Studio TA Subsite の案内とお知らせ

タグ:DMC-G1 ( 49 ) タグの人気記事

Panasonic DMC-G1 解体新書 (6)

2011年 05月 24日
G1のシャッターリモコンのジャックは、ボディ前部筐体の横にあります。 このジャックの基板にアプローチするために、前部筐体を開きました。 前部筐体を開くためには、かならず背部筐体→上部筐体→前部筐体の順に開く必要があります。 少し勇気が必要ですが、ここまで来れた人には可能でしょう。

〔背部筐体の開放手順〕
「解体新書(1)」を参照ください。 背部筐体を開くために10本のネジを外しますが、これが前提となります。

前部筐体を開くためには、それに加えて以下に一覧した8本のネジを外しておく必要があります。 これらに上部筐体の固定ネジも含まれ、この段階で全て外しておきます。
b0174191_15505356.jpg
背部筐体を開放して、液晶面を収納して保護し背方向に倒します。 背部筐体へのフレキ等を繋いだままで以降に進む場合は、無理な力をかけない様に注意します。

〔上部筐体の開放手順〕
上部筐体から背部の基板に繋がっているフレキ(下図の4ヶ所だけ)を外します。
b0174191_1558166.jpg
●左右の細いフレキ(K印)は、固定しているネジを抜くと外れます。
●他の2箇所のフレキはコネクターのロックを解除して抜きます。
フレキを外しても、ストロボへの太線・細線の4本が繋がったままですから、これらに注意しながら上部筐体の全体を背部方向へ水辺にずらして抜きます。 前部筐体との噛合せが外れたら、後ろへそのまま倒します。(イナバウアー) 下がその状態で、後ろへ開いた背部筐体の上に、上部筐体が乗っています。
b0174191_1612923.jpg


〔前部筐体の開放手順〕
上部筐体を外すと、その下にある小基板類にアプローチできます。 前部筐体に繋がったフレキが2ヶ所あり、これを外してから前部筐体を開きます。
b0174191_1618390.jpg
●上図左のL印のフレキは、時計用パッテリー、リモコンジャック、AF補助光ランプ、レンズロックピンセンサー等に接続されています。(このフレキを外すと、時計の時刻設定がリセットされます)
●右のM印のフレキは、レリーズボタン、前ダイアル等に接続されています。
2ヶ所のコネクターでロックを解除してフレキを抜き、前部筐体を少しずつ前方へずらして外します。
外れた前部筐体の左右の内部です。
リモコンジャック側
b0174191_16353333.jpg
レリーズボタン側
b0174191_16362069.jpg

全ての筐体を外した本体の状態です。
b0174191_16382680.jpg
b0174191_16383458.jpg



これで、必要な開放作業は完了しました。


  この Panasonic DMC-G1 の改造記事は(1)~(10)まであります。
  以下にリンクをまとめましたのでご参考に。
     Panasonic DMC-G1 解体新書 (1) 背部筐体の開放手順
     Panasonic DMC-G1 解体新書 (2) スイッチ基板の回路解析
     Panasonic DMC-G1 解体新書 (3) スイッチ基板のフレキの改造
     Panasonic DMC-G1 解体新書 (4) 2段動作スイッチ実装時の動作シュミレーション
     Panasonic DMC-G1 解体新書 (5) 「単動作スイッチ+電子回路」方式の考察
     Panasonic DMC-G1 解体新書 (6) 上部/前部筐体の開放手順
     Panasonic DMC-G1 解体新書 (7) リモコンジャック基板の改造
     Panasonic DMC-G1 解体新書 (8) 専用リモコンの回路
     Panasonic DMC-G1 解体新書 (9) 専用リモコンの押しボタンの製作
     Panasonic DMC-G1 解体新書 (10) リモコン筐体とジャック部の製作


[PR]
by Ataron | 2011-05-24 16:41 | 撮影機材/技術 | Comments(0)

Panasonic DMC-G1 解体新書 (5)

2011年 05月 22日
2段スイッチでメカニカルに端子3と端子4の接地タイミングをずらせる方法へ進んでいるのですが、他の方式で比較的簡単なパーツで電気的に実現できました。 実は時定数がいいかげんなテストで失敗していたのが、計算して部品をそろえたところ、ちゃんと動いたのです。 但し、メカニカル方式に劣る難点もあります。
b0174191_8425416.jpg
左が回路図で、2KΩと22μFによる時定数(2KΩ×22μF)あたりが適当と思いました。 この値より小さいと不安定な動作になり、大幅に大きいと端子4の動作が間延びします。

回路図のスイッチを押すと、端子3は端子10(接地電位)に直接に繋がりますが、端子4は抵抗とコンデンサで構成された回路に繋がっているので、電位の変化が遅れます。右図はそれをアバウトに描いたものです。

●端子3はカメラ背面のSW③、端子4はSW④に、それぞれ繋がっています。
●ダイオードを端子4に入れていますが、カメラ側のSW④を操作した場合に、この回路を経由してSW③をONさせない効果があります。同様に端子3側にも入れたいところですが、そうすると端子3は動作しません。(コントロール回路上で何か理由があるのでしょう) 従って、カメラ側でSW③を押すと、この回路を経由してSW④もONします。 メニュー等のスイッチ操作に困る不都合があるかもしれません。 メカニカルな方式ではこれは生じませんから、これがこの方式の難点です。
●この回路の良いところは、入手容易なスイッチ1個で実現できることです。2段スイッチは基板実装仕様の足のないものしかありませんから、工作上はこちらがかなり有利です。 誤操作で2度押しをした場合は、「解体新書(4)」の2段スイッチの場合と同様に、拡大画面の位置ズレが生じます。


  この Panasonic DMC-G1 の改造記事は(1)~(10)まであります。
  以下にリンクをまとめましたのでご参考に。
     Panasonic DMC-G1 解体新書 (1) 背部筐体の開放手順
     Panasonic DMC-G1 解体新書 (2) スイッチ基板の回路解析
     Panasonic DMC-G1 解体新書 (3) スイッチ基板のフレキの改造
     Panasonic DMC-G1 解体新書 (4) 2段動作スイッチ実装時の動作シュミレーション
     Panasonic DMC-G1 解体新書 (5) 「単動作スイッチ+電子回路」方式の考察
     Panasonic DMC-G1 解体新書 (6) 上部/前部筐体の開放手順
     Panasonic DMC-G1 解体新書 (7) リモコンジャック基板の改造
     Panasonic DMC-G1 解体新書 (8) 専用リモコンの回路
     Panasonic DMC-G1 解体新書 (9) 専用リモコンの押しボタンの製作
     Panasonic DMC-G1 解体新書 (10) リモコン筐体とジャック部の製作


[PR]
by Ataron | 2011-05-22 09:30 | 撮影機材/技術 | Comments(0)

Panasonic DMC-G1 解体新書 (4)

2011年 05月 18日
MFアシストを起動させるスイッチの、動作タイミングによる問題点を確認します。 カメラ背面のスイッチでの2ストローク操作でも同様ですが、リモコン化で操作がし易くなると顕在化しそうです。



背面スイッチでは SW3 → SW4 と押しMFアシストを起動しますが、SW3 と SW4 の同時押しをするとメニューが出易く(SW4のみが働く)、時々アシストに入るという不安定な動作をします。 やはり SW3を先に押さねばならず、このタイミングをシンプルに実現する必要があります。 電子的なタイミング回路も考えましたが、シンプルさに欠けるため シャッターボタンに使う2段動作のスイッチを利用することにしました。下はPanasonic製の2段スイッチの例です。(呼称はライトタッチスイッチ)
b0174191_3113188.jpg
これは、1段目のスイッチが常に2段目より先にONされ、また2段目のON→OFFの間も1段目のONが持続、押力がなくなると先に2段目がOFF、最後に1段目がOFFとなります。半押しでは1段目のみのON→OFFとなるのは周知ですね。 この動作タイミングが、実装した場合に適合するかが問題です。

2段動作スイッチを想定したテストのために、単回路のタクタイルスイッチの付いたジャンク基板を利用しました。タイミングテストの結果を以下にまとめます。
b0174191_320539.jpg


上列はファインダー像の推移です。下列に、想定されるMF起動用の2段動作スイッチによる 端子3、端子4の電位の推移を、同期させて記入しています。

〔1〕正常動作
b0174191_3231535.jpg
最初は通常のファインダー像から始まります。
(a) 1段目がONし、拡大エリアが表示される。
(b) 2段目がONとなり、MFアシストが起動状態になる。
(c)→(d) スイッチから指を離すタイミングですが、ゆっくりでも素早くても ファインダー状態に影響がない。(回路は不感状態)
ここで、実際はフォーカス操作などがあり、
(e) シャッターを切る際にMFアシストは解除される。
(f) 撮影が終わった時点で再び通常のファインダー像が表示される。
これで最初に戻ったことになり、後は同じことを繰り返す操作となります。

〔2〕誤操作による問題動作
b0174191_3484425.jpg
最初の3コマ目までは先の正常動作と同じです。
(g) シャッターを切る(又はシャッターボタンの半押し)をせず、誤ってMF起動スイッチを押した場合。 2段目が押されるまでの間(半押し状態)が長いと、その間は「拡大エリアを左移動する」操作となる。
(h) 2段目が押されると、これは「MFアシストの解除」操作となる。 (通常のファインダー像を表示)
(i) 拡大がないので再びスイッチを押すと、左に移動した拡大エリアが表示される。
(j) MFアシストとなるが、拡大エリアが左にズレたままとなる。

この誤操作で、半押し状態が短いクリックでは、拡大エリアの移動がないかもしれません。 しかし、誤操作のたびに左へのズレは蓄積します。 実際にリモコン操作をしてみないと、どの程度ズレを起こすか判りません。 ズレて来たらフォーカスモードダイアルでリセットするだけですが。



2段動作スイッチで、MFアシストの起動が1アクションで可能になります。 早速購入先を探したところ、一般には入手困難で、「RS Components K.K.」という部品通商で安いですが5個のまとめ買いとなりました。下は、同社で購入可能な2段動作スイッチのリンクです。
Panasonic タクトスイッチ EVQPWBA15
ALPS タクトスイッチ SKRNPAE010


  この Panasonic DMC-G1 の改造記事は(1)~(10)まであります。
  以下にリンクをまとめましたのでご参考に。
     Panasonic DMC-G1 解体新書 (1) 背部筐体の開放手順
     Panasonic DMC-G1 解体新書 (2) スイッチ基板の回路解析
     Panasonic DMC-G1 解体新書 (3) スイッチ基板のフレキの改造
     Panasonic DMC-G1 解体新書 (4) 2段動作スイッチ実装時の動作シュミレーション
     Panasonic DMC-G1 解体新書 (5) 「単動作スイッチ+電子回路」方式の考察
     Panasonic DMC-G1 解体新書 (6) 上部/前部筐体の開放手順
     Panasonic DMC-G1 解体新書 (7) リモコンジャック基板の改造
     Panasonic DMC-G1 解体新書 (8) 専用リモコンの回路
     Panasonic DMC-G1 解体新書 (9) 専用リモコンの押しボタンの製作
     Panasonic DMC-G1 解体新書 (10) リモコン筐体とジャック部の製作


[PR]
by Ataron | 2011-05-18 04:18 | 撮影機材/技術 | Comments(0)

Panasonic DMC-G1 解体新書 (3)

2011年 05月 17日
スイッチプレートの配線を調べたところで、いよいよ改造にかかります。 ここからは後もどり出来ません。 私の主な目的は、実はMFアシスト(マニュアルフォーカスアシスト)起動操作のリモコン化です。

Panasonic Lumix G シリーズはマニュアルフォーカスを常備ファインダーで確実に出来る(EVFによるMFアシスト機能)という、優れてまれな能力を備えています。 しかし初代機G1は、専用レンズ以外のレンズ使用では、MFアシストの起動まで背部スイッチの2アクションが必要です。 それでようやくEVF像が拡大モードになるのです。 ユーザー要望を取り入れた形で、後の製品ではこれがワンアクションに改良された様です。 マウントアダプターで好みのレンズを使う人にとって、MFアシストが使い難いのは困りますからね。

超望遠レンズを使用しようという場合、この2アクションは更に問題です。 雲台のアームとレリーズリモコンから右手を離し、ボディのスイッチを2回押し(このスイッチがまた押しにくく、ファインダー像が揺れるでしょう)、リモコンレリーズとアームを右手で探し、左手でフォーカスを操作してレリーズ...こういう事をレリーズ毎にやれるでしょうか? 不可能ではなくても野鳥撮影では能率が悪すぎますね。

そこで、MF起動もレリーズもアームまで持っていけるリモコンで可能にしようというわけです。 ワンショット毎にMFアシストは解除されますが、これは仕方がありません。 ショット毎にはフォーカス確認は要らないでしょうし。 (これを改良したければ、ファームウエアの書換えしかないでしょう) リモコン化出来れば、ファインダーを覗いたまま、左手はフォーカス操作、右手は雲台アームとリモコンを操作し続けられます。 このリモコン化は、G1を野鳥撮影の実戦に投入するには必須条件と思うのです。



MFアシストの起動は、カーソルボタンを「左(SW3)」→「中央(SW4)」の順に押して行う仕様です。 これは、フレキの端子番号では、「端子3」→「端子4」の順に「端子10」に繋ぐ操作です。(「解体新書(2)」を参照ください)
ここで、レリーズリモコンを分解状態でG1に接続して調べたところ、「端子10」と「リモコンジャックの根元」、また「HDMI端子のシールド」などが、共通したレベルらしいと判りました。 つまり、上記のカーソルSWをリモコン化するには、「端子10」はレリーズリモコンの配線で代用でき、「端子3」「端子4」を引き出せばよいわけです。 後で判りましたが、「端子10」や「リモコンの根元」などは0vの接地ラインで、「端子3」「端子4」等はフリー時は3v程の電位があり、スイッチでこれを接地させると各動作が入るコントロールをしています。

さて、線を引出すポイントを色々と探したのですが、あらゆる部品が微小精細で、結局フレキから引出すことにしました。 ここが最も配線の幅が大きいことと、最悪の結果となっても、このスイッチプレートの交換で修理が済むという判断です。

下の写真のフレキで青枠の部分に分岐の配線を加工します。
b0174191_23121374.jpg
下は加工の工程です。かなり拡大しています。実際は廃材のフレキで何度も練習してから加工しています。
b0174191_23454993.jpg
①加工はフレキの配線の山が出た面(裏はつるつるです)を加工します。 拡大鏡下でカッター先で丁寧にフレキ表面を削り、2~3mmの長さでプリント面を露出させます。 後ろにアルミ板を置いて削りました。
②削り取った部分の拡大です。 どうしても周囲を削ってしまいますが、他線が露出しなければ可でしょう。
③プリント露出面にハンダを流します。20wコテですが一瞬で流れました。 もう少し弱いコテの方がベターかも。
④細い被覆単線をストリップし、ハンダメッキして下準備したものを用意し、一瞬でハンダ付けします。裏はわずかだけフレキシートが変形しました。
⑤分岐部を保護するために、引出し線をたわみを持たせます。
⑥上からテープを巻き、配線の補強とシールドとしました。



以上で配線を引出せたわけですが、ボディからの配線の引出し方を考えねばなりません。どこかにジャックを設けても良いのですが、動作テストやリモコンスイッチの問題もあり、後にまわします。

とりあえず、スイッチプレートを元どおり取付けます。
プレートの取付けで、液晶固定カム(スプリング)を元に戻すのがやっかいです。 下を参考にしてください。
b0174191_0172750.jpg
最初に左の様にスプリングにカム軸を通して、所定の位置に置きます。 プレートを被せて行き、右の様にスプリングの先をプレートの上に出させます。 飛び出した部分はプレートの固定後にかけてやればOKです。



スイッチプレートは、スプリングを押さえる一方で、反対側のファインダーの部品の下側に、もぐり入ませます。
b0174191_0263969.jpg
青円の部分の上下関係が元の状態です。 ここで、何本かネジを仮留めします。

更に、右手側のストラップのフック金具を取付けます。
b0174191_0295112.jpg
フック金具は長めのネジ2本を使っています。ここでも、スイッチプレートの上にフック金具が固定されます。

ネジの仮留めしながら、スイッチプレートが正確な位置に固定されている事を確認して、最後に本固定をします。 拙い固定だと、スイッチが上手く働かないものが出るかもしれません。 後で動作確認します。



引出し線を、テストのためコネクタハッチの隅から出して、背面筐体を元に戻しました。
b0174191_0374158.jpg
筐体のネジは全く固定していませんが、この状態でスイッチの動作テストをしてゆきます。


  この Panasonic DMC-G1 の改造記事は(1)~(10)まであります。
  以下にリンクをまとめましたのでご参考に。
     Panasonic DMC-G1 解体新書 (1) 背部筐体の開放手順
     Panasonic DMC-G1 解体新書 (2) スイッチ基板の回路解析
     Panasonic DMC-G1 解体新書 (3) スイッチ基板のフレキの改造
     Panasonic DMC-G1 解体新書 (4) 2段動作スイッチ実装時の動作シュミレーション
     Panasonic DMC-G1 解体新書 (5) 「単動作スイッチ+電子回路」方式の考察
     Panasonic DMC-G1 解体新書 (6) 上部/前部筐体の開放手順
     Panasonic DMC-G1 解体新書 (7) リモコンジャック基板の改造
     Panasonic DMC-G1 解体新書 (8) 専用リモコンの回路
     Panasonic DMC-G1 解体新書 (9) 専用リモコンの押しボタンの製作
     Panasonic DMC-G1 解体新書 (10) リモコン筐体とジャック部の製作


[PR]
by Ataron | 2011-05-17 00:39 | 撮影機材/技術 | Comments(0)

Panasonic DMC-G1 解体新書 (2)

2011年 05月 13日
G1の背面には、液晶と各種のコントロールスイッチがあります。 このスイッチ類の配線状態を調べました。



背面筐体を開き、後方に倒した状態をカメラ上方から見たのが下の写真です。
b0174191_21275150.jpg
背面筐体の右半分に、金属のスイッチプレートがあり、裏側にスイッチ基板が張り付いています。 筐体背面のボタンでスイッチ基板上の各スイッチを押す構造です。この金属プレートは、スイッチ基板が押した圧力を受止める様に、基板の台座になっています。

〔スイッチプレートの取り外し〕
スイッチプレートは青印の8ヶ所で、背面筐体に固定されています。 ストラップ用フック金具が上からかぶさり、2本のネジFで固定されているので、スイッチプレートを外すには、全部で9本のネジを外す必要があります。 ネジHでも、左へ伸びる金属板の端部を、スイッチプレートの上にかぶせて固定しています。 この上下関係を覚えておく必要があります。

また、印Gの箇所に、小バネと背面に出る小さな樹脂のカム部品があります。 カムは、カメラ背面に収納した液晶を固定させる部品です。 スイッチプレートを外すと、バネとカムが分解するので、カムの構造やバネのかかり具合を事前に良く観察しておきます。

以上の確認が終わったら、ネジ9本を外します。

〔フレキシブル基板の取り外し〕
スイッチプレートから出ているフレキシブル基板(以下フレキと略します)は、ファインダーセンサの小基板と、本体の基板に接続されています。 下の写真左は本体基板のコネクター、右はファインダーセンサ基板のコネクターです。
b0174191_22371692.jpg
コネクターのフレキを咥える口に相当する位置に、ロック機構があります。 写真左では茶色の樹脂、右では少し黄の濃い樹脂の部品がロック機構です。それぞれ、両サイドを赤矢印方向に押してスライドさせると、ロックが開放されてフレキが抜けます。 (逆に、フレキを挿し込んだ上で、ロック機構を逆方向に嵌めると接続されます。) 小型でデリケートな部品ですから、むやみな力をかけて壊さない様にします。

〔スイッチ配線の解析〕
フレキの露出部分は16本の配線ケーブルとして使われています。 この配線の状態を調べました。 本体基板のコネクター部に、テスターに繋いだバネ電極を押し当て、基板上のスイッチを順に押して、導通の生じる端子を探します。b0174191_225049.jpg
16本の内、ファインダーセンサ基板に繋がる物が6本ありますが、調べたいのは背面スイッチの配線なので、今回はこれを不問にしています。

〔解析結果〕
下の写真左は一般にカメラのスイッチを操作する状態です。右は内部のスイッチプレートを、写真左の向きに合わせて置いたものです。
b0174191_0584931.jpg
この向きでフレキの端子を、右から順に「端子1,端子2,端子3....端子16」とします。(写真右の青文字)

スイッチ①を押すと、端子1と端子10が導通します。
スイッチ②を押すと、端子2と端子10が導通します。
以下同様にして、端子1~端子9を端子10に導通させるスイッチを調べ、それぞれ①~⑨と写真右に水色で表示しています。 早いはなしが、端子10は共通で、それぞれのスイッチには、同番号の端子から配線が伸びているのです。

下の表は、端子番号と、それぞれ配線された先のスイッチをまとめたものです。
b0174191_105147.jpg



  この Panasonic DMC-G1 の改造記事は(1)~(10)まであります。
  以下にリンクをまとめましたのでご参考に。
     Panasonic DMC-G1 解体新書 (1) 背部筐体の開放手順
     Panasonic DMC-G1 解体新書 (2) スイッチ基板の回路解析
     Panasonic DMC-G1 解体新書 (3) スイッチ基板のフレキの改造
     Panasonic DMC-G1 解体新書 (4) 2段動作スイッチ実装時の動作シュミレーション
     Panasonic DMC-G1 解体新書 (5) 「単動作スイッチ+電子回路」方式の考察
     Panasonic DMC-G1 解体新書 (6) 上部/前部筐体の開放手順
     Panasonic DMC-G1 解体新書 (7) リモコンジャック基板の改造
     Panasonic DMC-G1 解体新書 (8) 専用リモコンの回路
     Panasonic DMC-G1 解体新書 (9) 専用リモコンの押しボタンの製作
     Panasonic DMC-G1 解体新書 (10) リモコン筐体とジャック部の製作


[PR]
by Ataron | 2011-05-13 23:40 | 撮影機材/技術 | Comments(0)

Panasonic DMC-G1 解体新書 (1)

2011年 05月 12日
Panasonic Lumix G シリーズは大変にマニアライクなカメラで、ユーザーの中にはレンズのマウント部改造までされている人もいる様です。 私の場合、G1の本体の改造を考えていて、その目的で筐体を開ける方法を調べました。 ネット上には本体の分解写真などが散見されます。
b0174191_14123197.jpg
こういうのを参考にしましたが、なんとか背面を開くことが出来たので、その手順を紹介します。 G1本体の内部にアプローチしたい方は参考にしてください。



下は、G1筐体の背部を開くために、外す必要のあるネジの場所を一覧したものです。中央下の背面図に全てのポイントが記入されていますので、上の左右(側面)は補足説明と考えると判り易いでしょう。
b0174191_14195254.jpg
〔背部筐体の開放手順〕
①あらかじめ、本体からレンズ、バッテリー、メモリー等を全て外しておきます。
②最初にアイカップをはずすために、アイカップゴムの下面の2本のネジ(CL,CR)を外します。
b0174191_12442515.jpg
アイカップは上縁の2個の爪で本体側に掛けられています。上の写真を参考に爪を折らない様に外します。
③アイカップが外れると、下の様にEVFフインダーの両肩位置にあるネジが2本見えます。(赤印 EL,ER) この2本のネジ(長い)を外します。
b0174191_1643720.jpg
ネジは多種のものが使用されていて、元の場所を忘れる可能性があります。 紙に見取り図を描いて、その上に貼り付けて行くと、紛失や間違いをなくせます。
b0174191_1665830.jpg
④次は左右の側面にあるネジ(S)を6本外します。場所によって長さが違いますから注意。
⑤更に、底面にある背部筐体側のネジ(G)の3本を外します。 底面には三脚穴より前方に、前部筐体側の3本のネジがありますが、外す必要はありません。
⑥以上で、背部の筐体は本体から分離することが出来ます。 無理な力を加えない様に、背部筐体の全体を少しずつ本体から浮かせて行きます。 周囲のハッチを開いて指をかけ、少しずつ開くのが良いと思います。
b0174191_16171830.jpg
上の写真の様に1対の細いリード線と、2枚のフレキシブル基板が本体と繋がっていますから、開く際と開いた後にも、これらに無理な力をかけないよう注意します。
b0174191_1415484.jpg



現在、ここまで分解で到達しました。 この後の改造方針の考察中です。


  この Panasonic DMC-G1 の改造記事は(1)~(10)まであります。
  以下にリンクをまとめましたのでご参考に。
     Panasonic DMC-G1 解体新書 (1) 背部筐体の開放手順
     Panasonic DMC-G1 解体新書 (2) スイッチ基板の回路解析
     Panasonic DMC-G1 解体新書 (3) スイッチ基板のフレキの改造
     Panasonic DMC-G1 解体新書 (4) 2段動作スイッチ実装時の動作シュミレーション
     Panasonic DMC-G1 解体新書 (5) 「単動作スイッチ+電子回路」方式の考察
     Panasonic DMC-G1 解体新書 (6) 上部/前部筐体の開放手順
     Panasonic DMC-G1 解体新書 (7) リモコンジャック基板の改造
     Panasonic DMC-G1 解体新書 (8) 専用リモコンの回路
     Panasonic DMC-G1 解体新書 (9) 専用リモコンの押しボタンの製作
     Panasonic DMC-G1 解体新書 (10) リモコン筐体とジャック部の製作


[PR]
by Ataron | 2011-05-12 16:24 | 撮影機材/技術 | Comments(2)

KIWI製マウントアダプター 装着性の修正

2011年 05月 12日
Panasonic Lumix G1 のマウントアダプターが届きました。 KIWI(China)製のEOS EFマウント用アダプター、EFマウント側は大変良いフィットです。 しかし、フォーサーズマウント(本体)側のフィットは悪くて、ゆるゆるでした。 本体とレンズを持ち、光軸を折る様な力を少しかけると、僅かですがマウント部が浮くのが判り、これは使い物にならない程度です。

レンズ側の固定Tabを本体Body側に押し、レンズをマウント面に押付けるSpringは、本体のマウント側にあります。 これは適正に作られているはずなので、レンズの取付けが緩いのは、レンズ(この場合はアダプター)側のTabとマウント面の隙間(Gap)が広過ぎるという事になります。

他は良い出来のアダプターなので棄てるに惜しく、Tabを加工して曲げるなども考えましたが、一番安全なスペーサーによる改善としました。
b0174191_13181088.jpg
図の右側の様に、薄いスペーサーをアダプターのマウント面に貼り、Gapはそのままで本体との固定を改善します。 問題点は、レンズのマウント位置がスペーサーの厚みだけ前方に出る(白い矢印)という事です。 無限遠位置に遊びが全くないレンズの場合には無限遠にフォーカスできない可能性があります。 しかし、普通はこれくらいの遊びがありそうですし、望遠レンズでは問題があるとは考えられません。

下が改善後です。
b0174191_13435229.jpg
スペーサーは糊付きの薄い強めのシート材を、円形カッターでドーナツ状に切り抜いたものです。 固定ピンの穴を塞がない様に少し切り取っています。 これで固定性は理想的になりました。 3k円のモノには、このぐらいの努力を払うべきということですね ^^;
[PR]
by Ataron | 2011-05-12 13:52 | 撮影機材/技術 | Comments(0)

Panasonic Lumix G1

2011年 04月 29日
Reflex-Nikkor 1000mm/F11 をお蔵入りさせるのは勿体ないので、これを有効に生かせそうなボディについて色々考えた末、発作的にこの Panasonic DMC-G1 (Lumix) を購入してしまいました ^^;
b0174191_2305024.jpg
ネットで中古価格がずいぶん安いのに目をつけていましたが、あれば「買えという定め」なんて思いながら中古店を覗くと、ずいぶんと程度の良さそうなのが20k以下で私を待っていました。 GH1もあったのですが、動画は不要ですから潔くこちらに決定。

①EVFファインダーが超望遠のフィールドでのフォーカシングに、最も適していると予想。
②軽量・小型で、移動荷物の軽減に少しでも有効。
③ミラーレスのために、少なくともミラーショックの心配はない。

あたりが、積極的な理由です。しかし、懸念される点としては、

③ミラーレス機の特徴としてシャッタータイムラグが大きい。 また、シャッター動作の振動は軽微とはいいがたく、EOSのサイレント撮影時の振動には劣りそう。
④センサーのドットピッチは EOS 7D の18Mp/APS-C とほとんど変わらず、感度・ノイズ特性は 7D に劣ると思われる。

他の候補では、EOS 40D を考えていたのですが、フィールド使用で一番ネックになっていたのが①のポイントなので、この機種の EVF に賭けたという所です。

まだ マウントアダプターやレリーズも揃っておらず、テストは連休越しになりそうです。



早速、オークションでマウントアダプター、Amazon通販でレリーズを購入しました。
b0174191_9484090.jpg
マウントアダプターは、レンズ側 EF(EOS) → ボディ側 マイクロ 4/3 のアダプターで KIWI(China)製 3k 、レリーズは ROWA(Taiwan)製 の様です。

現在所有の機材は、EOS EFマウントに殆ど統一していて、Reflex-Nikkor 1000mm/F11 も Nikon → EOS マウントフダプターを着けています。 従って、アダプターの2段重ねになります。気分的には Nikon → Micro 4/3 のシングルアダプターにしたいところですが、G1に他のEFマウントレンズを着けてみたいので、ここはコスト優先です。

残るはマニュアルとにらめっこしかありません。
[PR]
by Ataron | 2011-04-29 03:11 | 撮影機材/技術 | Comments(0)

変異しつつある一眼デジカメ  

2009年 06月 01日
コンパクトデジカメの動画撮影機能が当たり前になって来たが、遅れてようやく一眼デジカメが動画に対応し始めた。民生カメラでは、下位機種で新しい機能を取り入れては上位機種に持って行くパターンがあるらしい。

レンズ交換出来る一眼デジカメが、民生ムービーの居場所を奪ってしまいかねないが、そんな事より気になることがある。それは、一眼デジカメがいつまで今のボデイスタイルを続けるかという点だ。

+

フイルムを使っていた時代には、一眼レフのミラー、フォーカシングスクリーン、ペンタプリズムのスタイルは、光学的な配置で必然性があった。その後、大きな撮像素子が作れる様になり、フイルムを撮像素子に置き換え、ボディ背面に液晶モニターを配置して、とりあえずデジタル化を果たしたのが現状といえる。
しかし、長く愛された魅力的なこの一眼レフ構造は、デジタル時代に意味を失いつつある。

①撮像素子の高画素化で、ファインダーによる焦点合わせは精度が怪しくなって来ている。フォーカシングスクリーンやルーペ性能等は、ドットまで拡大して観察されるというデジタル時代の扱いに耐える性能向上を出来ないか、怠っているとしか思えない。

②オートフォーカスが高機能化し、かなりの撮影領域で有効に機能する様になって来た。画像解析を取り入れたものが実用化されつつあるが、インテリジェントなオートフォーカスにはまだまだ先があるだろう。

とは言っても、マクロ撮影、超望遠撮影、特殊な撮影技法等ではオートフォーカスが使えない場合も多く、ライブビューの拡大を利用するにしても、明るい場所では液晶モニターが見づらく、ペンタプリズムが現役であることは事実だ。

+

こういう状況を過渡期といわんばかりの象徴的なカメラが登場し、色々と話題になっているらしい。
b0174191_23452082.jpg
パナソニックはこのLUMIX GH1 / G1という機種で小型高精細液晶をルーペで覗く方式(ビデオ撮影機器の手法)を取り入れ、一眼レフの光学式ファインダーを省いてしまった。この機種にはリターンミラーもペンタプリズムも無いのだ。

このカメラは背面モニターとファインダー内モニターの両刀使いだが、とにかくモニター画像でマニアルフォーカシングを行うに必要十分なら、ボディ背面に液晶モニターを配置する事や、ペンタプリズムをルーペで覗くスタイルにとらわれる必要は無く、視認性の良いモニターとその配置方法のみが、今後一眼レフの守備範囲を背負うカメラのキーポイントになると考えられる。

思い付きを言えば、ハッセルブラッドの様に上からフード付きの大きな液晶を覗くスタイルや、それを背面に向けたスタイル(野鳥撮影では液晶モニターフードは一般化している)、あるいはフリーコードで操作系もモニターも受光部と離れたボックスにするなどが考えられるが、もっと良いアイデアがあるかもしれない。
b0174191_2356283.jpg
b0174191_03878.jpg
ペンタプリズムによる光学式ファインダーは根強いだろうが、それをスルーするボデイは今後しだいに増え続けるだろう。モニター式ファイダーの操作性が良く、画質が光学ファインダーにわたりあえるなら、いずれは主流になるだろう。

操作性について言えば、現在のところライブビューをスイッチで拡大ON、OFFしている程度だが、液晶表示を2分割し常時一部拡大を表示しても良いし、画面の中央部のみをフォーカス用の拡大エリアにしたり、昔のフォカシングスクリーンに模して中央を合焦用プリズムとした表示など、液晶上のデータ表示だから色々と使い易い表示方法は考えられるはずだ。

パナソニックの上記製品、なんとなく昔のペンFの現代版という感じがするのだが...
[PR]
by Ataron | 2009-06-01 22:46 | 撮影機材/技術 | Comments(0)