合は強い力をかけられませんから、この様なカットが必要です。

スピーカー音質ぐうたら改造法_b0174191_18184960.png

サブコーンにシートを貼り付ける作業が、一番苦労します。 貼り付ける要領を示したのが下図です。

スピーカー音質ぐうたら改造法_b0174191_18242324.png

①対称軸がサブコーンの中心に向かう様に、サブコーンとダンパーの外周を合わせて押し付ける。
➁外周を添わせながら、貼り付けを少し進める。
➂一定進んだら、中心に向かって貼り付ける。
④再び外周を添わせながら、貼り付けを少し進める。
➄一定進んだら、中心に向かって貼り付ける。
⑥再び外周を添わせながら、貼り付けを少し進める。
➆一定進んだら、中心に向かって貼り付ける。
⑧再び外周を添わせながら、貼り付けを進める。

片側に向かって貼り付け終わったら、反対側に向かって➈➉と同じ様に貼り付けを進める。

①➁④⑥⑧➈の行程で、サブコーンとダンパーの外周を揃える様にすると綺麗に仕上がります。


と、まあ上記は作業の後で纏めたもので、実際は余り綺麗でもない出来です。 型紙の誤差からか、合わせ目が少し開いてしまいました。 サブコーンはボール紙程度の強度ですから、そこは無理な力をかけない注意が要ります。

スピーカー音質ぐうたら改造法_b0174191_18422997.jpg

それで、効果は確かに少し暴れが減ったのですが、それでもまだまだ煩さがあります。 まあ、適当な事をやっているのですが、こういう非正規な音のコントロール方法もあるという話です。




by Ataron | 2016-12-05 18:58 | 音響関係 | Trackback | Comments(0)
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