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ECMマイクのシールド改善

2017年 04月 28日
Andoerという安価な中国製のECMマイクを入手しましたが、マイクに手を近付けたりすると少しハムが出ます。 そんなの気にしないという使用が対象の製品でしょうが、筐体は案外ちゃんと作られています。 勿体ないので改善しました。

マイク筐体に手を近付けるとハムが出るのは、筐体がちゃんと接地されていないからです。 早速、分解してみたのが下の写真です。

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前面のキャップを廻すと簡単に外れ、円型のメッシュとキャップが分解しました。 マイクコードを押してECMユニットを筐体から押し出すと、配線の根元にウレタンが巻かれています。 これは、ユニットが筐体内で暴れない様にする、ソフトな詰め物としての役割でしょう。 配線の後方はタイラップが巻かれ、マイクコードを引き抜く力がハンダ付け部にかからない様にしています。 タイラップは私も良く使う手ですが、ウレタンはタイラップとユニット間に巻かれていました。

筐体の側方に空気抜き窓があり、その切り欠き窓のメッシュは自分の弾力で筐体内に貼り付いているだけです。 細いドライバーなどで少しずつ押すと、上の写真の様に帯状のメッシュが外せます。

ユニットが暴れると言いましたが、ユニット径は筐体内径より僅かに小さいからです。 ユニットは実際は一部が筐体内面に接しているでしょうが、しっかり固定されていません。 このため金属筐体の接地が不完全で、ハムを引く原因となっていました。

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①ECMユニットの背面はHot(信号)と接地の2極がプリントされています。 接地側のパターンはユニットの外面に繋がり、ユニット外面は接地されています。 多くのECMマイクユニットはこの構造です。

➁筐体の内面は外面の塗装が及んでいました。 この塗装が筐体の接地を邪魔しています。

➂ユニットを筐体から完全に抜き、筐体内面の塗装をヤスリなどで剥離しました。 側面のメッシュの当たる奥の部分も剥離しています。

④ユニットを元に戻したところですが、ユニット径が少し小さく筐体との間に隙間が出来ます。 マイクコードを配線してテストすると、コードを触っているとたまにハムが出ます。 ユニットが筐体に接触しない状態になる事があるのです。

これでは困るので、金属性の詰め物を隙間に詰めることにしました。 あり合わせのシールドコードを剥き、シールド部だけを適当に切って撚り、ユニットと筐体の隙間に挟んで封入しました。 これで接地が完全になり、筐体からのハムはなくなりました。


同時に入手したDuaFireの方は、ユニットと筐体が窮屈で接地が完全な様です。 こちらはラジオペンチでユニットを掴んで、筐体から引き出しました。

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やはり配線の根元にウレタンを巻いていて、これが詰め物になりユニットが外し難かった様です。 DuaFireはユニットも筐体も細くてタイラップが収まらないため、その処理がありません。 テスト用なので敢えて処理をしませんでしたが、実用ならタコ糸を巻く追加処理をしたでしょう。 Andoerではハム防止の効果が明らかだったので、念のためにDuaFireでも接地を完全にする処理をしました。 ウレタン材は外してしまい、Hot側にショートしない様にシールドメッシュを詰め物として、上図の右側の様に筐体とユニットの間に挟んでいます。



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by Ataron | 2017-04-28 02:58 | 音響関係 | Trackback | Comments(0)
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